星空日誌「つぶやき」

満足度の高い望遠鏡の買い方

タカハシMT-160望遠鏡昔、天文ショップの誠報社で、「パーフェクト撮影セット」なる天体写真の撮影機材一式が販売されていました。価格は安いセットでも50万円前後。最も高価なものでは、200万円近くのものもありました。学生の頃、「こんな機材一式をスパッと購入できたら、どんなにいいだろう」と思いながら、広告を眺めていたのを覚えています。

しかし、最近、読んだ行動心理学の本によれば、一気に欲しいもの全部を買ってしまう行動は、手に入れた後は急激に満足感が薄れ、結果として満足度の低い買い物になってしまうそうです。購入した喜びに慣れてしまうことを、心理学では快楽順応と呼ぶそうですが、新しいものにすぐに順応してしまって、機材を手に入れた嬉しさが続かないということのようです。

逆に、機材を望遠鏡、赤道儀、カメラなどと小分けして、かつ期間をおいて購入していけば、順応した頃にまた新しい機材を手に入れるという変化が訪れるので、結果として、満足感が長続きするようです。

自分の場合に当てはめてみると、私が初めて購入した高橋製作所の機材は、EM-200赤道儀でした。今から考えるとおかしな話ですが、まずは赤道儀のみを購入しました(限定特価だったため)。赤道儀だけは何もできなかったのですが、初めてのタカハシ製品を手に入れたのが嬉しく、有頂天になったのを覚えています。

しばらくして、今度はメタル三脚を購入し、再びわくわくした気持ちになりました。三脚が手に入ったので、EM200に、その頃所有していた小さな反射望遠鏡を載せて、撮影を楽しみました。そして最後に、EM200に載せるに相応しい鏡筒、MT-160の中古品を購入しました。最初にEM200赤道儀を購入してから最後のMT-160鏡筒を手に入れるまで、2年ほどかかったと思いますが、確かに一気に全ての機材を買うよりも楽しさが持続したように思います。

そう考えると、天体撮影機材は大人買いするよりも、少しずつ揃えていく方が満足度が高いと言えるかもしれません。カメラレンズをお持ちなら、まずは赤道儀を購入し(三脚も要りますが)、カメラレンズで撮影を楽しみます。一通り季節の天体の撮影を終えたら、次にお目当ての天体望遠鏡を購入し、今度は望遠鏡で撮影するというのがいいかもしれませんね。もっと長い期間にわたって、購入の楽しさを味わおうと思えば、BORG望遠鏡のように、パーツを少しずつ買い足していくのもいいかもしれません。

世界最大級の双眼鏡

フジノン大型双眼鏡昨日、協栄産業梅田店に立ち寄ると、巨大な双眼鏡が展示されていました。双眼鏡の名称は「フジノン25×150 EM-SX」、有効口径150ミリの双眼鏡です。量産されている製品としては、世界最大口径の双眼鏡でしょう。15センチ屈折望遠鏡が二本並んでいるわけですから、図体はかなり大きいです。これと比べると、我が家の宮内光学10センチ双眼鏡なんてかわいいものです。

フジノンの大型双眼鏡は、接眼部の形状によって、直視タイプと45度傾斜タイプが用意されていますが、この25×150 EM-SXは45度傾斜型の方です。直視型の方は何度か見せていただいたことがあるのですが、傾斜型の実物を見たのは初めてでした。この中古価格がかなり高かったので、この機種の新品価格を聞くと、なんと、500万円越えだそうです。以前は200万弱だったようですが、最近、値上がりしたとのことでした。8%の消費税だけで40万円強です。到底、手が届く価格ではありませんね。

以前、しらびそ高原に出かけたとき、これの直視タイプを覗かせていただいたことがあります。15センチ2本の集光力は素晴らしく、干潟星雲や三裂星雲の微妙なガスの広がりまでよく分かりました。撮影するのも忘れて、様々な天体を観望させてもらいました。とてもよく見えるので、一瞬、「これ、買おうかな」と思いましたが、価格を聞いてすぐに諦めたのを覚えています。

なお、傾斜型でない25×150 ED-SXなら、実売150万円ほどです。EDレンズが使われていないタイプ(25×150 MT-SX)でよければ、70万円弱です。彗星探索者にも愛用されている双眼鏡ですし、星空観望には最強の一台でしょうね。もし手に入れる機会があれば、ニュージーランドにでも持って行って、最高の星空の下で実力を発揮させてやりたいです。
※協栄産業で販売されていたフジノンの中古双眼鏡は売り切れたそうです。

Skywatcher AZ EQ6赤道儀

スカイウォッチャーAZ EQ6 GT赤道儀今日は新月ですが、相変わらず天気は悪いですね。8月に入ってからは、ほとんど毎日、雨が降っているような気がします。昨夜も猛烈な雨で、裏の側溝が氾濫しそうな勢いでした。雨もここまで降ると、恐怖を感じます。

悪天候のため、とても星空撮影には行けそうにないので、ネットで新しい機材などを見て気分転換してます。左写真は、以前から気になっていた機材の一つ、スカイウォッチャーのAZ EQ6赤道儀です。先月末に開催された八塔寺星祭りの会場で実物を見せていただきましたが、赤道儀本体はタカハシEM-200と同じ程度の大きさで、がっしりした外観から、精度の高さが感じられました。赤緯体はEM200にそっくりですが、極軸体はアストロフィジック社の赤道儀に少し似ている気がします。

スカイウォッチャーAZ EQ6赤道儀の駆動回路には、ステッピングモーターが使われています。力の伝達はギアを介さないベルトドライブのようです。実際に動かしていただくと、小気味いいモーター音を発しながらスムーズに動いていきました。ベルトドライブのためでしょうか、タカハシEM200Temma2と比べると、高速導入時の音は小さく感じました。追尾精度はよく分かりませんが、モーターの音から想像する限り、かなり良さそうな印象を受けました。

メーカーによれば、AZ EQ6赤道儀の搭載可能な重量は、バランスウェイトを含まない状態で約20キロとのことです。カタログスペック上でもタカハシEM200と同程度ですね。ユーザーが極軸望遠鏡を調整しなければならない点が面倒ですが、魅力的な機材だと思います。まだ日本の販売店では扱っていないようですが、今後、広まってくると日本製赤道儀の大きなライバルになるかもしれませんね。

銀塩とデジタル

東大寺と鹿この鹿と東大寺の写真は、先日出かけた奈良で撮影したものです。なら燈花会が始まるのを待つ間、東大寺界隈を散策していると、二頭の鹿が気持ちよさそうにくつろいでいましたので、写真のモデルになってもらいました。東大寺の本殿をバックに、横を向いた鹿が愛らしいですね。

マニュアルの銀塩フィルムカメラを使っていた頃、撮影技術を磨くために、よく奈良公園の鹿を撮影しました。鹿はよく動くので、ピント合わせの練習になりますし、太陽の光線具合によって適正露出も変わって来ます。なかなか思い通り撮影できず、よく現像上がりのフィルムを見てがっかりしたものです。

デジタルカメラになって、撮影した画像をその場で確認できるのは非常に助かりますが、全てオートで撮影してOKというのもなんだか寂しい気がします。また、デジタルで撮影した人物や動物の写真は、のっぺりとしていて味気がないように感じることがあります。銀塩の粒子感がある方がリアルな印象を受けるのでしょうか。

天体撮影では、相反則不軌のないデジタルが有利です。星雲や銀河の写りは、圧倒的にデジタルの方が上ですので、昔のように銀塩フィルムで撮影しようと考えることはまずありません。ただ光が十分回っている通常の風景や人物写真なら、また銀塩で撮ってみてもいいかなと思いました。

エレコム ブルーライトカット 液晶保護フィルム

エプソンブルーライトカットフィルターパソコン画面を見ているとよく目が痛くなるので、エレコム社の「ブルーライトカット液晶保護フィルム」を購入し、液晶モニターに貼ってみました。心理的なものかもしれませんが、フィルムを貼る前と比べると、若干、目が楽になったような気がします。

可視光線の中で、波長の短い青色光をブルーライトと言い、その透過率を抑えるフィルターがブルーライトカットフィルターと呼ばれています。液晶モニター用のフィルムだけでなく、パソコン用眼鏡やアプリもあります。液晶モニター用のフィルムだけでも、数社から販売されています。どのメーカー製にしようか迷いましたが、結局、ヨドバシの店頭で一番安かったエレコムの「ブルーライトカット液晶保護フィルム」を購入しました。

目の疲れが減って嬉しいのですが、ブルーライトカットフィルムをモニターに貼ると問題も出てきました。まず画面の色調が変わってしまいます。左上の写真のとおり、電源を切った状態では、画面は紫色に見えます。写真の色調も転びますので、このフィルムを貼った状態で画像処理を行うのはまず無理でしょう。

次にフィルム自体がテカテカしているので、フィルムを貼る前と比べて、画面の映り込みが増えました。エレコムのパッケージには「映り込みを低減」と書かれていますが、私が使用している液晶モニターには適さないのでしょうか。さらに、気泡を作らないように貼るのは案外と大変でした。パッケージには「キレイに貼れる」と記載されていますが、特に大きなモニターの場合はなかなか難しいと思いました。

というわけで、若干不満点もあるエレコムのブルーライトカット液晶保護フィルムですが、今のところはこれでパソコン作業(画像処理以外)を続けています。次に買う場合は、他メーカーの製品も試してみようと思います。画像処理用のパソコンには、画面に貼り付けるフィルムタイプではなく、いつでも取り外せる保護プロテクタータイプが良さそうですね。

星空日誌メニュー

話題の天文書籍等
Ranking Banner


にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
Calendar
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    
<< September 2014 >>
プロフィール
最新の記事
Search this page
archives
Links
others
mobile
qrcode