星空日誌「つぶやき」

TOA130のフードの交換

先日、機材を準備するためにタカハシTOA-130屈折望遠鏡をアルミケースから取り出すと、鏡筒一面に黒い粉が付着していました。どうやら、フード内に貼られた植毛紙がはがれ、粉状になってしまったようです。このままだとレンズに付着してしまうので、フードを鏡筒から外してみました。

TOA130の対物レンズ

上の写真は、フードを外した様子です。フードは、鏡筒にねじ込まれているだけだったので、簡単に外すことができました。TOA-130は、口径13センチの屈折望遠鏡ですが、間近で見るレンズは迫力がありますね。

最初は、フードの植毛紙を貼り直すつもりでしたが、金属製のフードに代えて、段ボールフードを自作することにしました。せっかく自作するので、レンズセルの外側に夜露よけのヒーターを巻きつけ、その上から段ボールを巻きつけて、フードの形に成型しました。

TOA130の自作フード

上が、完成したフードの写真です。金属製のフードはかなり重く、TOA-130の対物レンズは3枚玉ということもあり、望遠鏡の前側が重くて取り回しにくかったのですが、段ボールフードは軽いので、前後の重量バランスが良くなりました。

また、今まではフードの外側からヒーターを巻いていたため、レンズにヒーターの熱が伝わりにくく、湿度が非常に高い夜にはレンズが結露しそうになったことがあるのですが、フードの内側にヒーターを巻くようにすると、湿度の高い夜でも安心して撮影を楽しめるようになりました。

フードを改造してみて思ったのですが、屈折望遠鏡のフードには、固定式や伸縮式が採用されていますが、カメラの望遠レンズのような取り外し式の方が便利だと思います。特にFSQをはじめとした撮影用望遠鏡の場合は、海外にも持って行くことが多いので、取り外しができる方がメリットが大きいと感じました。

今年のアンドロメダ大銀河

先月、八塔寺で撮影したアンドロメダ銀河の写真です。例年、10月はよく晴れるので、アンドロメダ銀河は何度も撮影できるのですが、今年は天候に恵まれず、これが今年初のアンドロメダ銀河の写真です。

アンドロメダ大銀河

今シーズンは、長焦点望遠鏡を使って、モザイク撮影で一枚の作品に仕上げようと考えていたのですが、天候不順のため、今年の実現は難しそうです。天体は毎年変わらず輝いているので、いつでも撮影できるだろうと思いますが、実際は 天候や月齢に左右されて、なかなか予定通りには撮影は進みません。だからこそ、何年もかけて撮影を楽しめるのかもしれません。

ところで、土曜日(11月11日)は、八塔寺で星祭りが開催されます。当初は、10月14日に開催予定だったのですが、天候が悪く、1ヶ月延期になっていました。現在の天気予報によると、朝は雨が降るようですが、昼からは天候が回復してくる予想です。お近くでしたら、お出かけになってみてはいかがでしょう。

Moravian製 G3-16200A 冷却CCDカメラの結露

台風22号が過ぎ去った後、気持ちの良い晴天が続いています。この晴天があと一週間早ければ、天体撮影を楽しめただけに少々残念ですね。

ところで、月は大きいのですが、せっかく晴れたので、モラビアン製の冷却CCDカメラを使用して撮影を楽しもうとしたところ、画面に不思議な模様が写りました。

冷却CCDカメラの結露

上が撮影画像ですが、アンドロメダ銀河の中央が、ぼやけて写っているのがわかります。どうやら冷却CCDカメラのカバーガラスが結露したようで、冷却CCDのセンサー温度を上げると、結露が取れて正常に写るようになりました。

今回使用したMoravian製のG3-16200カメラは、購入してまだ1年程度しか経っていませんので、結露するとは全く思っていませんでした。ちなみに、SBIG製のSTL-11000Mは、購入してから10年以上が経ちますが、今まで結露したことがありません。カメラは同じように扱っていますので、個体差はあるにしても、Moravian製のカメラは、SBIG製に比べて、結露しやすいのかもしれませんね。

フィルター径の違いによる周辺減光の比較

先週末の台風21号に続いて、今週末も台風22号の接近の影響で雨ですね。新月期の週末が2回連続で崩れると、やる気も下がってしまいます。来月の新月期こそは晴れてほしいですね。

ところで、Central DS社のAstro6D(キヤノンEOS6D 天体改造モデル)には、ドロップインフィルターボックスが装備されており、48ミリと52ミリのフィルターが使用できる構造になっています。今回、48ミリ径のフィルターを入手したので、52ミリと比べて周辺減光の発生に違いがあるか調べてみました。

Astro6D

下は、TOA130を用いて撮影したフラットフレームの比較画像です。撮影したままの画像ではわかりにくいので、レベル補正コマンドで強調しています。

フィルター系の違い

比較画像をご覧いただくと、52ミリの場合に比べて、48ミリのフラットフレームは四隅が暗く、光量がストンと落ち込んでいるのがわかります。

35ミリフルサイズセンサーは大きいので、周辺減光の点では、やはり口径の大きなフィルターを使用した方が良さそうですね。ケラレが少ないとフラット補正も楽だと思います。

スリックのポータブル赤道儀「ECH-630」

スリックから、ポータブル赤道儀「ECH-630」が発売されるようです(11月10日発売予定)。ECH-630は今年開催されたCP+2017で展示されていたモデルで、星空追尾モードに加えて、タイムラプスにも対応した電動雲台です。

スリックのポータブル赤道儀

上は公式ページの写真ですが、縦横9センチ弱の立方体で、重さ630g程度と小型軽量ですので、持ち運びがし易そうですね。ただ、電源が乾電池4本というのはわかるのですが、USBポートから給電時にも乾電池が必要というのが不思議です。モバイルバッテリーで使用したいユーザーにとっては、その点が少々残念かもしれません。

スリックと言えば、カメラ三脚やカメラ雲台のイメージがあります。私は2本のスリック製三脚を所有していますが、数年前まで、スリックがポータブル赤道儀を発売するとは思ってもみませんでした。それだけ星空撮影に注目が集まっているということでしょうね。これからは、固定撮影だけでなく、赤道儀を使って星空を撮影する人が一層増えそうですね。

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