星空日誌「つぶやき」

見頃の木星

木星の写真夕方、薄明が終わると、暗くなった東の夜空に、ひときわ明るい星が浮かび上がります。2月7日に衝を迎えた木星です。現在、木星は、かに座としし座の境界線付近に位置し、マイナス2.5等級の明るさで見頃を迎えています。

2003年に火星が大接近した時は、毎晩のように火星を撮影していました。しかし、当時、撮影に使っていたToUcamProは古くなり、最近は、惑星は観望が中心です。それでも気流が良く、惑星の模様がよく見える夜は、観望だけではもったいない気がして、デジカメを持ち出して撮影しています。

左上の写真は、2月24日の夜に、ミューロン250CRSとAstro60D(EOS60D天文改造デジカメ)を使って撮影した木星の写真です。この日は黄砂が観測されて、夜空の透明度は良くなかったのですが、大気が落ち着いていたのでしょう、肉眼でも木星面の特徴的な模様がわかりました。春に向けて気流が良い日が増えてきて、惑星撮影の本格シーズンに入りますね。

ちなみに、美しい環が魅力的な土星は、現在、さそり座の頭付近で輝いています。先日、八塔寺でさそり座を観望すると、星座内に明るい星が一つ増えていて、なんだか違う星座を見ているような不思議な感覚にとらわれました。

タカハシ製品の値上げ額

最近、風邪のような症状が続いて不思議だったのですが、どうやら花粉症の時期に入ったようです。今日は各地で黄砂も観測されたようで、大阪も霞がかかったような空でした。暖かくなってきたのは嬉しいですが、花粉と黄砂は厄介ですね。

高橋製作所の公式サイトを見ると、値上げ後の価格が掲載された新しいパンフレットが公表されていました。タカハシ製品は天体写真ファンに人気があるので、値上げ率が気になります。そこでいくつか気になった機種の比較表を作ってみました。
※表の価格は全て税抜きです

まず、屈折望遠鏡です。
製品名旧価格新価格(2015/3〜)上昇率
FS-60CB¥75,000¥76,5002.0%
FSQ-85ED¥280,000¥286,0002.1%
FSQ-106ED¥464,000¥498,0007.3%
TSA-120¥380,000¥393,0003.4%
TOA-130N¥530,000¥558,0005.3%
TOA-130NFB¥670,000¥705,0005.2%
TOA-150B¥1,190,000¥1,280,0007.6%

10%程度値上げするのかとビクビクしていましたので、予想よりはましな気がします。しかし、天体写真ファンに人気があるFSQ-106EDは7.3%の値上げと、TOA-150Bに次いで価格上昇率が大きくなっています。「いずれはFSQ-106EDを・・・」と考えている方は、2月中に注文した方がいいかもしれませんね。

次に、反射望遠鏡です。
製品名旧価格新価格(2015/3〜)上昇率
ε-130D¥230,000¥235,0002.2%
ε-180ED¥436,000¥448,0002.8%
Mewlon250CRS¥700,000¥720,0002.9%
CCA-250¥1,360,000¥1,400,0002.9%
Mewlon300CRS¥1,400,000¥1,450,0003.6%

反射望遠鏡はどれも3%前後の値上げで、屈折望遠鏡ほどではありません。しかし、改めてε-180EDの価格に注目してみると、販売開始時の価格(¥399,000税込み)に比べて、かなり値段が上がっていますね。

続いて、赤道儀です。
製品名旧価格新価格(2015/3〜)上昇率
EM-11 Temma2M¥328,000¥344,0004.9%
EM-200 Temma2M¥484,000¥526,0008.8%
EM-400 Temma2M¥899,000¥928,0003.2%
EM-500 Temma2M¥1,373,000¥1,373,0000%

実は、「今回の価格見直しでは、赤道儀の価格は上がらない・・・」という噂を耳にしていたのですが、蓋を開けてみると、EM200赤道儀が8.8%の値上げと突出した価格上昇率になっています。一方、EM-500赤道儀は価格据え置きです。あまり人気のない機種ですので、価格変更はせずに販促というところなのでしょうか。

この他にも、三脚やアイピースなど、ほぼ全ての価格が見直されています。下は、天体撮影によく使われているコンバーションレンズです。
製品名旧価格新価格(2015/3〜)上昇率
TOA-35レデューサー¥95,000¥98,0003.2%
レデューサー CR 0.73x¥58,000¥60,0003.4%

こちらで紹介したのは代表的なパーツだけですが、全体的に約3%前後の値上げが計画されています。現在、タカハシ望遠鏡をご使用で、いずれはレデューサーレンズを購入して天体撮影をとお考えでしたら、今のうちに購入した方が良さそうですね。私も、今後、撮影に必要になるパーツは、2月中に発注しておこうと考えています。

衝突する銀河(NGC4567とNGC4568)

NGC4567とNGC4568銀河先週末に八塔寺で撮影した「NGC4567とNGC4568銀河」の写真を、天体写真ギャラリーに追加しました。

NGC4567とNGC4568銀河は、おとめ座に位置する銀河で、衝突銀河の一つです。天体望遠鏡を使って撮影すると、左の写真のように、まさに二つの銀河が衝突している姿を捉えることができます。

地球からNGC4567とNGC4568銀河までの距離は、約6000万光年です。銀河の衝突というと遥か遠くの宇宙の話のようですが、私たちが住む天の川銀河系も、数十億年後にはアンドロメダ銀河と衝突するという説があります。普段はピンと来ませんが、このような写真を見ると、ちょっと実感がわきますね。

今回のNGC4567とNGC4568銀河の撮影には、タカハシのミューロン250CRS望遠鏡と冷却CCDカメラを使用しました。またオートガイドには、補償光学装置(Adaptive Optics System)と呼ばれるAO-7を使い、ガイドの精度を上げています。長焦点撮影では、なかなか明るいガイド星が見つからず、苦労することが多いのですが、今回は運良くガイドチップ上に8等級のガイド星を見つけることができました。この明るいガイド星のおかげで、1秒間に10回の高速ガイドを実現することができ、通常よりも詳細な画像を得ることができました。AO-7様々ですね。

昨夜の八塔寺はいい天気でした

タカハシミューロン250CRS快晴の天気予報に誘われて、昨晩は八塔寺まで撮影に出かけてきました。早めに家を出て、まだ明るいうちに現地に着いたのですが、撮影場所には既にたくさんの赤道儀が林立していました。皆さん、良い天気は逃しませんね。

昨夜は予報通り天候に恵まれ、月が昇ってくる午前3時過ぎまで、雲を心配することなく撮影を楽しむことができました。撮影中には、皆さんの撮影機材も見せていただき、いろいろ刺激を受けました。現地でご一緒させていただいた皆様、ありがとうございました。

皆さんの撮影機材を見て、以前と比べて、天体写真の撮影機材は様変わりしたなと感じました。以前は、オートガイダーと言えばSBIG製、赤道儀は高橋製作所製、望遠鏡はペンタックスというように、皆さん、同じような機材を使っていましたが、最近は、十人十色のバリエーションです。昨夜もオートガイダーに防犯カメラを流用されている方がいらっしゃって、接続方法などを教えていただきました。工夫次第で、いろいろなものが撮影デバイスになるのですね。

左上は、今回の撮影に使用したタカハシμ-250CRS鏡筒です。ガイドエラーを減らすため、鏡筒バンドの支持幅を前回より広げてみたところ、全体にずんぐりしたシルエットになりました。ぱっと見た印象では、F値の明るいアストロカメラに見えますね。

CP+2015が開催中です

CP+2015会場昨日から、パシフィコ横浜で、CP+2015が開催されています。早速、CP+2015に参加された方から、会場に展示されたニコンD810Aの写真を送っていただきました。発表が直前だったためでしょうか、ニコンD810Aはケースに入れられていて、どうやら実機に触ることはできないようです。少し残念ですね。

ヨドバシカメラを始め、カメラショップでは、既にニコンD810Aの予約受付が開始されています。ヨドバシの価格は、税込み418,500円(ポイント還元あり)です。ニコンD810をベース機としていますので、デジタル一眼レフカメラとしては、かなり高額になってしまいましたね。

今回のニコンの天体撮影用カメラが、ニコンD810ではなく、D750をベースに作られていたら、もう少し手に入れやすい価格になったと思います。でも、D810の解像度の高さは素晴らしく、正直、D750ではなく、D810で作る価値はあったのではないかと思います。ただ、ニコンD810の液晶モニターは固定式のため、屈折望遠鏡で天頂付近を撮影するときは、モニター画面が見づらかったです。その点は、ニコンD750の可動式モニターの方が便利ですね。

天文ショップで販売されている改造デジカメと比較した場合、ニコンD810Aは、輝星を入れたときにゴーストの発生が少ないという点で優れています。TOA130で馬頭星雲を撮影したときも、輝星周りのゴーストは少なく、すっきりとした仕上がりが得られました。輝星周りのゴーストは、天体写真ファンの悩みの種です。デジカメをフィルター改造する際も、ゴーストが少ないクリアフィルター仕様にすべきか、それとも通常のIRカットフィルター仕様にするかで迷うところです。組み合わせる光学系にも影響されると思いますが、ゴーストに悩まされずに撮影できるのは、ニコンD810Aを使用する大きなメリットだと思います。

ニコンD810Aについての詳しい情報は、CP+2015会場のニコンブースで確認できると思います。天体望遠鏡コーナーでは、ビクセンさんやBORGさんも新製品を展示されているようですので、いろいろなブースを回って楽しめそうですね。

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