星空日誌「つぶやき」

地球に近づいた火星

接近した火星2014年4月14日午後10時ごろ、火星は地球に最も近づきました。このときの二つの惑星の距離は、約9,238万キロ。火星はマイナス1.4等の明るさで、おとめ座で輝いていました。

この日は他の予定が入っていたため、火星を撮影できませんでしたので、次の日の4月15日の夜に天体望遠鏡を使って地球に近づいた火星を観察しました。15日の夜は薄雲がかかったような天候でしたが、気流は比較的良かったようで、250倍前後の倍率で火星を観望すると、小さな極冠や火星表面の大きな模様を確認することが出来ました。前回観望したときと比べて、それほど大きくなった印象は受けませんでしたが、これから火星が少しずつ遠ざかっていくと考えると、感慨深いものがありました。

火星の様子を確認した後、Astro60D(天体改造したキヤノンEOS60D)を接眼部に取り付けて、火星の写真撮影を行いました。設定は前回と同じですが、気温が高かったので、今回はAstro60Dの冷却機能をオンにして撮影しました。0度前後まで撮像素子が冷却されるので、撮影後の動画を確認すると、前回の画像と比べてノイズが若干減っているような気がしました。

これから地球から遠ざかっていく火星ですが、しばらくの間は見ごろが続きます。早い時間に南中するようになるので、夜更かししなくても条件よく観望・撮影できるのは嬉しいです。土星もそろそろ見ごろを迎えますし、ゴールデンウィークに惑星観望を楽しむのもいいかもしれませんね。

EOSMで撮った月

月の写真キヤノンEOSMで撮影した、月齢9の半月の写真をギャラリーに追加しました。この夜は月が天頂付近で輝いていたため、低空の大気の揺らぎの影響を受けにくく、普段よりシャープな画像を得ることが出来ました。

キヤノンEOSMはミラーレスカメラです。ミラーレスカメラは、その名のとおりミラーがないのでミラーショックが発生せず、ブレが大敵の月や惑星の拡大撮影に適しているのですが、EOSMの場合は液晶モニターが固定式なのが残念です。今回は屈折望遠鏡で撮影しましたので、液晶画面を見ながらピントを合わせようと思うと、地面に寝転ばなければならず、結構大変でした。モニターの見易さを考えると、バリアングルモニターが付いたデジタル一眼レフの方が使いやすいですね。

月面を撮影した後、火星もEOSMで撮影しようと考えていたのですが、EOSMにはEOS60Dのように中央ピクセル情報だけを読み出す動画クロップ撮影モードがないので諦めました。新型のEOSM2にもクロップモードは搭載されていないようで、固定式のモニターに加えてこの点も残念です。市販されているミラーレスカメラを調べてみると、パナソニックのルミックスには、バリアングルモニターやクロップモードのような機能が備わった機種があるようです。キヤノンにこだわらず、他社製のミラーレスを試してみても良かったかなと少し後悔しました。

あべのハルカスと新世界

大阪新世界あべのハルカスは、大阪阿倍野区に建てられた日本で最も高い高層ビルです。このあべのハルカスが全面オープンして、一ヶ月ほどが経ちました。そろそろ開業したばかりの混雑は解消されただろうと思い、出かけてきたのですが、ビルの展望台「ハルカス300」へと続くエレベーターには、長蛇の列ができていました。まだ人気があるようですね。

あべのハルカスを散策した後、天王寺動物園を横切って、通天閣が建つ大阪新世界にも訪れてみました。今年完成したあべのハルカスビルを背にして、1956年に建てられた通天閣を見つつ新世界方面へと歩いていくと、なんだか時代を逆行しているような不思議な感覚を覚えました。新旧が共存する街といったところでしょうか。

久しぶりに訪れた新世界の商店街は、相変わらず串カツの店で賑わっていました。しかし、以前来たときと比べると、道を歩いている観光客の数が減ったような気がします。あべのハルカス効果で、新世界も以前よりも賑わっていると思っていましたが、ハルカスにお客さんを取られているのかもしれません。とは言っても、串カツで有名な「だるま」には相変わらず長蛇の列が出来ていて、店に入るまで小一時間ほど待たなければなりませんでした。

みつえ高原の星空

昇るさそり座日曜日の昼間は荒れた天候でしたが、夜から天候が回復する予報でしたので星空の撮影に出かけてきました。今回は夏の天の川付近をカメラレンズで撮るのが主目的でしたので、南方向の光害が大きい八塔寺は避け、奈良のみつえ高原まで出かけてきました。

みつえ高原は、曽爾高原の東隣に位置する高原です。曽爾高原には星空の撮影のために何度か訪れたことがありますが、みつえ高原は今回が初めてでした。初めての場所ということもあり、どこで撮影しようかと迷っていたところ、 現地に来られていた天文ファンの方に撮影場所を教えていただきました。南の視界のよい場所を教えていただいたお陰で、昇ってきたさそり座の写真を撮ることができました。現地ではいろいろとお世話になり、ありがとうございました。

この夜のみつえ高原ですが、透明度は良かったのですが強風が吹き荒れる天候でした。望遠レンズも持参していたのですが、強風で揺れてしまうので、ポータブル赤道儀に広角レンズを載せて撮影を楽しみました。午前3時を過ぎた頃、西から雲がやってきて、星空を覆いつくしてしまいましたが、それまでの間は綺麗な南天の星空を堪能することができました。南天を撮るには適した場所のようですので、また機会を見つけて訪れたいです。

キヤノンEF-M22mmレンズの星像

キヤノン EF-M22mm F2 STM強い寒気が日本上空に流れ込んだ影響で、昨日と今日は寒さが戻りました。冷たい風も強く、見ごろを迎えた桜の木の枝も揺れて、花びらが青空に舞っていました。今年の桜ももう見納め間近ですね。

先日、出かけた八塔寺で、新しく手に入れたキヤノンEOSMミラーレスカメラとEF-M22mmF2レンズを使って、どの絞り値で撮影すれば、最も効率よく星空を撮影できるかを調べました。当初は1段絞ったF2.8前後で撮影するのが、星像と撮影時間のバランスが良いと思っていたのですが、F4まで絞った方が全体的に星像が安定するようです。具体的には、開放絞り(F2)や一段だけ絞った状態(F2.8)で撮影すると、中心部と周辺部でピント位置の差が大きく、いずれかの部分で星が大きくボケてしまうようです。

このピント位置のズレは湾曲収差によるものだと思いますが、今回、使用したキヤノンEF-M22mmF2 STMレンズは、星空撮影によく使用している他のレンズに比べて、この収差が大きいような印象を受けました。詳細については、キヤノンEF-M22mm STMレビューというページにまとめましたので、そちらをご覧ください。なお、今回はテスト撮影が主でしたので、今後、このレンズで本格的に星空を撮影して新しい発見があれば、随時、その結果を追記していこうと思います。

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