星空日誌「つぶやき」

はくちょう座の星雲群

デネブ周囲の星雲ニュースは、イギリスのEU離脱を問うた国民投票の結果で持ちきりです。離脱派が勝った影響を受けて、為替や株式市場は混乱しているようで、週明けのマーケットの動きが気になるところです。ただ、投機的な金融経済よりも、堅実な成長を映す実体経済を大切にしたいですね。

画像は、はくちょう座のデネブ周囲の散光星雲の写真です。これは、昨年、撮影し、星ナビ2015年9月号に掲載した作品です。撮影には、焦点距離200ミリの望遠レンズを使用しました。実は、当初は北アメリカ星雲だけを撮影する予定だったのですが、撮影地でふと思い立って、モザイク撮影に切り替えて撮影した写真です。

モザイク撮影も、最初は数枚モザイクの予定でした。しかし、撮影しながら星空を見上げていると、「どうせなら、デネブの右側も入れてみよう」、「それならγ星付近も・・・」と、どんどんモザイクの枚数が増え、最終的に12枚になっ てしまいました。その上、事前に構図をよく調べていなかったため、重なり具合がばらばらになってしまい、画像処理に時間がかかりました。モザイク撮影は、やはり事前の計画が重要だと改めて思った次第です。

また、撮影に使用した赤道儀が片軸モーターのタカハシP-2赤道儀だったため、写野をスムーズにずらすのが大変でした。やはりモザイク撮影をするなら、2軸モーターの赤道儀の方が使いやすいですね。特に私のP-2赤道儀は、赤緯の微動ハンドルを取り外してしまっているので、粗動で赤緯を動かすと動かし過ぎてしまい、微妙な構図合わせに手間取りました。

今ならステラショットもあるので、自動導入機能の付いた赤道儀と組み合わせれば、モザイク合成の撮影はかなり楽になると思います。次回は、網状星雲までを一枚の写真に収めてみたいと思っています。

こと座の小さな球状星団M56

M56星団毎年のことですが、梅雨の時期になると、新しい機材をチェックしたり、天文ショップに立ち寄ったりしてしまいます。先日も協栄産業で、幅広アリガタクランプを衝動買いしてしまいました。星が見えないので、機材を買ってストレス発散するのでしょうね。

画像は、こと座で輝く球状星団M56の写真です。M56はとても小さな球状星団で、メシエ天体に選ばれた球状星団の中で、最も小さく、暗い球状星団と紹介している天文書籍もあります。個人的には、みずがめ座のM72星団の方が暗く、小さいと思うのですが、M56もそれほど小さいということなのでしょう。

確かにM56は、小型の双眼鏡で見ても恒星と区別がつきにくく、天体望遠鏡を使ってはじめて、星が集まっている様子を確認することができました。画像は、焦点距離約1800ミリの望遠鏡とデジカメで撮影した写真ですが、写真で見てもM56星団は小さいですね。300ミリ前後の望遠鏡で撮影すると、星と見分けがつかないかもしれません。

こと座には、もう一つのメシエ天体「M57」が輝いています。M57は、大変有名な惑星状星雲で、リング星雲の愛称でよく知られています。星空が少し明るい場所でも、天体望遠鏡を使えば、リングの形がよく見えるので、天体観望会で紹介されることも多いようです。

有名なM57星雲と比べると、M56星団を望遠鏡で見たことがある方は、少ないのではないでしょうか。M56星団は、天体写真ファンの間でもそれほど人気がないように思います。私自身、M56星団をデジカメを使って撮影したのは、今回がはじめてでした。しかし、球状星団は大きさ比べが面白いので、梅雨が明けたら、ステラショットのスケジュール撮影機能を使って、夏の球状星団の撮り比べてみようかな、と考えています。

オメガ星雲 M17

オメガ星雲先週末、日曜日は雨でしたが、土曜日は天気の良い一日でした。ただとても暑く、奈良で開催されていた美術展に出かけたのですが、外に出ると真夏のような熱気で、参ってしまいました。梅雨明けは待ち遠しいですが、これ以上暑くなってほしくないですね。

左画像は、オメガ星雲の写真です。オメガ星雲は、先日アップした「へび座のわし星雲」とよく一緒に写される星雲です。わし星雲はデジカメで撮影したものですが、こちらは、モノクロセンサーが用いられた冷却CCDカメラで撮影しています。冷却CCDカメラは、撮影、画像処理共に時間がかかりますが、星雲の明暗調子や滑らかさは、デジカメよりも優れていると思います。ただ今回のような明るい星雲を撮影する場合は、デジカメとの差は徐々に縮まりつつあるようにも感じました。

オメガ星雲は明るく、天体望遠鏡で観望しやすいので、天体観望会でもしばしば紹介される天体です。私も、天体望遠鏡で何度か覗いたことがありますが、口径の大きな望遠鏡で見ると、星雲の濃淡が美しく、見応えのある天体の一つだと思います。南中高度はそれほど高くないので、なるべく低空まで綺麗に星が見える夜に、観望や撮影を楽しみたい天体ですね。

追記:中古機材のページにAstro60Dを追加しました。ご興味ございましたら、お問い合わせいただければ幸いです。

へび座のわし星雲

M16今日の日中は少し晴れ間がありましたが、今年の梅雨は毎日、曇りや雨の天気が続き、星空はなかなか見ることができそうにありません。今は満月期なのでまだよしとして、月末には、梅雨の中休みになって晴れてほしいですね。

写真は、Mewlon-250CRSで撮影した、へび座のわし星雲の写真です。ブログには、中心部分だけトリミングした画像を載せましたが、ギャラリーには全体像を載せています。デジカメで撮影したので、モノクロ冷却CCDカメラで撮影してLRGBカラー合成した写真と比べると、赤色の星雲という仕上がりになりました。

へび座のわし星雲は、中心付近が非常に明るく散開星団も輝いているので、ブロードバンドの撮影では、星雲の詳細や立体感は今一歩という感じです。星雲中心部にある「創造の柱」と呼ばれる部分のディテールを表現するなら、ナローバンド撮影の方が良さそうです。

ところで、以前は、わし星雲と言えば、いっかくじゅう座のIC2177というイメージでしたが、最近は、へび座のわし星雲として定着してきた感がありますね。

ステラショットについて

ステラショットの画面星ナビ2016年2月号に続き、今月号でもステラショット1.5の試用レポートを書かせていただきました。それを受けて、撮影地などで、ステラショットについてのご質問をいただいたので、こちらで簡単に回答させていただきます。

まず、ステラショットを動かすパソコンの仕様ですが、ステラショットでは星図をリアルタイムに表示するので、ある程度のマシンパワーは必要だと感じています。私がステラショットに使用しているパソコンは、ソニーの「VAIO Fit 15E」というモデルです。CPUに、インテル Core i5-3337U プロセッサー (1.80 GHz)が用いられたモデルで、メモリは8GBに増設しています。このパソコンで、ステラショット1.5を快適に使用できています。

確認のため、昔、購入したネットブックのAspire One 722にもインストールしてみましたが、動くことは動きますが、快適とは言いがたい状況です。やはり、Intel Coreシリーズ以上のパソコンは必要だと思います。

ステラショットに表示される星図は、そのときにその場所で見えている星空が表示されます。ステラナビゲーターとは異なり、任意の日時を指定して星空を表示することはできません。パソコン本体の時刻を変更すれば、ステラショットでも希望の日時の星空を表示させることはできますが、現実的ではないと思います。撮影計画は自宅のPCのステラナビゲーター10で行い、撮影はノートPCのステラショットで行う、というように使い分けるのが良さそうです。

次に、ステラショットを使って撮影した画像は、カメラ本体には保存されず、パソコンの指定したフォルダにのみ保存されます。ただ、現在、アストロアーツ社のホームページに「カメラ本体のカードに保存することも可能となるよう改善を検討中」とありますので、この点はアップデートされるでしょう。また、個人的には、連続撮影時に撮影間隔(インターバル時間)を設定できるようにしていただければと思います。

モザイク撮影機能は、とても便利だと思います。ユーザーが設定したモザイク写野に次々と移動して、撮影を続けてくれるので、ユーザーは、撮影スケジュールの設定以降は、何もする必要がありません。しかもステラショット1.5でオートガイドに対応したので、より実践的になりました。モザイク撮影専用としても大変便利なソフトだと思います。

撮影地で皆さんとお話した印象では、ステラショットに興味を持っている方は多そうです。しかし、販売価格がステラナビゲーターなどに比べて高いので、導入を迷っているように感じられました。

ちなみに、7月末までの間、ステラショット1.2は、通常39,744円のところ、アストロアーツ25周年記念特価35,000円で購入することができます。今が購入のチャンスかもしれません。なお、30日間無料で使える体験版をダウンロードできますので、お持ちのPCで動作確認を行ってから購入されることをお勧めします。

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