星空日誌「つぶやき」

ガム星雲を求めて

デジタル一眼レフギャラリーに「NGC2477とガム星雲」の写真を追加しました。この写真は、今月号の星ナビ連載記事に掲載した写真ですが、星団と星雲のコラボが美しい星域だと思います。

今月も末になれば、冬の星座は早々に西空に傾いてしまいますが、NGC2477の南中時刻は23時頃ですので、まだまだ撮影対象として狙うことができます。是非、南の視界が開けている場所で撮影していただきたい天体です。

NGC2477とガム星雲

ところで、ガム星雲は、ほ座からとも座にかけて広がる巨大な星雲で、大昔に超新星爆発が起こった名残だと考えられています。ニュージーランドやオーストラリアでは天頂付近に輝きますが、日本では地平線すれすれに見え、撮影条件は良くありません。しかし、撮影が難しいとなると、かえって何とかして撮ってみたいと思うもので、昔、真夜中にカメラを持って、山道を歩いて撮影スポットを探しました。

その時に撮影したのが、銀塩フィルムギャラリーに載せている「ガム星雲の広がり」という作品です。デジタル機材が全盛の今になってみると、星雲のコントラストが低く、インパクトも弱いと感じますが、当時の機材ではよく写った作品だと思います。

ガム星雲

ガム星雲の全景は、デジタル機材でもう一度撮影にチャレンジしたいところですが、この写真を撮影した奈良県十津川村の山は、平成23年の台風第12号によって引き起こされた紀伊半島大水害の影響で、大規模な崖崩れが発生し、立ち入ることができなくなってしまいました。

他に適した撮影場所があればよいのですが、南側に都市部の明りがなく、地平線まで開けていて、標高が高いという条件の場所は、なかなかないですね。

やまねこ座の惑星状星雲

週末は寒波の到来で、自宅付近も雪に覆われ、道路では車がスリップして立ち往生していました。雪が積もった道路をノーマルタイヤで走るのは無謀だと思うのですが、都会に住んでいると雪道の恐さを忘れてしまうのかもしれません。

天体写真ギャラリーに、昨年末に八塔寺で撮影した、やまねこ座の惑星状星雲「PK164+31.1」の写真を追加しました。PK164+31.1は、マイナーな惑星状星雲ですが、亜鈴星雲M27と同じぐらいの大きさがあり、写真栄えのする天体です。色合いや形は、らせん星雲に似ていますね。

やまねこ座の惑星状星雲

ただ亜鈴星雲M27と比べると大変淡く、3時間かけて撮影したこの写真もザラツキが残っています。この撮影機材で滑らかに仕上げようと思えば、この2〜3倍の露出が必要でしょうね。となると、PK164+31.1の撮影には、F5クラスの明るめの望遠鏡を使いたいところです。

ところで、PK164+31.1が輝くやまねこ座は、天文ファンにとってもマイナーな星座で、場所をご存じない方も多いのではないでしょうか。私自身、系外銀河の撮影を始めるまで、やまねこ座という星座があることさえ知りませんでした(笑)。

やまねこ座は、ふたご座とおおぐま座の間に位置する星座で、細長い形をしています。天文学者のへべリウスが作った星座ですが、明るい星もなく、山猫の形には到底見えない星座です。最近は猫ブームですし、もう少し見栄えのする星の並びだったら、星座として人気が出たかもしれませんね。

キヤノンEOS8000Dの縦縞ノイズ

気軽にスナップ撮影できる軽量デジタル一眼レフを探していたところ、EOS8000Dが安くなっていたので、思わず衝動買いしてしまいました。考えてみると、キヤノンのAPS-Cデジタル一眼レフを購入したのは久々です。

キヤノンEOS8000Dは、2015年春に発売開始されたカメラです。EOSKissX8iよりも少し機能が増えて、EOS80Dよりは劣るという、キヤノンのラインナップの中で微妙な立ち位置のカメラです。個人的には、サブ液晶パネルはなくても良かったのですが、X8iと価格が変わらなかったので、EOS8000Dを選びました。

EOS8000D

実際に使った印象としては、良くも悪くもEOSという印象で、マニュアルを読まずともすぐに使うことができました。購入時は必要ないと思っていたサブ液晶パネルは意外と便利で、EOS8000Dを選んで正解だったと思いました。使用感を「EOS8000Dレビュー」に載せましたので、是非ご覧ください。

EOS8000Dは、気軽なスナップや風景を撮るために購入したのですが、やはり星空撮影時の性能が気になります。キットレンズで撮影したオリオン座三ツ星付近の写真をEOS8000Dレビューのページに掲載しましたが、赤い星雲の写り具合は、以前のEOSと変わりませんね。最近のフジやペンタックスのカメラは無改造でも結構写ると聞くので期待していたのですが、これがEOSの発色ということでしょうか。

ところで、ダーク画像を撮ったところ、撮影画像に下のような縦縞ノイズが写りました(画像は強調しています)。星空撮影に使用していたEOS60Dや他のカメラでは、このような縦縞ノイズは写らないのですが、センサーの読み出し回路に起因する熱ノイズでしょうか。

EOS8000Dの長時間ノイズ

思い起こしてみると、キヤノンはEOS70Dの頃から動画撮影に重きを置いて、デュアルピクセルCMOS AFを搭載し始めました。この機能があるため、EOS60D以降は冷却改造ができなくなってしまったのですが、ひょっとすると、この縦縞ノイズとデュアルピクセルCMOS AFは、何かの関係があるのかもしれません。たまたま外れの個体を引いただけかもしれませんが・・・(それはそれで悲しいですが・・・)。

期待外れのしぶんぎ座流星群

1月3日の夜、しぶんぎ座流星群を撮影するため、八塔寺まで出かけてきました。今年は月明かりもなく、好条件のしぶんぎ座流星群でしたが、肉眼で確認できたのは僅かに5個。写真に写ったのは1個だけでした。一晩中晴れていたので、できる限りずっと星空を見上げていたのですが・・・ほとんど流れませんでした。

しぶんぎ座流星群

しぶんぎ座流星群は、ペルセウス流星群やふたご座流星群と並んで、三大流星群と呼ばれています。しかし、近年は流れる星の数が少なくなり、今回のような肩透かしにあうことが多いように思います。いっそのこと、三大流星群からしぶんぎ座流星群を外した方が、誤解を招かなくてよいのではないでしょうか。

流星群は残念な結果に終わりましたが、この夜の気温は約3度と、冷え込みはそれほどでもなく、一晩中星空を楽しむことができました。冷え込んだ方がデジカメのノイズは少なくなりますが、やはり0度を下回ると身体が辛いので、このぐらいの気温がありがたいですね。

クリスタルボール星雲

新年明けましておめでとうございます。
ここ近畿地方の元旦は、素晴らしい晴天に恵まれました。今年の新月期も、こんな晴天に恵まれてほしいですね。

今年、最初の画像は、酉年にちなんで「かもめ星雲」と考えていたのですが、ありきたりかなと思い、代わりに、12月30日の夜、八塔寺で撮影したクリスタルボール星雲の写真をギャラリーにアップしました。

NGC1514

クリスタルボール星雲というと聞きなれない名前ですが、おうし座で輝く惑星状星雲NGC1514です。前回、デジカメで撮影したところ、小さすぎてそのままお蔵入りしてしまいましたので、今回はチップサイズの小さい冷却CCDカメラとMewlon-250CRSで撮影しました。ここまでクローズアップ撮影すると、確かにクリスタルボールという感じがしてきます。

撮影した夜はマイナス3度まで気温が下がりました。寒い時期の天体撮影は、身体にはこたえますが、星空は本当に綺麗ですね。そろそろ春の銀河の撮影時期ですので、Mewlon-250CRSの長い焦点距離を生かした、系外銀河の撮影を楽しもうと考えています。

今年もいろいろな写真や記事等を掲載していきたいと思っていますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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