星空日誌「つぶやき」

かみのけ座のM88銀河

春の銀河ギャラリーに、かみのけ座で輝くM88銀河の写真を追加しました。M88銀河は、おとめ座銀河団に属する銀河で、斜めから見下ろした渦巻きが美しい天体です。この夜は薄雲の通過がありましたが、その影響は少なく、そこそこ写ってくれました。

M88銀河

この新月期は、同じ機材を使っていろいろな春の銀河を撮影しようと考えていたのですが、現在の天気予報によると、週末に限らず、しばらく星空を望めそうにありません。Mewlon-250CRSのフードもやっと完成させただけに残念です。3月は、例年、天気の良い日が多かったように思うのですが、今年は傾向が異なるのかもしれません。

ダンボール自作フード

上の写真は、完成したMewlon-250CRS用のダンボールフードです。仕上げにダイソーのアルミテープを巻いてみたところ、見栄えが良くなりました。フードの中は手作り感満載で、お恥ずかしい限りなのですが、外見は販売されているフードのように見えると思います。あとは、実際に撮影してみて迷光が減るかどうかが問題です。

Explore Scientificの5倍バローレンズ

新月期ですが、天気が思わしくありません。今の天気予報ですと、週末の天気も悪そうです。黄砂が本格的にやってくる前に、スカッと晴れてほしいですね。

惑星撮影では、テレビュー社の2.5倍パワーメイトを多用していますが、さらに拡大率を上げるため、Explore Scientific社(以下:ES社)の5倍バローレンズを購入しました。なお、ES社は、自社のバローレンズをフォーカルエクステンダーと呼んでいます。

バローレンズ

上は、私が惑星撮影用によく使用している、3つのバローレンズです。中央が今回、購入したES社のフォーカルエクステンダーで、左側がテレビューのパワーメイト、そして右側が笠井トレーディングの2倍ショートバローです。ちなみに価格は、パワーメイトが約3万円と最も高く、笠井トレーディングのバロー(約5千円)の6倍の価格です。ES社のエクステンダーは約2万円ですので、パワーメイトよりは入手しやすい価格です。

パワーメイトとショートバローを比較すると、さすがにパワーメイトは価格も高いだけあって、艶消し塗装も丁寧で、筒内の乱反射が少なく感じられます。実際に惑星撮影に使用すると、あまり違いは感じられませんが、気流が良いときなら差が出てくるのかもしれません。ES社のエクステンダーは、まだ買ったばかりですので、次回、使用したときに印象を書いてみたいと思います。

ところで、少し気が早いですが、来年は火星が地球に接近します。火星は昔から好きな惑星で、このES社の5倍バローも火星撮影を見越して購入したものです。他にも、評判の良いビクセンの高級アイピース、HRシリーズが気になっています。現在、惑星観望に愛用しているペンタックスのXOアイピースと比べて、どれほどの性能なのか気になるところです。

ASI224MCで木星撮影

徐々に暖かくなり、過ごしやすくなってきましたが、春霞が覆う白っぽい空になってしまいました。次の新月には、さそり座付近の星雲を撮りたいので、その時だけは透明度の良い冬型の気圧配置に戻ってほしいものです。

昨夜は薄雲が広がったような透明度の悪い空でしたが、気流が良さそうでしたので、Mewlon-250CRSで木星を観望・撮影しました。今月に入って3回目の木星観望ですが、その中では一番気流が落ち着いていたので、縞模様や大赤斑を確認することができました。

木星

上は、昨夜撮影した木星の写真です。気流はそれほど悪くなかったのですが、透明度が悪く、撮影時はゲインを上げたので、若干ノイズが目立つ仕上がりになってしまいました。今年の木星は、4月8日に衝を迎えます。視直径は43秒を超えていますので、観望や撮影に適した時期ですね。

木星の撮影には、ZWO社のASI224MCカメラを用いました。ASI224MCには、ソニー製の1/3型CMOSセンサー「IMX224」が用いられています。ピクセルサイズが3.75μmと小さいので、惑星の詳細模様を捉えるには好都合と考えて、昨年、購入したカメラです。

ASI224MCカメラ

ASI224MCは、カラーカメラなので、L画像とRGB画像を別撮りしなくても、カラー画像が得られる点は手軽で助かります。ピクセルサイズが小さいので、惑星の模様はASI174MMと同じくらい写るように思いましたが、感度の点では、やはりモノクロセンサーが有利だと感じました。木星や火星は明るいので大丈夫ですが、暗い土星を写す際は、モノクロとカラーカメラのLRGB合成が良さそうです。

ちなみに、QHY CCD社からも同じセンサーが用いられたカメラ「QHY5III 224C」が販売されています。その他にも様々なセンサーが使われたCMOSカメラがありますので、目的を絞らないと選択が難しいですね。さらに、毎年のように新しい製品が出るので、惑星撮影用のカメラを買うときには、いつも迷ってしまいます。

KAF-16200センサー

モラビアン製G3-16200冷却CCDカメラには、KAF-16200センサーが使われています。KAF-16200センサーのサイズは約27.2×21.6mmと、いわゆるAPS-Hとほぼ同様の大きさのCCDです。撮像素子の面積としては、天体撮影によく使用される35ミリフルサイズとAPS-Cセンサーのちょうど中間くらいになります。下の図をご覧いただくと、KAF-16200センサーの大きさのイメージがつくと思います。

KAF-16200センサーの大きさ

KAF-16200センサーは、フルサイズやAPS-Cと比べて、縦横比が正方形に近いという点が特徴の一つです。この縦横比は、昔ながらの全紙や四つ切サイズにプリントする際に好都合で、今回、このセンサーを用いたカメラを選んだのも、この点が理由の一つでした。

また、KAF-16200の適度なピクセルサイズ(6.0×6.0μm)にも魅力を感じています。極小ピクセルサイズのセンサーも良いのですが、あまりに小さすぎると、光学系の性能や気流の影響を考えると、性能を発揮できる機会は少ないと思います。6ミクロン程度なら明るい光学系から長焦点まで楽しむことができると考えて、このセンサーを選びました。

ただ、屈折望遠鏡で撮影すると、輝星に、スパイダーのある反射望遠鏡で撮影したような回折像が現れる場合があります。下は、ビクセンVSD100とKAF-16200センサーで撮影した写真の拡大画像ですが、星の周りに光条のようなものが出ているのがわかります(星の周りのハロは、使用しているLRGBフィルターの反射によるものです)。

KAF-16200センサーの問題点

それほど目立たないので、私は気にしていませんが、屈折望遠鏡でスパイダーによる光条のないすっきりした画像を撮影したい方には、お勧めできないセンサーかもしれません。価格的にも入手しやすい大判センサーですので、この点が少々残念ですね。

スターバースト銀河M82

先日、八塔寺で撮影した「おおぐま座のM82銀河の写真」をギャラリーにアップしました。この写真は、昨年購入したモラビアン製G3-16200冷却CCDカメラで撮影したものです。今回、新たにG3-16200ギャラリーを設けて、そのページから詳細写真に飛べるようにしました。

M82銀河

M82銀河は、スターバースト銀河として有名です。銀河中央からスーパーウィンドと呼ばれる水素ガスが噴出していることも知られており、上の写真でも赤く写っています。ただこの部分は非常に淡いので、撮影する場合は明るい光学系が 有利です。今回は、Mewlon-250CRSのレデューサーは使わず、直焦点で撮影したため、余計に写りが悪くなってしまいました。

ところで、M82銀河と言えば、2014年1月に明るい超新星が現れました(詳しくはこちらのページ)。このM82の写真を撮影中、八塔寺でご一緒したMさんと「超新星は写っていないかなぁ」と画像をチェックしましたが何も見つけられず、処理前に改めてチェックしましたが、やはり何も写っていませんでした。そう簡単に超新星は発見できませんね。

それでも超新星はいつ何時現れるかわかりませんので、銀河を撮影した時は、過去の画像と比較した方が良さそうです。誰かが発見した後、それより前に撮った画像に超新星が写っているのに気づいたら、とてもショックですよね。

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