星空日誌「つぶやき」

15cm屈折で撮ったM33銀河

さんかく座のM33銀河の写真をギャラリーに追加しました。M33は、秋の天体の中では、アンドロメダ大銀河(M31)と並ぶ有名な天体です。

M33galaxy

M33は毎年のように撮影していますが、今回は口径15センチの屈折望遠鏡を使って撮影しました。焦点距離は約1200ミリの光学系ですが、腕の広がりと、暗い宇宙を背景にM33が浮かぶ様子がちょうどよい大きさに収まったように思います。

M33は案外と淡く、観望ではぼんやりとした雲のようにしか見えませんが、写真に撮ると色が豊富で美しいですね。M31よりもM33の方が好きと言う天体写真ファンがいるのも納得の姿です。

ビクセンFL55SSで撮影した北アメリカ星雲

毎年、夏の終わりから秋にかけて、はくちょう座やケフェウス座の星雲を様々な望遠鏡で撮影するのですが、今年は天候が悪く、ビクセンFL55SSを使って撮影した写真が唯一の作品となりそうです。

NGC7000

上は、FL55SSにフラットナーHDを取り付け、天体撮影用のデジタル一眼レフカメラAstro6D(キヤノンEOS6D冷却改造カメラ)で撮影したNGC7000付近の写真です。

他の天体を撮影するためにIDASのHEUIB-IIフィルター取り付けていたのですが、それを外さずに撮影したので、北アメリカやペリカン星雲の部分が真っ赤に写りました。さすがに赤すぎと感じたので、画像処理で赤の彩度を若干落として仕上げています。

目的にもよりますが、北アメリカ星雲やばら星雲を撮るときは、Hα強調用の干渉フィルターは外したほうが良さそうですね。それにしても、いい加減、スカッと晴れて欲しいですね。

FC-76Dで撮影したアンドロメダ大銀河

FC-76DCにFS/FCマルチフラットナーを取り付け、ニコンD810Aで撮影したアンドロメダ大銀河の写真です。



ノートリミング画像ですが、アンドロメダ大銀河がバランスよく収まりました。アンドロメダ大銀河の全景を入れるなら、このぐらいの画角(焦点距離約500ミリ)で写すのが、バランスが良いですね。

下は、上の画像の一部を拡大した画像です。2枚コンポジット画像を強調したので、ノイズが盛大に出ていますが、暗黒帯部分の解像感など、口径76ミリであることを考えるとよく写っていると思います。銀塩フィルムの頃なら、口径20センチ以上の望遠鏡で写したくらいのイメージです。



最近、以前にも増して一晩中快晴という夜が少なくなってきているように思います。大きくて重い撮影機材を苦労して設置した後に曇るとショックも大きいので、天候が不安定な夜には、FC-76DCぐらいの大きさの機材が気軽でいいですね。

NGC672とIC1727

新月期ですが天候が悪く、撮影にも出かけられそうにないため、過去に撮影した系外銀河をご紹介します。

下の写真は、さんかく座に位置する系外銀河のペア「NGC672とIC1727」です。中央左上の明るい方がNGC672銀河、右下の銀河がIC1727です。

NGC672とIC1727

どちらも見かけの大きさは7′程度の小さな系外銀河ですが、寄り添っているので、1000ミリ前後の焦点距離でも撮影しやすい天体です。センサーサイズの小さなCMOSカメラで撮影しても面白い天体と思います。

さんかく座は、秋が見頃の星座ですので、これからの時期、晴れ間に恵まれたら狙ってみてはいかがでしょう。

迷人会キャンプに参加

先週末は、昨年11月に引き続き、和歌山県白浜で開催された、大阪あすとろぐらふぃ〜迷人会の夏キャンプに参加させていただきました。

3日間の日程のうち、都合で1日しか参加できませんでしたが、岐阜県や愛媛県から来られたゲストの方々ともお会いでき、楽しい一日を過ごすことができました。お世話になった皆様、ありがとうございました。

キャンプ

私が参加した日は、朝から晩まで画像処理三昧の一日でした。前回と同じく、3班に分かれ、青い馬星雲と呼ばれている「さそり座のIC4592」がお題です。この星雲は淡いので、なかなか処理が難しいのですが、皆さん、試行錯誤しながら、上手に処理されていました。

後ろから画像処理を拝見していて、上手な人ほど、丁寧にカブリ処理をされていたのが印象的でした。カブリ処理は、PhotoshopCCのグラデーションマスクを適用したレベル補正レイヤーで行なわれていましたが、4〜6枚以上のレイヤーを使って処理されていました。

画像処理の他には、迷人会メンバーの方が自作されたという、ハーモニックドライブ赤道儀に眼が留まりました。塗装はされていませんでしたが、とても完成度が高く、是非動くところを見たかったのですが、製作者の方が不在だったのが残念でした。次回は、製作者のお話を聞きながら、実機を触らせていただければなと思います。

迷人会キャンプの後、御坊市に立ち寄って帰宅しましたが、国道42号線を走っていると湯浅醤油という大きな看板のお店が目に留まりました。

ソフトクリーム

工場見学に参加して、醤油樽の大きさに驚いた後、喫茶スペースで醤油ソフトクリームが売られていました。早速食べてみると、濃厚で紅茶のような深い味わいのソフトクリームで、大変美味しかったです。和歌山は海の幸はもちろんですが、有田みかんや湯浅醤油と美味しいものが沢山ですね。星だけでなく、釣りや観光でも訪れたいと思います。

冷却CCDカメラで撮影したアンタレス付近

冷却CCDカメラで撮影した「さそり座アンタレス付近」の写真を、ギャラリーにアップしました。

アンタレス付近

アンタレス付近は毎年のように撮影していますが、最近はデジタル一眼レフカメラで撮影する場合が多かったので、冷却CCDカメラを使用してこの星域を撮影したのは、約8年ぶりになります。

デジカメに比べると、LRGBの撮影から画像処理まで時間も手間もかかりますが、暗黒帯の階調やディテールの表現は、やはり冷却CCDの方が優れているように思いました。違いをうまく表現しにくいですが、冷却CCDカメラの方が、より上質な元画像を得られるという印象です。

プロミナーでアンタレス付近

梅雨入りが近づく中、5月29日の夜は朝まで快晴の予報でしたので、八塔寺まで出かけてきました。幸い天気予報どおりの朝まで快晴に恵まれ、梅雨入り前の貴重な星空を堪能できました。

下は、今回、プロミナーとAstro6Dを使って撮影したアンタレス付近の写真です。紀伊半島に比べると八塔寺の空は南方向が明るく、あまりコントラストを上げられないため、ソフトなイメージで仕上げてみました。

アンタレス付近

ちなみに処理途中の画像は下のとおりで、写真の下半分ぐらいが明るく緑カブリしています。ここからカブリ補正やグラデーションマスクを使い、背景の明るさを整えて仕上げました。



なお、画像の左下に写っている刷毛で掃いたような白い筋は、アンタレスのゴーストのようです。Astro6Dに入れているフィルターが原因でしょうか。消すこともできますが、時間がかかりそうなので、このままアップしました。

5月16日の木星

5月16日は一晩中快晴の良い天候でしたので、シーズンを迎えた木星を観望しました。

残念ながら23時頃までは気流が悪く、木星の高度がまだ低いこともあって、像が揺らいで見づらい状況でしたが、0時を過ぎるとシーイングが少し改善し、縞模様の様子も確認することができました。

木星の写真

上は、Mewlon-250CRSとASI224MCを使って撮影した木星の写真です。大赤斑が見えない時間帯だったのは残念ですが、縞模様はそこそこ写ってくれました。

6月11日の衝に向けて、気流落ち着く日が増えるといいですね。

大型で淡いNGC4236銀河

八塔寺で撮影した、NGC4236銀河の写真をギャラリーにアップしました。

NGC4236銀河は、りゅう座に位置する系外銀河ですが、りゅう座の尻尾の部分に位置しているため、おおぐま座の北斗七星から探した方が見つけやすい天体です。



NGC4236は、春の系外銀河の中では見かけの大きさが大きく、視直径は長辺側で22分ほどもあります。天体撮影ファンに人気のM106銀河の大きさが20分ほどですので、M106よりさらに一回り大きい天体になります。

しかし、見かけの明るさは暗く、撮影しても全体にうっすらとしか写ってきません。そのため、透明度が悪い日に撮影すると一気に写りが悪くなってしまいます。3年前に撮影したときは、PM2.5の影響で淡い腕の部分が全く写りませんでした。

今回は幸い透明度の良い夜に恵まれ、HII領域も小さいながら写ってくれました。淡いので、F値の明るい望遠鏡とセンサーの小さなカメラで写すと、良い結果が得られるように思います。

系外銀河の撮り方

そろそろ、夏の星雲星団の撮影シーズンですが、系外銀河の撮影方法について紹介したページを天体撮影の方法に追加しました。

系外銀河の例

カラフルな星雲と比べると、系外銀河はややマイナーに感じますが、変わった形の天体も多く、興味深い被写体だと思います。

5月は気流も落ち着いてきますので、系外銀河のディテールを捉えやすい時期です。このページが何かのご参考になれば幸いです。

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