星空日誌「つぶやき」

ビクセンED103Sで撮った散開星団M11

いて座のM8とM20に続いて、ビクセンED103SにレデューサーHDを取り付けて撮影した「たて座の散開星団 M11」の写真をギャラリーに追加しました。



たて座のM11は、星の密集度が高い散開星団で、双眼鏡で覗くと球状星団のように見えます。視等級は5.8等と明るいので、視力の良い方なら、裸眼でも夏の天の川の中で輝く姿を確認できるかもしれません。

M11には、「野鴨星団(Wild Duck Cluster)」という愛称があります。大きな望遠鏡で観察すると、鴨が群れている様子に似ているように見えるそうですが、口径30センチの望遠鏡で見ても、私にはよくわかりませんでした。

ちなみに野鴨星団と呼んだのは、イギリスの海軍士官から天文学者になったウィリアム・ヘンリー・スミスです。NGC3242を「木星状星雲」と名付けたのも彼で、天体に愛称を付けるのが好きな人だったのかもしれませんね。

おとめ座のM90銀河

日本でスワン彗星(C/2020 F8)を撮影した写真が、アストロアーツの投稿ページなどに掲載されるようになりました。ただ、地平線高度が低く、撮影条件が厳しそうですね。しばらく天気も良くなさそうなので、新月以降が撮影の再チャンスでしょうか。

天体写真ギャラリーに、おとめ座のM90銀河の写真を追加しました。



M90の写真は、昨年、Mewlon-250CRSで撮影した画像です。撮影日の気流が悪く、解像感に乏しいので、処理せずに置いていましたが、今年も撮影できそうにないので、処理してアップしました。

M90はおとめ座銀河団の中に位置する銀河です。単独で拡大撮影されることは少ない天体だと思いますが、こうして撮影してみると、銀河中心部に暗黒帯が走っていて、なかなか興味深い形をしていますね。色合いは異なりますが、中心部の構造が、どことなく、かみのけ座のM64黒眼銀河に似ているように思います。

木星状星雲 NGC3242

自宅から撮影したNGC3242の写真をギャラリーに追加しました。NGC3242は、「木星状星雲」の呼び名で知られる惑星状星雲で、うみへび座に位置しています。



NGC3242の視直径は40秒程度です。有名な亜鈴状星雲などに比べると小さいですが、星雲自体は明るいので、夜空の明るい都会でも十分撮影を楽しむことができます。実際、星がほとんど見えない自宅から撮影しても、その青みがかった姿を捉えることができました。

NGC3242を発見したのは、天王星を見つけたウィリアム・ハーシェルですが、「木星状星雲」と名付けたのは、ウィリアム・ヘンリー・スミスという天文学者とのことです。「大きさや色をはじめ、見え方が木星そっくりだった」という理由のようですが、見かけの大きさはほぼ同じものの、写真に撮ったときの色合いはかなり異なりますね。

ビクセンED103S で撮影した しし座の三つ子銀河

ギャラリーのページに、ビクセンED103Sと冷却CCDカメラを使用して撮影した「しし座の三つ子銀河」の写真をアップしました。しし座の三つ子銀河は、「しし座のトリオ銀河」と呼ばれることも多い銀河群で、しし座の脚部分で輝いています。



ビクセンED103Sには、メーカー純正の補正レンズ「SDフラットナーHDレンズ」を取り付けました。今回、初めてSDフラットナーHDレンズを使用しましたが、35ミリフルサイズの周辺まで星像は良好で、結像性能の良さに驚きました。次回、フルサイズの画像と合わせて、ブログで星像についてご紹介したいと思います。

なお、撮影に使用したビクセンED103Sは、旧モデル(現行はSD103S)ですが、使用されているレンズ光学系は同じです。ただ、ED103SにSDフラットナーHDを使用した場合、ドローチューブ内の絞りによって、光がけられることがあるそうです。そのため、今回、使用する前に、メーカーでSD改造サービスを施してもらいました。これで、現行機種と全く同じ性能で撮影を楽しめそうです。



上は、撮影に使用した機材の写真です。口径10センチクラスの屈折望遠鏡は、持ち運びやすい大きさで、遠征派には重宝する機材ですね。

おおぐま座の回転花火銀河

緊急事態宣言が発令されて以降、通勤電車の混雑はかなり緩和されました。政府が推奨している7割減には程遠いですが、3割程度、通勤客が減ったように思います。一方、週末のスーパーが、家族連れで混雑するようになりました。スー パーで新型コロナ感染が広まらないか、不安ですね。

タカハシ Mewlon-250CRSで撮影した「おおぐま座のM101銀河」の写真をギャラリーに追加しました。M101銀河は、クルリと巻いた銀河の腕が美しく、「回転花火銀河」という愛称でも知られています。



この作品は、今月号の星ナビにも掲載した写真ですが、これまでにMewlon-250CRSで撮影したM101銀河の中で、ベストと思える写りでした。以前、ミューロン300で撮影したM101銀河の写真と比べてみても、遜色ない解像感が得られています。

とは言え、子細に見るとやはりミューロン300の方が暗い星まで写っているようです。やはり口径5センチの差から来る集光力の差は大きいのでしょうね。

しし座のNGC2903銀河

緊急事態宣言が発令されました。宣言を受けて、天文ショップの協栄産業も、店舗営業を休止するようです(ネット・電話販売は継続)。感染拡大が収まって、通常営業に戻ってくれる日を待ちたいと思います。



タカハシ Mewlon-250CRSで撮影した「しし座のNGC2903銀河」の写真をギャラリーに追加しました(下は中心部拡大画像)。



NGC2903は、天王星を見つけたウィリアム・ハーシェルが発見した系外銀河です。しし座の「ししの大がま」と呼ばれる部分の先に位置し、春の系外銀河の中でもいち早く東天から昇ってきます。

NGC天体としては、明るさ、見掛けの大きさ共に案外と大きいので、双眼鏡でも存在が分かり、小口径でも撮影しやすい天体です。

NGC2903を前回撮影したのは2006年です(当時撮影したNGC2903)。当時、撮影した画像の写りに満足できなかったため、再撮影しようと毎年思いながら、気がつくと14年も経っていました。思い出したときにすぐに撮影しておかないと、あっという間に月日が過ぎてしまいますね。

アトラス彗星 C2019/Y4

新型コロナ肺炎の感染が日に日に拡大しています。日本でも外出自粛の動きが広がっていますが、”自粛”という対応では、感染の拡大を防ぎきれないように思います。海外に比べ、日本は危機感が低いと感じます。今のうちに外出禁止で対応しないと、後々、取り返しのつかない事態になってしまうのではないでしょうか。

天文の世界では、増光を続けるアトラス彗星(C2019/Y4)が注目されていますね。アトラス彗星は、発見されて以降、増光を続け、近日点通過後にはマイナス等級まで明るくなるのではないかと騒がれています。もしそうなったら、久々の大彗星ですね。

話題のアトラス彗星を、3月24日の夜に撮影してみました。残念ながらこの夜は風が非常に強く、赤道儀が風が揺られてしまい、超高感度でノータッチ撮影するのがやっとでした。それでも風の影響で星像が流れています。



上の画像は、一枚画像をトリミングしたものです。青緑色の彗星のコマは明るくしっかりしており、そこからわずかな尾が伸びているのが分かります。これから太陽に近づいて、どのような姿になるのか楽しみですね。あまり期待しすぎず、見守っていきたいです。

しし座のM65とM66

天体写真ギャラリーに、しし座のM65とM66銀河の写真をアップしました。2月末の新月期に、タカハシ Mewlon-250CRSで撮影した写真です。



しし座のM65とM66の写真は、すぐ北に位置するNGC3628銀河と一緒に撮影されることの多い天体です。NGC3628を含めたこれら三つの銀河は「しし座のトリオ銀河」や「しし座の三銀河」と呼ばれ、天体ファンに親しまれています。

今回は、二つのメシエ天体のみをクローズアップ撮影してみましたが、このように拡大してみると、M65とM66の色合いの違いや形状の違いがより明確になり、興味深いですね。

一方で、NGC3628が入っていないと構図的に少し寂しい気もします。でもこの感覚は、北側にNGC3628が存在するのを知っていて、トリオ銀河の写真を見慣れているからかもしれません。

ところで、明日から3連休がはじまりますが、兵庫県のおおやキャンプ場では、星を見て楽しむイベントが、20日(金)・21日(土)に開催されます。天体望遠鏡でお馴染みの株式会社ビクセンも協賛するイベントで、天気も良さそうなので盛り上がりそうですね。公式ページはこちらですので、お近くの方は訪れてみてはいかがでしょう。

きりん座のNGC2403

兵庫県でも新型コロナ肺炎の感染者が報告されました。実際は、保健所が実施していないだけで、もっと感染者がいるのではないかと思います。

ところで、先日の3連休は新月期と好天が重なり、各地の天体観測場所は天文ファンで賑わっていたようです。私が訪れた八塔寺も大盛況で、久しぶりに皆さんとお会いできて、楽しく撮影することができました。

再メッキから返ってきたタカハシMT-200は光軸の調整が間に合わなかったため、撮影には、Mewlon-250CRSを持っていきました。天文薄明が終わり、最初のターゲットとして選んだのは、きりん座のNGC2403銀河です。

NGC2403

撮影開始の時間帯、NGC2403は、まだ東天に位置していましたが、子午線越えの際に望遠鏡の向きを入れ替えるのが面倒なため、テレスコープイースト(望遠鏡が東側)の状態で撮影を開始しました。

最終的にL画像を8枚、RGB画像をそれぞれ2枚ずつ撮影しましたが、家に帰って画像を確認すると、L画像の4枚は他に比べてかなり星が肥大していました。薄明が終わった直後ということもあり、気流が安定していなかったのでしょうね。ミラーが外気に十分に馴染んでいなかったのかもしれません。

NGC2403の後は、しし座のM65とM66銀河を撮影し、時間は足りませんでしたが、M83銀河も撮影しました。処理が終わったら、ギャラリーに追加していきたいと思います。

FS-152で撮影したM78星雲

久しぶりのブログ更新です。節分も過ぎ、今日は立春ですね。月は大きくなってしまいましたが、今夜は晴天に恵まれそうです。

季節外れですが、ギャラリーにオリオン座のM78星雲の写真をアップしました。 約一年前に撮影した画像で、この冬に撮り増しして、より滑らかに仕上げる予定だったのですが、新月期は悪天候が続き、オリオン座の撮影シーズンが終わってしまい ました。

M78

撮影に使用したタカハシFS-152は、専用フラットナーを取り付けると、35ミリフルサイズはもちろん、PL-16803の画角端でも星は点像に写ります。眼視ではTOA-130に比べると色収差を感じるのですが、フラットナーの撮影画像上では、ほとんど差は感じられません。周辺減光も皆無なので、画像処理が楽で助かります。

PL-16803と相性の良いFS-152ですが、フードが固定式で鏡筒が長いため、持ち運びには気を使います。中判カメラでの天体撮影用として一時発売されていた、FS-128F(FS-128の接眼部が太いバージョン)があれば、使ってみたいなと思います。

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