星空日誌「つぶやき」

ε-130Dで撮ったM8M20

大塔村で撮影した、いて座のM8とM20の写真をギャラリーにアップしました。夏の定番構図で何度も撮っていますが、やはり今回も撮ってしまいました。

M8とM20

撮影には、前回と同じく、タカハシε-130Dを使いました。ε-130Dはコンパクトで軽量のため、取り扱いがしやすく、良い鏡筒だと思います。機材テストで使わせていただいたのですが、すっかり気に入ってしまいました。

イプシロンシリーズは光軸調整が面倒ですが、ε-130Dは鏡筒径が細いので、全体的に撓みにくく、光軸もずれにくいように思います。また、ε-130Dの光軸調整機構は、ε-180EDのそれに比べて使いやすいように感じます。

タカハシε-130D

ε-130Dでは主鏡の調整が押し引きネジになっているのが大きな違いですが、斜鏡の傾き調整ネジも、オフセットされた斜鏡の上に一致するように配置されていて、ネジを動かしたとき、鏡が傾く方向をイメージしやすいと感じました。

調整ネジには、粘り気のあるグリスが塗られ、ネジが緩みにくくなっているのも好印象です。ε-130Dは小さいですが、本格的な天体撮影を楽しめるので、これからも人気が継続しそうですね。

さそり座ゼータ星付近

約1年ぶりに、奈良県大塔村のヘリポートに南天の撮影に出かけてきました。平日の夜でしたが、大阪あすとろぐらふぃ〜迷人会のメンバーの方が大勢来られて、賑やかな夜になりました。お世話になった皆様、ありがとうございました。

撮影風景

上は、当日夜の撮影地の様子です。林道の東側にずらりと赤道儀が並び、望遠鏡は南天で輝く夏の天体に向けられています。この写真からも感じられますが、やはり紀伊半島の南方向は光害が少なくて暗いですね。

この夜のメイン機材は、タカハシε-130Dでした。特に撮影対象を考えていませんでしたので、隣で撮影されていた迷人会のこたろうさんが、さそり座ゼータ星付近で輝く、IC4628(通称:エビ星雲)を狙われているのを見て、私もIC4628に望遠鏡を向けてみました。

IC4628は、南中高度が15度前後ととても低く、日本ではクリアに写しだすのが難しい天体です。その上、大塔村の南方向には小高い山があるので、天体が山の稜線から顔を出す僅かな時間しか撮影チャンスがありません。

夏の天の川

上の星野写真に、今回、撮影したIC4628を矢印で示しましたが、本当に稜線ギリギリです。撮影開始が少し遅れたこともあり、6枚目の画像では、山の稜線が写ってしまいました。

下画像が、ε-130DとニコンD810Aで撮影した、IC4628の完成写真です。思ったより低空の透明度が良かったのか、周りに広がる淡い星雲も写し出すことができました。

IC4628

さそり座ゼータ星付近をD810Aで撮影したのは初めてでしたが、星雲だけでなく散開星団もあって、華やかな領域ですね。あまりに山の稜線に近くて不安でしたが、思い切って撮影してみてよかったです。

青い馬頭星雲

さそり座の反射星雲「IC4592」の写真をギャラリーに追加しました。IC4592は、青い馬頭星雲あるいは青い馬星雲とも呼ばれ、最近、人気の高い天体です。下の写真を逆さまにすると、馬の頭の形がわかりやすいと思います。

青い馬星雲

撮影には、ビクセンVSD100F3.8を使いました。焦点距離400ミリでは少々窮屈に思えたので、レデューサーを使って300ミリで撮影しました。

カメラは、ニコンD810Aを使用しています。ニコンD810Aは、青っぽい星雲がよく写るように感じますので、反射星雲の撮影に適したカメラですね。月が小さくなり、撮影時期に入ってきましたので、またこの組み合わせで撮影を楽しみたいと思います。

モノクロCMOSカメラで写した木星

先日、カラーCMOSカメラで撮影した木星の画像をアップしましたが、モノクロCMOSカメラでも撮影したので、そちらも処理してみました。

木星の写真

モノクロCMOSカメラで撮影した時間帯の方が気流が良かったのもあるかもしれませんが、モノクロセンサーの方がやはり解像感に優れているように思います。惑星のLRGBカラー撮影は面倒ですが、解像感を狙うならモノクロでしょうかね。

ゴールデンウィークに撮影した木星

4月29日の夜中に撮影した、木星の写真です。この日は気流が良さそうだったので望遠鏡を出したのですが、大きな乱れはなかったものの、細かい揺れが気になりました。

木星の写真

撮影には、ZWO社のASI224MCカメラを用いました。最近、このASI224MCとASI290MCが惑星撮影用として人気を集めているようですね。先日、協栄産業大阪店に出かけたときも、このカメラがたくさん入荷されていました。

ASI224MCとASI290MCの大きな違いは、ピクセルサイズです。ASI224MCは3.75ミクロンですが、ASI290MCでは2.9ミクロンと小さくなっており、より高詳細を狙えます。

ただ個人的には、日本の気流では、そこまでの小さなピクセルサイズは必要ないのではと感じています。ASI290MCは、ASI224MCに比べて2割ほど価格が高いので、ASI224MCの方がコストパフォーマンスが高いのではないかなと思います。

黒眼銀河と呼ばれるM64銀河

八塔寺で撮影したM64銀河の写真をギャラリーに追加しました。

M64銀河

M64銀河は、かみのけ座に位置する系外銀河で、黒眼銀河の愛称で知られています。口径の大きな天体望遠鏡で観望すると、中心部の暗黒帯が黒く見えてなかなか興味深い天体です。

今回、久々にSBIG製のST-2000XM冷却CCDカメラで撮影しましたが、視直径10分前後の系外銀河の拡大撮影には、このぐらいのチップサイズがちょうどよい感じです。ただ、このぐらいの拡大率になると、赤道儀のモーターの反応では、星のズレを追いきれなくなるので、補償光学装置(AO)を使用した方が良さそうです。この写真もAO-7を使って撮影しました。

ヘルクレス座銀河団

先日、八塔寺で撮影した、ヘルクレス座銀河団の写真です。※掲載画像はトリミングしていますので、全体画像は、リンク先のギャラリーをご覧ください。

ヘルクレス座銀河団

銀河団と言えば、おとめ座銀河団が有名ですが、ヘルクレス銀河団は、おとめ座銀河団に比べて非常に遠く、約5億光年先の宇宙に存在すると考えられています。

あまりにも遠いため、長焦点望遠鏡を使っても、銀河は豆粒のようにしか写りませんでしたが、5億年前の光を捉えたと考えると、感慨深いものがあります。たくさんの銀河が一度に写るのも、宇宙を感じさせてくれますね。

クジラ銀河 NGC4631

天体写真ギャラリーに、りょうけん座の系外銀河「NGC4631」の写真を追加しました。

NGC4631

NGC4631銀河は、形がクジラやニシンに似ていると言われ、「クジラ銀河」の愛称でも知られる銀河です。

実際に鯨を見たことはありませんが、写真で確かめてみると、確かに海に浮かぶ鯨のように見えるかもしれません。

ただ個人的には、サビキ釣りでよく釣れる細長いイワシ(カタクチイワシ)の方により似ていると思うのですが、ネーミングとしては「クジラ銀河」の方が聞こえが良いでしょうね。

火星とM8M20が接近

少し前の話題になりますが、3月18日から3月23日にかけて、火星がM8とM20の間を通過しました。残念ながら18日から22日までは天候が悪く、撮影できませんでしたが、24日の未明に火星と星雲のランデブーの様子を撮影することができました

火星と星雲

上が撮影した写真ですが、薄雲があったため、火星が滲んでしまっています。星雲部分もコントラストが低いですが、2018年火星の記念ショットとなりました。

3月の火星のランデブーは終わりましたが、今週末、4月8日の日曜日、火星と土星と月が接近します。

火星と月と土星

上がこの時のシュミレーション予想です。月と火星の間隔は約2.5度、月と土星の間隔は約4度ですので、7倍の双眼鏡で、3つの天体がちょうど視野に収まるはずです(丸い円が視野7度です)。

南中高度を考えると、薄明開始前の午前4時頃が見やすいと思います。写真栄えもすると思いますので、是非早起き(夜更かし?)して狙ってみてはいかがでしょうか。アップで狙うなら、フルサイズの焦点距離200ミリ前後で全体をバランスよく捉えられるでしょう。

主鏡洗浄と湿りの海

次の新月期からは、夏の天体が撮り頃になってくるので、久しぶりにε-180EDのミラーを洗浄しました。

イプシロンの主鏡

普段はブロアーでゴミを飛ばすだけなのですが、洗うとやはり綺麗になりますね。ただ、その後の光軸調整が厄介ですが・・・

下の写真は、シラー・クレーターを撮った後に撮影した「湿りの海」付近の写真です。

湿りの海

指輪の形に似ていると言われている「ガッサンディ」クレーターが上のほうに写っています。

残念ながら、気流が悪化したので、シャープ度は今一つです。これから気流が落ち着く日も増えると思いますので、再チャレンジしたいと思います。

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