星空日誌「つぶやき」

IC1805とIC1848

月が大きくなってきたので、新月の撮影時期はそろそろ終了ですね。

この新月期に何回か八塔寺に撮影に出かけましたが、快晴の天気予報でも途中で雲が空を覆ってしまうなど、なかなか予定通りに撮影が進みませんでした。

逆に天気予報が悪いときに出かけた方から、「一晩中、快晴だった!」と聞いたりしましたので、天気予報よりも自分の勘を信じて出かけた方が良かったのかもしれません。

IC1805とIC1848

上の写真は、コーワのテレフォトレンズとフルサイズデジタル一眼レフカメラで撮影した、カシオペア座のIC1805とIC1848の写真です。

昔から人気の高い、秋の定番の撮影対象ですね。途中で雲に覆われたため、13枚という中途半端な撮影枚数になってしまいましたが、淡い部分まで写ってくれました。

シャーク星雲とvdB152

八塔寺で撮影した「vdB152とシャーク星雲」の写真をデジカメギャラリーにアップしました。

シャーク星雲

ケフェウス座に存在するこれらの星雲は、どちらも非常に淡いですが、形が面白いですね。

淡い天体なので、F値の明るいε-180EDで撮影した28枚を重ね合わせましたが、それでも若干ノイジーです。滑らかに表現するなら、50枚ぐらいは撮りたい対象ですね。

ガーネット・スターとIC1396

週末、八塔寺で撮影したケフェウス座のガーネット・スターとIC1396の写真です。この日の夜空は、少し白っぽく感じたのですが、画像処理すると淡い部分が浮かびあがってきました。

IC1396

晴天に恵まれましたが、湿度が高く、朝になると機材は夜露でびっしょりでした。乾燥空気を送っていたお陰で、ミラーや補正レンズは曇りませんでしたが、乾かすのに時間がかかりました。

ところで、ケフェウス座μ星の愛称になっているガーネットとは「柘榴石(ざくろいし)」のことですが、ネットで検索すると、大塔村ヘリポートに訪れるときに横切る、奈良県天川村が産地の一つなのですね。

IC359付近

最新の天気予報によると、明日から明後日にかけては、天気が回復しそうな模様です。ただ、台風が温かく湿った空気を運んできたので、夜は雲が出やすくなるように思います。なんとか星空に恵まれてほしいところですね。

9月は天候不順で撮影に出かけられなかったため、下は、昨年撮影したIC359付近の写真です。星ナビの連載記事でもご紹介しましたが、この付近は淡い分子雲が広がり、どことなく不気味な雰囲気が漂っていますね。

IC359付近

このような淡い部分を強調する場合、フラットフレームを使用した周辺減光の補正が重要になります。フラットフレームの所得方法についてご質問をいただくことが多いのですが、私は薄明の空や曇り空を使ったスカイフラットを利用しています。

露光時間については、少なくとも数秒はかけるようにし、ヒストグラムで適正露出を見極めています。薄明の空を利用する際には、青色光が強くなりがちなので、フラットフレームをR、G、Bに分けて、撮影するようにしています。

久しぶりの火星

昨夜、久しぶりにタカハシTOA-130望遠鏡で火星を観望しました。気流は相変わらず良くなかったのですが、屈折望遠鏡は像が落ち着いているので、大シルチスをはじめとした火星表面の模様を確認することができました。

火星の写真

上は、昨夜、TOA130で撮影した火星の写真です。Mewlon-250CRSと比べると、口径が小さいので像は暗くなりますが、コントラストが高いので、模様が写りやすいように感じます。

写真で目立つのは、白く輝く極冠です。その左下に明るい円形をした部分がありますが、これはヘラス盆地と呼ばれています。ヘラス盆地は、火星最大のインパクトクレーターで、直径2300キロほどもあるそうです。「ヘラス」とは、「ギリシア」を意味する言葉で、火星の運河論争で有名な天文学者スキアパレッリが付けた名前です。

火星最接近から1ヶ月弱経ちましたが、眼視でも模様を確認できたので、そろそろダストストームが落ち着いてきたのかもしれません。視直径は最接近時に比べて小さくなりましたが、もう少し観望を続けてみようと思います。

ジャコビニ・チンナー彗星が接近中

金曜日(18日)の夜に撮影した、21P/ジャコビニ・チンナー彗星の写真です。トリミングした画像ですが、緑色の彗星の核から尾が伸びているのがわかります。

ジャコビニ・チンナー彗星

ジャコビニ・チンナー彗星は、9月10日に近日点を通過し、地球に0.39天文単位まで近づきます。予想では、7等級まで明るくなる見込みですので、双眼鏡を使えば姿を確認できそうです。次の新月期にどれだけ尾が伸びているか、今から楽しみですね。

アイリス星雲と分子雲

八塔寺で撮影した「アイリス星雲と分子雲」の写真です。F値の明るいε-180EDと冷却改造EOS6D(Astro6D)で撮影しました。

アイリス星雲と分子雲

明るい望遠鏡で撮影した画像を強調すると、周りに存在している淡いガスが画面に表れてきてくれました。しかし、天候が許せば、もう少し露光したかったところです。

北アメリカ星雲は毎年のように撮っていますが、アイリス星雲を撮ったのは、調べてみると12年ぶりでした。どうしてもメジャーな天体ばかり狙ってしまいますが、マイナーな天体も定期的に撮っておきたいですね。

8月2日の火星

8月2日(木)の夜23時頃に撮影した火星の写真です。最接近は過ぎましたが、まだまだ大きいですね。

大接近後の火星

この夜は、上空の気流はそれほど悪くなかったと思いますが、昼間の猛暑で温められた住宅からの熱や、エアコンの影響で火星は激しく揺れていました。住宅街からの撮影なので仕方がないですね。

モノクロCMOSカメラで撮った火星

昨夜も火星を観望しましたが、気流が悪く、視野内で火星が激しく揺れていました。連日暑くて、良気流を期待できそうなのですが、なかなか難しいですね。

接近中の火星

上は、31日の夜中を過ぎてから、モノクロCMOSカメラで撮影し、パソコン上でカラー化した火星の写真です。昨日、アップしたカラーCMOSカメラの写真と比べると、火星が自転して、大シルチスやヘラス盆地が中央付近に見えているのがわかります。

最接近した火星の写真

火星が地球に大接近した昨夜(7月31日)、自宅から撮影した火星の写真です。

最接近した火星

火星の端から大シルチスが見え出した23時48分に撮影しました。昨日のシミュレーション画像と見比べていただくと、火星表面の様子がわかると思います(画像は上下逆さまです)。

昨夜は21時頃まではよく晴れていたのですが、その後、南の方角から雲が湧き出し、薄い雲を通しての撮影になりました。

最接近は過ぎましたが、火星の見頃はまだ1ヶ月以上続き、8月は、火星大接近を楽しむ観望会や星祭りが各地で予定されています。是非この機会に、15年ぶりの迫力ある火星を望遠鏡で観望してみてください。

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