星空日誌「つぶやき」

アトラス彗星 C2019/Y4

新型コロナ肺炎の感染が日に日に拡大しています。日本でも外出自粛の動きが広がっていますが、”自粛”という対応では、感染の拡大を防ぎきれないように思います。海外に比べ、日本は危機感が低いと感じます。今のうちに外出禁止で対応しないと、後々、取り返しのつかない事態になってしまうのではないでしょうか。

天文の世界では、増光を続けるアトラス彗星(C2019/Y4)が注目されていますね。アトラス彗星は、発見されて以降、増光を続け、近日点通過後にはマイナス等級まで明るくなるのではないかと騒がれています。もしそうなったら、久々の大彗星ですね。

話題のアトラス彗星を、3月24日の夜に撮影してみました。残念ながらこの夜は風が非常に強く、赤道儀が風が揺られてしまい、超高感度でノータッチ撮影するのがやっとでした。それでも風の影響で星像が流れています。



上の画像は、一枚画像をトリミングしたものです。青緑色の彗星のコマは明るくしっかりしており、そこからわずかな尾が伸びているのが分かります。これから太陽に近づいて、どのような姿になるのか楽しみですね。あまり期待しすぎず、見守っていきたいです。

しし座のM65とM66

天体写真ギャラリーに、しし座のM65とM66銀河の写真をアップしました。2月末の新月期に、タカハシ Mewlon-250CRSで撮影した写真です。



しし座のM65とM66の写真は、すぐ北に位置するNGC3628銀河と一緒に撮影されることの多い天体です。NGC3628を含めたこれら三つの銀河は「しし座のトリオ銀河」や「しし座の三銀河」と呼ばれ、天体ファンに親しまれています。

今回は、二つのメシエ天体のみをクローズアップ撮影してみましたが、このように拡大してみると、M65とM66の色合いの違いや形状の違いがより明確になり、興味深いですね。

一方で、NGC3628が入っていないと構図的に少し寂しい気もします。でもこの感覚は、北側にNGC3628が存在するのを知っていて、トリオ銀河の写真を見慣れているからかもしれません。

ところで、明日から3連休がはじまりますが、兵庫県のおおやキャンプ場では、星を見て楽しむイベントが、20日(金)・21日(土)に開催されます。天体望遠鏡でお馴染みの株式会社ビクセンも協賛するイベントで、天気も良さそうなので盛り上がりそうですね。公式ページはこちらですので、お近くの方は訪れてみてはいかがでしょう。

きりん座のNGC2403

兵庫県でも新型コロナ肺炎の感染者が報告されました。実際は、保健所が実施していないだけで、もっと感染者がいるのではないかと思います。

ところで、先日の3連休は新月期と好天が重なり、各地の天体観測場所は天文ファンで賑わっていたようです。私が訪れた八塔寺も大盛況で、久しぶりに皆さんとお会いできて、楽しく撮影することができました。

再メッキから返ってきたタカハシMT-200は光軸の調整が間に合わなかったため、撮影には、Mewlon-250CRSを持っていきました。天文薄明が終わり、最初のターゲットとして選んだのは、きりん座のNGC2403銀河です。

NGC2403

撮影開始の時間帯、NGC2403は、まだ東天に位置していましたが、子午線越えの際に望遠鏡の向きを入れ替えるのが面倒なため、テレスコープイースト(望遠鏡が東側)の状態で撮影を開始しました。

最終的にL画像を8枚、RGB画像をそれぞれ2枚ずつ撮影しましたが、家に帰って画像を確認すると、L画像の4枚は他に比べてかなり星が肥大していました。薄明が終わった直後ということもあり、気流が安定していなかったのでしょうね。ミラーが外気に十分に馴染んでいなかったのかもしれません。

NGC2403の後は、しし座のM65とM66銀河を撮影し、時間は足りませんでしたが、M83銀河も撮影しました。処理が終わったら、ギャラリーに追加していきたいと思います。

FS-152で撮影したM78星雲

久しぶりのブログ更新です。節分も過ぎ、今日は立春ですね。月は大きくなってしまいましたが、今夜は晴天に恵まれそうです。

季節外れですが、ギャラリーにオリオン座のM78星雲の写真をアップしました。 約一年前に撮影した画像で、この冬に撮り増しして、より滑らかに仕上げる予定だったのですが、新月期は悪天候が続き、オリオン座の撮影シーズンが終わってしまい ました。

M78

撮影に使用したタカハシFS-152は、専用フラットナーを取り付けると、35ミリフルサイズはもちろん、PL-16803の画角端でも星は点像に写ります。眼視ではTOA-130に比べると色収差を感じるのですが、フラットナーの撮影画像上では、ほとんど差は感じられません。周辺減光も皆無なので、画像処理が楽で助かります。

PL-16803と相性の良いFS-152ですが、フードが固定式で鏡筒が長いため、持ち運びには気を使います。中判カメラでの天体撮影用として一時発売されていた、FS-128F(FS-128の接眼部が太いバージョン)があれば、使ってみたいなと思います。

M45周囲の分子雲

ビクセンFL55SSで撮影した、M45周囲の分子雲の写真をギャラリーにアップしました。



M45は、「すばる」の愛称で親しまれている散開星団です。昔から、周りに淡い分子雲が広がっていることが知られており、今回はそこを狙って撮影した作品です。

分子雲は非常に淡いため、滑らかな作品に仕上げるには100枚前後の画像をコンポジットしてから強調処理した方がよいのですが、今回は天候の都合で32枚の画像で分子雲の表現に挑戦してみました。

さすがに画像が荒れてしまいましたが、分子雲は表現できたと思います。改めて見ると、分子雲にも色や構造の違いが見えて興味深いですね。モザイク合成して写野を広げてみたくなりました。

ビクセンFL55SSで撮ったバーナードループ

ビクセンFL55SSで撮影したM78付近のバーナードループの写真をギャラリーにアップしました。今回はレデューサーを使用し、焦点距離約230mmで撮影していますので、馬頭星雲もギリギリ構図に入りました。

M78とバーナードループ

赤道儀は、ユニテック社のポータブル赤道儀 SWAT-350 V-specを用いました。FL55SSは焦点距離が短いこともあり、ノータッチ追尾で星は全て点像を保っていました。機材が軽く、オートガイダーの設定が不要のため、撮影前の準備が楽で、すぐに撮影に取りかかることができました。

ビクセンFL55SSについては、協栄産業大阪店のWebサイトにレビュー記事を載せていただきました。フラットナーやレデューサーを使用したときの周辺星像や、周辺減光についてもまとめていますので、是非ご覧いただければ幸いです。

オリオン座三ツ星付近の星雲群

先日、ビクセンから、創業70周年記念モデルの「R200SS 鏡筒 RED 70th Anniversary」が発表されました。限定70台の受注生産品です。鏡筒が限定色の「赤(Red)」なので、天体観測地では目立つでしょうね。定価販売なので高価ですが、希少価値が出るかもしれません。



ビクセンVSD100 F3.8で撮影したオリオン座三ツ星付近の星雲群の写真を、デジタル一眼レフギャラリーに追加しました。構図内に2等星クラスの輝星が3つも入るので、ゴーストやハロの発生が心配でしたが、問題ありませんでした。VSD100に採用されたASコーティングは、予想以上に透過率が高いのかもしれません。

今年のクリスマスは新月です。天体撮影用のキヤノンEOS Raも発売開始され、年末年始の新月期が楽しみですね。例年に比べて気温の高い日が続いており、お天気が心配ですが、今年最後の新月期は是非、晴天に恵まれてほしいですね。

オリオン座 vdB38とSh2-263

12月に入り、2019年も残すところ1ヶ月を切りました。「1年経つのは早いなぁ」と思って各社のWebサイトを見ていると、ビクセンから11月末に、新しいポータブル赤道儀「ポラリエU」が発表されたようですね。

ポラリエUは、従来機と比較して、大幅な軽量化と耐荷重の向上を達成したそうです。別売りの極軸望遠鏡 PF-LIIの価格には驚きましたが、本体の価格は予想の範疇でしょうか。



天体写真ギャラリーに、オリオン座γ星ベラトリックス付近で輝く「vdB38とSh2-263」の写真を追加しました。この星雲は、海外ではラズベリー星雲とか、カビの生えたイチゴ星雲と呼ばれています。

この写真は焦点距離500ミリのε-180EDを使用しましたが、この二つの星雲だけを狙うなら、1000ミリ前後が適当でしょうね。機会があれば狙ってみたい対象です。

ろ座の惑星状星雲 NGC1360

ろ座で輝く惑星状星雲 NGC1360の写真をギャラリーに追加しました。

NGC1360

NGC1360は、写真に撮ると青い卵のような形に写るので、海外ではRobin's Egg Nebula(コマドリの卵星雲)と呼ばれています。私もコマドリの卵を見たことがありますが、確かに同じような青い色をしています。

先日、アップしたNGC253銀河が存在するちょうこくしつ座と同じく、ろ座も天文学者のラカーユが18世紀に設定した星座です。ろ(炉)と言う言葉からは、暖炉を連想しますが、星座絵に書かれているのは、化学実験に使う炉です。

ラカーユは当時最新の研究施設を星座絵にするのを好んだようですが、個人的には、化学実験の炉からは、ロマンや旅愁を感じられません。せめて暖炉にしてくれれば、クリスマスシーズンにぴったりかなと思うのですが・・・

14年ぶりに撮影したNGC253銀河

タカハシ Mewlon-250CRSで撮影した「ちょうこくしつ座のNGC253銀河」の写真をギャラリーに追加しました。



撮影した夜は、季節はずれの黄砂の影響で透明度は悪かったものの、気流は良かったため、低空で輝くNGC253を被写体に選びました。良気流のおかげで暗黒帯の詳細は写りましたが、カラーデーターの写りは良くなく、少し色合いに乏しいような気がします。

調べてみると、前回、NGC253銀河を撮影したのは、約14年前の2005年でした。撮影した夜のことは今でもぼんやり覚えていますが、あれから14年も時が経ったのかと改めて驚きました。

前回、撮影したときは、BRC-250とST-2000XMを使っていました。写りを比べると、Mewlon-250CRSの方がディテールが写っています。気流の影響もあると思いますが、BRC-250は副鏡が大きいので、その影響も考えられます。改めて、Mewlon-250CRSは、系外銀河の撮影に適した鏡筒だと思いました。

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