星空日誌「つぶやき」

キヤノンEOS6D Mark2が登場

本日、キヤノンから、EOS6DMarkIIが正式発表されました。昨年から「EOS6Dの後継機がもうすぐ出る」と言われ続け、やっと登場という印象です。

キヤノンEOS6D Mark2

EOS6D MarkIIには、35mmフルサイズで約2620万画素のCMOSセンサーが搭載されています。EOS6Dが2020万画素でしたので、約30%画素数が増えたことになります。また、常用最高ISO感度は25600から40000に向上し、より一層の低ノイズ化が期待できそうです。

キヤノンEOS6D MarkIIの気になる価格は、ボディのみで実売22万円弱の価格がつけられています。キヤノンEOS5DMark4が登場したときにフルサイズデジタル一眼レフカメラの価格が一気に上がったので心配していましたが、これならまだ納得できる価格ではないでしょうか。バリアングル液晶が搭載されていますし、星景や天体撮影用としても人気が出そうな気がします。

ディザリングについて

気象庁は、本日、四国、中国、近畿、東海、関東甲信地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。これから約1ヶ月間にわたって不安定な天気が続くのですね。天体撮影はしばらくお休みになりそうです。例年どおり、この時期は、機材のメンテに努めたいと思います。

ところで、最近、天体撮影に「ディザリング」という手法が広く用いられるようになりました。ディザリングとは、1枚撮影が終了した後、ほんの少しだけ構図をずらして、次の露出を開始する手法です。天体撮影方法の項目に「ディザリング撮影とは」というページを新設して動作について解説しましたので、ご参考になれば幸いです。

M-GENオートガイダー

私がディザリングという言葉を初めて知ったのは、冷却CCDカメラを使って撮影を始めた頃です。当時、冷却CCDカメラの画像をコンポジットして強調すると、ダーク減算で輝点ノイズを引いた部分がどうしても荒れてしまいました。そこで、L画像を1枚撮るごとに赤道儀の微動モーターを動かし、少しずつずらして撮影していました。

とても原始的な方法で手間がかかるので、冷却CCDカメラで撮影している友人に相談したところ、冷却CCDカメラ制御ソフト用のプラグインを教えてもらい、その時初めてディザリングという言葉と出会いました。ちなみにこのプラグインはCCDSoft用だったのですが、当時は性能が良くなかったのか、シャッター間のインターバルを2分ほど開けないと、ガイドが落ち着きませんでした。

現在は、PHD2やM-GENをはじめ、手軽で高性能なディザリング対応オートガイダーが登場しています。特に日本では、M-GENのディザガイドの人気が高いですね。梅雨入り後の晴天を期待して、梅雨の間にディザリング撮影システムを構築しておくのもよいのではないでしょうか。

ニコンミュージアムに行ってきた

このところ、雨が続きますね。週末にるり渓で開催された星空イベント「星をもとめて」も雨で一部のイベントが中止になったようですし、今日も台風16号の影響で大雨です。月が小さくなる頃には晴れてほしいですね。

先日、東京のニコンミュージアムに立ち寄ってきました。ニコンミュージアムは、2015年10月にオープンした、ニコンカメラの記念館で、館内には、歴代のニコン製カメラや計測機器が展示されていました。

ニコンミュージアム

館内は一部を除いて写真撮影可能でしたので、懐かしいカメラの写真をいろいろ撮ることができました。ちなみに、ニコン初の天体撮影専用カメラ「ニコンD810A」も、下の写真のとおり展示されていました。

ニコンD810A

昔からの天文ファンは、ニコンと言えば、屈折式天体望遠鏡を思い浮かべますが、残念ながら天体望遠鏡はパネル展示のみで、実機は展示されていませんでした。今でもニコン製の天体望遠鏡は中古市場で人気があるので、天文ファンとしては、天体望遠鏡も展示してほしいところです。

ニコンミュージアムを見学した後、向かいのキヤノンのショールームにも寄ってみると、新しく発表されたミラーレス一眼「EOS M5」が展示されていました。たまたま公式発表されたばかりのタイミングだったようで、展示機を一番に触ることができました。

私は初代のEOS Mを所有していますが、EOS M5にはビューファインダー(EVF)が追加されただけでなく、AF速度や連写枚数も向上して、全体的に使い勝手が良くなっている印象を受けました。予想していたより高価なのが残念ですが、旅行に持って行きやすい大きさなので、価格が落ち着いてきたら購入候補に入れたいカメラです。同時に発表された「EF-M18-150 IS STMレンズ」も使い勝手が良さそうですね。

EF24-105mm F4L IS II USMレンズ

EF24-105F4L II台風10号の影響で、今日は朝から雨模様です。予報では、台風は、明日、北日本に最も接近するようです。今年は気圧配置の関係で、例年と比べて東日本に近づく台風が多いですね。

昨日、大阪梅田のグランフロントで、キヤノンEOS5DMarkIVのイベントが開催されていたので、立ち寄ってきました。EOS 5Dシリーズの新製品の発表会ということで、会場は混み合っているかと思いましたが、思っていたよりすいていました。おかげで、カメラのタッチ&トライコーナーにも行列はなく、待たずに実機に触れることができました。

実際に触ったカメラの感じは、良くも悪くもEOS5Dという印象です。機能が増えているので、メニュー画面の項目はとても多く、目的のモードを探すのに一苦労でした。でも慣れてしまえば、これは問題ないでしょう。ISO感度を上げて何枚か撮影したところ、高感度ノイズは少なくなっているように思えましたが、EOS6Dとさほど変わらないかなという印象でした。

個人的にカメラボディよりも気になっているのが、新しく発表されたEF24-105mmF4LIIレンズです。長い間、現行モデルを使っているのですが、周辺の描写がもう一つなので、シグマの24-105mm F4 DG OS HSM に買え替えようかと悩んでいました。そのタイミングでの後継機の発表です。会場に実機が置いてあったので、実際に試し撮りすることができました。

新しく発表されたEF24-105mmF4L IIレンズで、注目しているのは、採用されているレンズ構成です。今回のレンズには、4枚のガラスモールド非球面レンズが採用されていますが、前モデルで使用されていたスーパーUDレンズは省かれています。数多くの非球面レンズの採用によって、周辺描写の向上は見込めるものの、このクラスのレンズには常用されているUDレンズが採用されなかった影響が気になります。

このレンズ構成で描写に影響はないのかと、試写コーナーの方に質問したのですが、残念ながら明確な回答は得られませんでした。後継機なので問題ないとは思いますが、購入するかどうかは、実際に発売されてからのユーザーの意見を確認してから決めようと思います。

キヤノンEOS 5D Mark IVの価格

キヤノンEOS5D Mark4昨日、キヤノンから、新しいデジタル一眼レフカメラ「EOS5D MarkIV」が発表されました。約3,040万画素の35ミリフルサイズセンサーに、強化された動画機能とサーボAF、そしてデュアルピクセルRAWという魅力的なスペックです。

ただキヤノンEOS5D MarkIVの価格は、ボディだけで、42万円前後(税別)と大変高くなっています。キヤノン EF24-70mm F2.8L IIレンズキットでは、60万円を超えてしまいました。新機能が盛り込まれた、期待のフルサイズデジカメですが、さすがにちょっと高すぎるのではないでしょうか。この価格と比べると、現行のキヤノンEOS5DMarkIIIや、ニコンD810の価格が安く感じられてしまいますね。

今回のキヤノンEOS5D MarkIVの価格が予想以上に高かったことを受けて、来年発売されるであろうEOS6DMarkIIも、同様に、現行機より大幅に値上がりするのではないかと心配になりました。さらに、キヤノンEOS5DMarkIVの価格は、ニコンのD810シリーズの次機種の価格にも影響を与えるかもしれません。

このクラスのカメラが一昔前の一桁モデルに近い価格帯になり、一般の写真ファンにとって、手の届かないカメラになってしまうのは大変残念なことです。その点、今年春に発売された、ペンタックスK-1は、フルサイズにも関わらず、良心的な価格設定ですね。大阪で開催されたイベントで実機を触って確かめたのですが、フレキシブル液晶モニターといい、とても使いやすいと感じました。今後、開放F値の明るいレンズのラインナップがより充実すれば、ペンタックスのデジカメも星空・天体撮影用として人気が出てくるかもしれません。

大阪空港で航空機撮影

飛行機のランディング今日は台風11号の影響で朝から風が強いですね。予報では、台風はこれから西日本を縦断するとのことです。昨年は裏山が台風による大雨で崩れて大変でしたので、今回は何事もなく過ぎてくれるのを願うばかりです。

夜になると曇るという生憎の天気で、星空はなかなか撮影できないため、気分転換に、大阪空港に離着陸する飛行機を撮影してきました。離着陸する飛行機の撮影は初めてでしたので、最初はピンボケやブレた写真ばかりでしたが、しばらく撮影すると、少しコツがつかめてきたようです。左上の画像はその時に撮影した一枚です。

撮影場所は、航空機のファンに有名な「千里川の土手」というポイントです。初めて訪れたのですが、すぐ頭上を航空機が掠めるように飛んできて、迫力満点でした。航空機の離着陸の瞬間をとらえるには最高の撮影場所ですね。平日の夕方でしたが、航空機ファンの方がたくさん来られていて、航空機が来るたびに盛んにカメラのシャッターを切っていました(エンジン音のため、シャッターを切る音はほとんど聞こえませんが)。

この日は軽量の三脚を持って出かけたのですが、空港の周りに張り巡らされたフェンスが写野に入ってしまい、結局、手持ちで撮影しなければなりませんでした。他の皆さんは、もっと背の高いカメラ三脚と脚立という準備万端の装備で、機材も本格的でした。確かに、次々にやってくる航空機を撮影していると、オートフォーカスや連写性能の優れた一眼レフカメラや、500ミリF4ぐらいの明るい超望遠レンズが欲しくなりますね。

ニコン COOLPIX P900が面白い

ニコンクールピクスP900今年3月にニコンから発売された「COOLPIX P900」が、デジカメユーザーの注目を集めているようです。先日、訪れたヨドバシカメラ梅田店では、「入荷待ち」になっていました。その魅力は何か、ニコンサロンで実機を確かめながら、教えてもらいました。

ニコンCOOLPIX P900はレンズ一体型のコンパクトデジカメで、光学83倍の超望遠ズームが魅力のモデルです。35mm換算の画角で言えば、広角の24mm相当から、超望遠2000mm相当までカバーしています。2000ミリとは、まるで天体望遠鏡の世界ですね。カメラを持って、ズームアップしていくと、窓の外の景色がどんどん拡大されます。手持ちですので、ファインダーの像はブレるのですが、シャッターボタンを押すと、5段分の手ブレ補正がよく働き、撮れた画像はなかなかシャープで驚きました。

通常、2000ミリともなると、少し動かしただけで、対象が画角から外れて見失ってしまうことがありますが、COOLPIX P900では、一時的に画角を広げることのできるボタンがレンズの横に用意されていて、構図合わせを手助けしてくれます。これは結構便利で、天体撮影でもこんなことが可能になればと思いました。

カメラの横に置かれた作例の中には、月のクレーターを拡大撮影した写真もありました。小さなプリントでしたので、画質はよくわかりませんが、スナップサイズなら十分綺麗に写りそうです。JPEGモードだけで、RAWモードの設定がないのは残念ですが、手軽に超望遠の世界を楽しめそうです。野鳥の撮影にも良さそうですね。

COOLPIX P900本体はかなり大きく、重さもデジ一眼並み(899g)です。気軽に持ち出すという使い方は無理かもしれませんが、新鮮な驚きがあり、「カメラって面白い!」ということを再認識させてくれた一台でした。人気で品薄になるのも納得です。

夏の天の川銀河の撮影レンズ

上る天の川あっという間に2月は過ぎて、今日は3月3日。桃の節句です。「最近、雛人形を見かけなくなったな」と思いつつ、ネットで検索してみると、埼玉県鴻巣市の市役所に展示されている「ピラミッド雛壇」が表示されました(公式ページはこちら)。雛飾りもここまで大きいと迫力があるでしょうね。近くなら是非見に行きたいところです。

先日のブログにも書きましたが、2月から3月にかけては透明度の高い日が多く、東から上ってくる夏の銀河を撮影する絶好の機会です。そこで、東から上る夏の天の川銀河を撮ろうと、下調べして準備をしていたのですが、結局、天候とタイミングに恵まれず、撮影することはできませんでした。左上は、昔、銀塩フィルムで撮影した、東の空から上ってくる夏の天の川銀河の写真です。これと同じような構図で、デジタルで撮影しようと思っているのですが、なかなか機会に出会えません。

ところで、天の川銀河の広がりを捉えるには、14ミリ前後の超広角レンズが便利です。最近、キヤノンからEF11-24mm F4L USMという魅力的な超広角レンズが発売されましたが、実売価格が40万円前後と、ちょっと手を出しにくい価格帯です。そこでお勧めなのが、キヤノンEF8-15mm F4L フィッシュアイ USMレンズです。魚眼レンズなので、一般撮影では使いにくいかもしれませんが、星空撮影には適していると思います。星像など詳しい情報をキヤノンEF8-15mmレンズレビューのページにアップしましたので、ご覧いただければ幸いです

CP+2015が開催中です

CP+2015会場昨日から、パシフィコ横浜で、CP+2015が開催されています。早速、CP+2015に参加された方から、会場に展示されたニコンD810Aの写真を送っていただきました。発表が直前だったためでしょうか、ニコンD810Aはケースに入れられていて、どうやら実機に触ることはできないようです。少し残念ですね。

ヨドバシカメラを始め、カメラショップでは、既にニコンD810Aの予約受付が開始されています。ヨドバシの価格は、税込み418,500円(ポイント還元あり)です。ニコンD810をベース機としていますので、デジタル一眼レフカメラとしては、かなり高額になってしまいましたね。

今回のニコンの天体撮影用カメラが、ニコンD810ではなく、D750をベースに作られていたら、もう少し手に入れやすい価格になったと思います。でも、D810の解像度の高さは素晴らしく、正直、D750ではなく、D810で作る価値はあったのではないかと思います。ただ、ニコンD810の液晶モニターは固定式のため、屈折望遠鏡で天頂付近を撮影するときは、モニター画面が見づらかったです。その点は、ニコンD750の可動式モニターの方が便利ですね。

天文ショップで販売されている改造デジカメと比較した場合、ニコンD810Aは、輝星を入れたときにゴーストの発生が少ないという点で優れています。TOA130で馬頭星雲を撮影したときも、輝星周りのゴーストは少なく、すっきりとした仕上がりが得られました。輝星周りのゴーストは、天体写真ファンの悩みの種です。デジカメをフィルター改造する際も、ゴーストが少ないクリアフィルター仕様にすべきか、それとも通常のIRカットフィルター仕様にするかで迷うところです。組み合わせる光学系にも影響されると思いますが、ゴーストに悩まされずに撮影できるのは、ニコンD810Aを使用する大きなメリットだと思います。

ニコンD810Aについての詳しい情報は、CP+2015会場のニコンブースで確認できると思います。天体望遠鏡コーナーでは、ビクセンさんやBORGさんも新製品を展示されているようですので、いろいろなブースを回って楽しめそうですね。

ニコンD810Aが発表されました

ニコンD810A本日、ニコンから新型デジタル一眼レフカメラ「ニコンD810A」が発表されました。ニコンD810Aは、赤い散光星雲が発するHα光の写りを向上させた天体撮影用モデルです。ニコン初の天体撮影の専用機で、今後、ニコンユーザーをはじめ、天体写真ファンの注目を集めそうですね。

今回、私は、このニコンD810Aの作例写真を撮影させていただきました。代表的な赤い星雲をいくつか撮影しましたが、Hα光の写りは大変良好で、天体用フィルターに換装した改造デジカメと同等の写りと感じました。星雲の階調も豊かに写し出してくれ、最終的に滑らかな作品を得ることができました。

ニコンD810と言えば、3836万画素の解像度の高いセンサーが強みですが、その恩恵は天体写真を撮影した際にも感じることができました。特に馬頭星雲などは、暗黒帯のディテールまで細やかに写し出された画像を見て、ニコンD810の解像力の高さを再認識した次第です。一方、これだけ解像度が高いと、望遠鏡の光学性能や夜空の状態(シンチレーション)などに大きく影響されます。現在、高橋製作所などでは、望遠鏡の実写テストにキヤノンEOS6Dを使用しているようですが、今後は、ニコンD810Aを始めとした高画素機でテストした方がよいかもしれませんね。

発売予定日は、5月下旬ということですのでまだ少し先になりますが、夏の星雲星団の撮影には間に合いそうです。ニコンには、星像が良く、天体撮影ファンに人気の広角レンズがありますので、そのようなニッコールレンズと組み合わせて、天の川で輝く散光星雲を写し出すのも面白そうです。

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