星空日誌「つぶやき」

Mewlon-250CRSの使用感

撮影機材のページに、タカハシMewlon-250のレビューページを新たに追加しました。今は春の銀河の撮影時期ですので、Mewlon-250CRSを撮影に持ち出すことが多くなっています。

Mewlon-250CRS

レビューページにも記載していますが、Mewlon-250CRSは、惑星観望から系外銀河の撮影まで、多目的に使える優れた鏡筒だと思います。重さも12キロと、口径25センチの天体望遠鏡にしては軽いと思います。

Mewlon-250CRSの価格は、3月1日より、720,000円から727,000円に見直されるようです。2010年発売当初の価格が70万円でしたから、また少し値上がりしてしまいます。手に入れるなら、今がチャンスかもしれませんね。

ビクセンの工場見学に参加

そろそろ撮影時期に入りましたが、天気が回復しません。日本列島の南海上には停滞前線が伸びており、梅雨の時期のような空が広がっています。早く、秋のスカッとした天気になってほしいですね。

ニコンミュージアムを見学した次の日、ビクセンのトナかい会員のイベント「ビクセン工場見学(ファクトリーツアー)」に参加してきました。

ビクセン

ビクセンと言えば、高橋製作所と並ぶ、日本の天体望遠鏡のメーカーです。天体望遠鏡の製造工場を見学できる機会はめったにないので、以前から参加してみたいと思っていたイベントでした。

上は、埼玉県所沢市にあるビクセン本社建屋です。この日、ビクセンの工場見学には6名の方が参加されていました。兵庫県から来た私が最も遠いだろうと思っていましたが、熊本県から来られた学生さんがいて驚きました。工場見学のイベントは人気があるのでしょうね。

本社の会議室でツアーやビクセンの歴史について説明を受けた後、本社の向かいにある工場に移動しました。工場内は工場長にご案内いただいたのですが、大変気さくな方でお話しやすく、赤道儀パーツの塗装工程から望遠鏡のレンズの組み込みまで詳しく教えていただきました。

ビクセン

上は、SXD2赤道儀を組み立てているところです。赤道儀は流れ作業で製造されているのかと思っていましたが、熟練の社員の方が、一つ一つ軸の回転のスムーズさを確認し、微調整しながら組み上げていました。これだけ手間をかけているなら、価格が高くなってしまうのも仕方がないかなと思いました。

下は、ビクセンR200SS望遠鏡の光軸調整をしているシーンです。遠く離れたところに設置した人工星を実視で確認して調整されていて、光軸調整前と後の星像を見せていただきました。このように見比べてみると、光軸調整の善し悪しは一目瞭然ですね。ところで、R200SSを載せている光軸調整用の台ですが、これは手作りだそうです。望遠鏡を台ごと微動できるようになっていて、便利だなと思いました。

ビクセン

この他にも、レンズの組み付けや最終仕上げの様子も見せていただき、素敵なお土産もいただきました。現地でお世話になった皆様、ありがとうございました。

ビクセンの工場内は想像していたより広く、全体的に明るい雰囲気でした。また、シフトの関係かもしれませんが、実際に作業されている方は、若い方が多いと感じました。ベテランから若い方へ技術が伝達されているのでしょうね。

タカハシの気になる広告

FSQ-85ED今月号の星ナビと天文ガイドの広告欄に、タカハシの新製品の予告広告が載っていました。天体望遠鏡のシルエットに「新たな伝説が生まれる予感・・・」との思わせぶりなキャッチコピーが書かれた高橋製作所の広告。いつぞやのビクセンのVSD100鏡筒の広告を思い出しました。

この近日発表予定の鏡筒ですが、鏡筒の太さからして、以前から噂になっているFSQ-130EDの可能性が大でしょう。実際、海外のサイトでは鏡筒の画像やスペックまで掲載されていて、ほぼ間違いない雰囲気です。FSQ-106EDの口径13センチ版がいよいよ登場するのでしょうか。

FSQ-130EDの価格ですが、海外のサイトによると、100万円を超えるという情報があります。これが本当なら、口径15センチのTOA-150Bとほぼ変わらない価格になります。ちょっと気軽には買えない価格帯ですね。個人的には、80万円くらいで販売してほしいところです。なにはともあれ、FSQ130EDの正式発表が気になりますね。TOA-130ユーザーとしては、FSQ130EDとTOA-130の比較写真を示して結像性能の違いを見せてほしいです。

満足度の高い望遠鏡の買い方

タカハシMT-160望遠鏡昔、天文ショップの誠報社で、「パーフェクト撮影セット」なる天体写真の撮影機材一式が販売されていました。価格は安いセットでも50万円前後。最も高価なものでは、200万円近くのものもありました。学生の頃、「こんな機材一式をスパッと購入できたら、どんなにいいだろう」と思いながら、広告を眺めていたのを覚えています。

しかし、最近、読んだ行動心理学の本によれば、一気に欲しいもの全部を買ってしまう行動は、手に入れた後は急激に満足感が薄れ、結果として満足度の低い買い物になってしまうそうです。購入した喜びに慣れてしまうことを、心理学では快楽順応と呼ぶそうですが、新しいものにすぐに順応してしまって、機材を手に入れた嬉しさが続かないということのようです。

逆に、機材を望遠鏡、赤道儀、カメラなどと小分けして、かつ期間をおいて購入していけば、順応した頃にまた新しい機材を手に入れるという変化が訪れるので、結果として、満足感が長続きするようです。

自分の場合に当てはめてみると、私が初めて購入した高橋製作所の機材は、EM-200赤道儀でした。今から考えるとおかしな話ですが、まずは赤道儀のみを購入しました(限定特価だったため)。赤道儀だけは何もできなかったのですが、初めてのタカハシ製品を手に入れたのが嬉しく、有頂天になったのを覚えています。

しばらくして、今度はメタル三脚を購入し、再びわくわくした気持ちになりました。三脚が手に入ったので、EM200に、その頃所有していた小さな反射望遠鏡を載せて、撮影を楽しみました。そして最後に、EM200に載せるに相応しい鏡筒、MT-160の中古品を購入しました。最初にEM200赤道儀を購入してから最後のMT-160鏡筒を手に入れるまで、2年ほどかかったと思いますが、確かに一気に全ての機材を買うよりも楽しさが持続したように思います。

そう考えると、天体撮影機材は大人買いするよりも、少しずつ揃えていく方が満足度が高いと言えるかもしれません。カメラレンズをお持ちなら、まずは赤道儀を購入し(三脚も要りますが)、カメラレンズで撮影を楽しみます。一通り季節の天体の撮影を終えたら、次にお目当ての天体望遠鏡を購入し、今度は望遠鏡で撮影するというのがいいかもしれませんね。もっと長い期間にわたって、購入の楽しさを味わおうと思えば、BORG望遠鏡のように、パーツを少しずつ買い足していくのもいいかもしれません。

EOS6DとビクセンSXD2赤道儀

ビクセンSXD2赤道儀今日はキャノンEOS6Dの発売日です。フルサイズ機で軽量小型ボディのEOS6Dは、35ミリフルサイズを身近なものにしてくれる気がします。実際に触ってみたのですが、EOS6Dはほんとに軽くて持ち運びしやすいですね。

また、今日はビクセンSXD2赤道儀の発売日でもあります。DCモーターからパルスモーターへと換装したSXD2赤道儀は、前人気も上々のようで、SXD赤道儀からの買い換え需要もあるようです。AXDとSXP赤道儀で定評のあるスターブックTENコントローラーが魅力のSXD2です。価格が上がったのは残念ですが、使い易い赤道儀になっていると思います。

ところで、このビクセンのSXD2赤道儀ですが、展示されているデモ機を触ってみてふと思ったことがあります。メーカーによれば、モーター等の電子部品以外は、ベアリング数や構造はSXD赤道儀と同じということですが、クランプフリーの動きの印象が異なりました。

SXD赤道儀では、引っかかるような重さを感じる時があったのですが、SXD2になってある程度の抵抗はあるものの、クランプフリーの動きが滑らかになっていました。これならバランスも取りやすそうな感じです。もちろん、上位機種のSXP赤道儀のような動きの軽さはないのですが、ある程度のテンションがあるのもいいかな、と思ったほどです。感じ方には個人差があるので私感ですが、SXD2赤道儀ではそういった部分も改良されたのではないでしょうか。もしSXDからSXD2赤道儀への買い換えを考慮されているなら、天文販売店に一度実機を見に行ってみてはいかがでしょうか。

MT-200接眼部の強化

MT-200接眼部お盆の時期が過ぎましたが、まだまだ暑い日が続いています。夜空の方は、結構晴れているようなのですが、タイミングを逃してしまって撮影に行けていません。今晩の天気はどうでしょうね。

写真はMT-200反射望遠鏡の接眼部を鏡筒内から写した様子です。冷却CCDカメラにパラコアを付けて撮影すると、よくガイドエラーが出ていました。きっと重いカメラを付けるので、接眼部が撓んでしまっているためだろうと思って、このお盆に接眼部周りを強化してみた様子がこの写真です。

今回変更した点は、接眼部を固定するネジを増やして6点止めにしたことと、1ミリ厚のアルミ板を使って裏打ちしたことです。素人仕事で見栄えは悪いですが、ドロチューブ部分を持ってみると、剛性感が上がったたことを感じられます。ちょっと手間が掛かりましたが、苦労の甲斐はあったと思います。

写真の裏打ちしたアルミ板は銀色ですが、この後に黒色スプレーでツヤ消し塗装しています。ツヤ消し塗装には、お馴染みの黒色黒板スプレーを使用しました。秋の銀河も見頃になってきましたし、この強化したMT200望遠鏡で撮影するのが楽しみです。

ビクセンED80Sfの実力

ビクセンED80Sf望遠鏡ビクセンED80Sfは、廉価なEDアポクロマート屈折望遠鏡です。実売価格は7万円前後と、上位機種のビクセンED80Sと比べると2万円ほど安くなっています。先月このビクセンED80Sfをお借りして、天体写真の実力を調べてみました。

写真を撮影すると言っても、そのままではF値が暗くてデジカメ撮影には不向きですから、ウィリアムオプティクス製レデューサーを使い、短焦点化して撮影しました。これが思いの外良い組み合わせで、APS-Cサイズのデジカメなら十分撮影に使えそうです。撮影画像などの詳細は、協栄産業大阪店さんのコラムをご覧ください。

ドロチューブがクレイフォード式など欠点もある鏡筒ですが、惑星を見てもコントラスト良く見えて基本性能は高いです。これは私の憶測ですが、鏡筒径が8センチ屈折の割に太いため、光量や星像によい影響を与えているような気がします。天文台が掃天撮影に使う天体望遠鏡は、レンズよりも鏡筒が太いものばかりです。そういうところが今回のよい結果を生み出したのかもしれませんね。思ったよりも実力がある鏡筒でした。ランキング投票ボタン

ビクセンAX103S望遠鏡

ビクセンAX103S天体望遠鏡今日のニュースといえば、これでしょう。ビクセンから3枚玉の新型アポクロマート望遠鏡が発表されました。以前から噂されていたビクセンのトリプレット光学系がいよいよ登場です。

詳しい光学系は分かりませんが、AX103S望遠鏡の対物レンズは3枚玉で、後ろにフィールドフラットナーレンズが内蔵されているようです。視野周辺でも星像は20ミクロンということで、F8という無理のない明るさと相まって、優れた見栄味を実現しそうです。

フラットナーレンズが入っているということは、そのままで撮影鏡筒として使える望遠鏡のようですね。今後はレデューサーレンズ等がオプション発売されるのでしょうか。最近新製品がなかっただけに、これから楽しみなビクセンAX103鏡筒です。ランキング投票ボタン

英国オライオンの望遠鏡

オライオンの望遠鏡写真は英国オライオンのアストログラフAGシリーズです。口径20センチから40センチまでそろった写真専用望遠鏡です。ASAに似ていますね。

このオライオンの望遠鏡、光学系はどれも同じデザインで作られています。口径比(F値)は全て3.8に統一されていて、イメージサークルも50ミリです。注目なのは鏡筒重量で、20センチで6キロ。30センチでも16キロしかありません。カーボン鏡筒なので軽いのでしょう。重さだけでしたら、タカハシEM200などの中型赤道儀にも載りそうです。この写真もよく見ると、ビクセンスフィンクス赤道儀に載っているようです。

オライオンAGシリーズの気になるお値段は、20センチが3950ポンド、30センチが6950ポンドです。現在の為替レートは1ポンドが約138円。となると20センチで55万円前後ですね。夏の星雲シーズン到来の前に英国製を一本いかがでしょう。イギリスのオライオンサイトはこちらです。
追記:日本のテレビューさんで取り扱いがあるそうです。テレビュージャパンのサイトはこちらです。ランキング投票ボタン

5万円あったら何を買う

商品券5万円の商品券を望遠鏡ショップで渡されて、「さぁ何か買え。」と言われたら何を買うでしょうか。私だったらフジノンの双眼鏡が欲しいな。

5万円の予算があったら、どんな天体望遠鏡を買えるだろうということを「予算で選ぶ天体望遠鏡」というページに記載しました。このページは、今までにメールで質問いただいた内容を読みやすくまとめたものです。

改めてこのページを見てみると、予算が5万円あれば天体観測を始められる機材を十分購入できますね。今度支給されるであろう定額給付金を家族4人分集めれば、このくらいの天文機材を買えるわけです。この機会に一家に一台、天体望遠鏡はいかがでしょう。ランキング投票ボタン

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