星空日誌「つぶやき」

キヤノン EOS Ra登場

噂どおり、キヤノンEOS Raが発表されました。キヤノンEOS20Da、EOS60Daに次ぐ、キヤノンの天体撮影用モデルです。前2機種はセンサーサイズがAPS-Cでしたので、EOS Raは、キヤノン初の35ミリフルサイズ天体撮影用カメラとなります。

キヤノン EOS Ra

キヤノンEOS Raは、フィルターがHα線を通す天体撮影用に変更されたことに加え、ライブビューの拡大率が最大30倍になりました。30倍あれば、モニター上だけでピントの良否を簡単に判断できそうです。

気になるキヤノン EOS Raの販売価格は、現在のところ、30万円前後の予想のようです。ベースモデルのEOS Rの実勢価格が18万円前後ですので、やや割高に感じますが、メーカー純正の天体撮影用モデルが登場したのは嬉しいですね。

この発表を受けて、是非ニコンにも、Zマウントシステムで天体モデルを出してほしいと改めて思いました。ニコンD810Aには解像力、ノイズ特性共に満足していますが、マウント径が小さい点だけが残念です。直径が大きくなったZマウントで天体撮影用モデルが登場すれば、天文ファンにもとても喜ばれると思います。

SWAT-350 V-specで天体撮影

ユニテック社のポータブル赤道儀、SWAT-350 V-specを持って、八塔寺に星空撮影に出かけてきました。訪れた日は、PM2.5と黄砂が近畿から中国地方に到来していたため、空は白っぽくて透明度が悪かったのですが、久しぶりの星空を堪能できました。

SWAT-350 Vspec

上は、今回撮影に使用した機材、SWAT-350 V-specに載せたタカハシFC-76DCです。FC-76DCにFS/FCマルチフラットナーを取り付け、ニコンD810Aで天頂付近の天体を撮影しました。

FC-76Dとフラットナーの合成焦点距離は約590ミリですので、一般の赤道儀では星が流れて写ってしまうところですが、V-specのスペシャルモードのお陰でしょう、10枚中、平均7〜8枚の画像の星は真円を保っていました(露光時間は300秒です)。

オートガイド全盛の時代ですが、ノータッチガイドによる撮影だと機材が減り、設置や撤収が楽でした。ベテランのサブ機としても便利ですね。撮影した画像は仕上がり次第、ギャラリーに追加したいと思います。

スカイウォッチャー EQ6R PRO赤道儀

AXD赤道儀より一回り小さく、軽めの赤道儀を探しています。赤道儀本体の重さが20キロを超えると持ち運びが大変に感じるので、タカハシε-180EDを搭載できて、20キロ弱の赤道儀が理想です。

日本製でその要望にかなう赤道儀は、タカハシEM-200 Temma2ZとビクセンAXJ赤道儀です。タカハシEM-200は銀塩フィルム時代に10年以上使用していたので、良さはわかっていますが、パソコンに接続しないと自動導入できない点が難点です。

ビクセンAXJ赤道儀は、AXD2と同じコントローラーで使い勝手はよいのですが、70万円という価格がネックです。スペックとしては理想的なのですが、ちょっと高すぎますね。

スカイウォッチャー EQ6R PRO

先日、そんなことを考えながら協栄産業大阪店にお邪魔すると、スカイウォッチャー EQ6R PROが店内に展示されていました。存在は知っていましたが、実機を見たのは初めてです。スペックを見ると、本体重量が約17キロで搭載可能重量が約20キロと理想的で、値段も三脚がついて、21万円前後と財布に優しい価格設定です。

スカイウォッチャー EQ6R PRO赤道儀には、運搬用の取っ手も取り付けられていて、遠征時も設置しやすそうです。実際の追尾精度や、モーターの動作は使ってみないとわかりませんが、店員さんによれば、アタリはずれが若干あるものの、なかなかの評判のようです。ちょっと気になる機材です。

特別仕様のユニテックSWAT-350

高精度ポータブル赤道儀SWATシリーズでお馴染みのユニテック株式会社から、「V-spec」と名づけられたSWAT-350とSWAT-310が発表されました。



V-specバージョンの赤道儀には、ユニテック社独自のPECを搭載して、追尾精度を約20%アップしているそうです。もともとSWATシリーズは追尾精度が良いと評判でしたが、更に良くなるということで楽しみですね。高精度により磨きがかかった特別仕様機といえそうです。

なお、既存ユーザー向けにV-specの改造も受け付けています。実は、私のSWAT-350は一足早くV-spec仕様に改造していただいたのですが、改造後、全く晴れないため、まだ実写できていません。早く秋晴れの天気に恵まれてほしいですね。V-specの詳しい内容については、ユニテック社のブログをご覧ください。

FS/FCマルチフラットナーと76Dフラットナーの星像比較

タカハシFC-76DCに、新旧フラットナーレンズ(76DフラットナーとFS/FCマルチフラットナー1.04x)を取り付け、星像を比較してみました。カメラは、35ミリフルサイズのニコンD810Aを用いました。



まず、写野の中心星像の比較です。星像はどちらもシャープで、ほぼ同等の結像性能と思われます。なお、異なる夜に撮影した画像ですので、気流やガイドの関係で星像の形や大きさが若干異なる点はご了承ください。



次に、35ミリフルサイズの隅の星像です。ぱっと見た印象では、どちらの星像もほぼ円形を保っています。しかしよく見ると、FS/FCマルチフラットナーの方が色ズレが少なく、よりシャープに感じます。



最後に、APS-Cサイズ隅の星像比較です。画像をご覧いただくと一目瞭然ですが、FS/FCマルチフラットナーで写した写真は星が真円を保っていますが、76Dフラットナーで写した写真は、放射状に星像が伸びてしまっています。



以上の比較結果から、旧型の76Dフラットナーに比べて、やはり新型のFS/FCマルチフラットナーの方が結像性能が優秀であることがわかりました。旧型と比べて価格は上がりましたが、これから購入するなら新型のFS/FCマルチフラットナーがお勧めでしょうね。

なお、スポットダイアグラムでも感じていましたが、FC/FSマルチフラットナーは現行品の中では、FC-76Dとの相性が特に良さそうだと思います。

タカハシのFSとFCシリーズ

星ナビ2019年10月号は「タカハシの屈折望遠鏡」特集でした。過去から現在までのタカハシ製屈折式望遠鏡が系統ごとに分けて説明されているので、各鏡筒の光学系の違いがよくわかりました。

昔からの天文ファンには、「高橋製作所と言えばフローライト屈折」というイメージがあると思います。タカハシは、1977年に口径9cm、F11の三枚玉フローライト屈折を商品化しました。1981年には、FC-100をはじめとした、2枚玉フローライトレンズ(フローライトが後玉)のFCシリーズを発表し、高橋ブランドを確立しました。

FS-128鏡筒

1994年、FCシリーズの後継機として、フローライトレンズを前玉に置き、フラウンホーファー型を採用したFSシリーズが発表されました。フローライトレンズを前玉におくことで、FCシリーズに比べて光学性能が向上し、特にレデューサー使用時の諸収差を良好に補正できるようになった、とメーカーがアナウンスしていた記憶があります。

現在は、デジタル対応したFC-76DとFC-100Dが販売されています。諸収差が減るなら、前玉フローライトのFSタイプの方が光学性能面で有利だと思うのですが、何か事情があるのでしょうか。いずれにせよ、今後も高橋の屈折望遠鏡には目が離せませんね。

ビクセンFL55SSで天体撮影

星ナビ今月号の連載記事の写真は、ビクセンのFL55SS鏡筒で撮影しました。ビクセンFL55SSは、口径55ミリのコンパクトな天体望遠鏡ですが、対物レンズにはフローライトレンズが採用されており、本格的な天体撮影にも対応できるモデルです。



FL55SSのファーストライトが掲載した写真の撮影でしたが、この夜は途中で雲がかかり、十分な撮影枚数を得ることができませんでした。雲が出てきたため、薄明フラットも撮影できませんでしたので、仕上げられるかどうか自信がありませんでしたが、FL55SS+HDフラットナーは周辺光量が豊富で、フラット補正無しでも一枚の作品に仕上げることができました。



上は、後日、FL55SS+フラットナーHDにAstro6Dを取り付けて撮影したフラット画像です。強調した画像を見ても、周辺減光はほとんど感じられません。フラットナーに、直径の大きなレンズが贅沢に使用されているおかげでしょう。フラット補正は面倒なので、周辺光量が多い光学系は本当に便利ですね。

今夏は天候に恵まれず、この写真を撮影して以降、全く撮影できていませんが、秋晴れが続くようになったら、レデューサーレンズを使った撮影も行いたいと考えています。

1億画素のミラーレス一眼

6月末に富士フィルムのミラーレス一眼、GFX100が発売開始されてから、1億画素というフレーズを、写真仲間の間でよく耳にするようになりました。やはり、億という言葉にインパクトがあるのでしょうね。

H6D-100c

1億画素のカメラと言えば、ハッセルブラッドのH6D-100cもありますが、ミラーレスのフジGFX100は、ボディがコンパクトで持ち運びも容易です。35ミリ一眼レフカメラよりはやや大きく感じますが、このサイズなら、街中で持ち歩くのも可能でしょう。

フジGFX100のセンサーには、GFX50sと全く同じ大きさで、画素数を増やしたセンサーが用いられています。ハッセルブラッドのH6D-100Cに用いられているセンサーより一回り小さいので、その点が残念です。

センサーサイズ比較

上は、ハッセルブラッドのH6D-100Cの1億画素センサー(53.4 x 40.0mm)と、H6D-50Cの5000万画素センサー(43.8 x 32.9mm)の比較写真です。フジGFX100のセンサーは、H6D-50Cと同サイズで、H6D-100Cよりセンサーサイズが一回り小さくなります。

タカハシ FC-100DZ

お盆休みの時期になりましたが、接近中の台風10号の進路が気になりますね。今の予報によれば、15日木曜日に九州から四国方面に接近する予定です。どこかに出かけるなら、東方面が良さそうですね。

先日、協栄産業大阪店に立ち寄りました。新しく販売開始されたタカハシのFC-100DZの伸縮型フードを確認したかったのですが、残念ながらまだ展示されていませんでした。

店員さんによると、FC-100DZの問い合わせは多いようです。納期は約3週間とのことでしたので、今ならまだ増税に間に合いますね。星祭りの会場などで、新しくなった2枚玉フローライト屈折を覗いてみたいと思います。

Astro6D

上の写真は、私が使用している天体写真用改造カメラAstro6Dです。現在、通常¥378,000(税込)のところ、サマーセールで、56,120円オフの321,840円で販売中です。最終処分特価と書かれていますので、そろそろ販売終了するのでしょうか。

Mewlon-250CRSのオフアキ撮影システム

台風5号の影響で九州地方は大雨のようですが、来週末には梅雨明けとの予報も発表されました。次の新月期は撮影を楽しめそうですね。

オフアキシステム

上図は、私が撮影に使用しているMewlon-250CRSの、オフアキ撮影用のシステムチャートです。タカハシのシステムチャートを真似て描きました。

オフアキシスガイダー(三ツ星製OAG-8)は、レデューサーCR0.73×の後ろにネジ込んでいます。オフアキの後ろにカメラマウントを介して、EOS製デジタル一眼レフカメラを取り付けています。OAG-8の厚みは、20.15mm、EOSカメラマウントの厚みは、約8mmです(テーパーアダプター含む)。

オートガイダー視野内にガイド星が見つからないときは、カメラ回転装置(TSA-102)を回してガイド星を探しています。天体写真は南北を合わせるのが一般的ですが、オフアキの場合は、ガイド星が見つからないことも多いので、多少ずれても気にしないことにしています。

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