星空日誌「つぶやき」

キヤノンEF200ミリレンズで速写カメラ

明るい光学系がもてはやされる昨今、プライムフォーカスのRASAには手が出ないので、キヤノンEF200mm F2L IS USMレンズと、冷却CCDカメラ「G3-16200」を組み合わせて、速写を試してみました。



組み合わせるといっても、G3-16200にEOSカメラマウントをねじ込み、キヤノンレンズを取り付けただけなのですが、フランジバック調整が微妙で、シムリング片手に格闘する必要がありました。

最終的に、EOSマウントと冷却CCDカメラヘッドの間に0.52mmのシムリングを挿入することで、ほぼ全面に丸い星像が得られました。

ところが実際に試写してみると、EF200mm F2LIS USMレンズの星像は極めてシャープ(小さい)なため、星がカメラのセンサーの1ピクセルに収まってしまい、微恒星が四角く写ってしまうことがわかりました。



G3-16200はモノクロセンサー採用の冷却CCDカメラで、ピクセルサイズは6μmです。EF200ミリレンズには、ピクセルサイズが半分ぐらいのカメラが適切のようですね。

天体用CMOSカメラを調べてみると、モノクロタイプなら、ZWO ASI 1600MM Proのピクセルサイズが3.8μmです。カラータイプなら、ZWO ASI 2600MC Proが3.76μmで、上記カメラとほぼ同じピクセルサイズです。ZWO ASI 2600MC Proは、センサーがAPS-Cサイズで、A/Dコンバーターも最新型で使いやすそうに感じます。

Ryzen7の画像処理用パソコン

自宅のメインパソコンの調子が悪くなり、しばらく更新できませんでした。9月に入って少し猛暑も和らぎ、8月に比べると過ごしやすくなりました。空を見上げると、もう秋の気配を感じます。

パソコンが使えないのは不便なので、急ぎ、パーツを買い集めて、新しいパソコンを組み立てました。購入したパソコンパーツの詳細は以下の通りです。



CPU: AMD Ryzen7 3700X
MB: ASUS TUF GAMING B550-PLUS
Memory:Crucial CT2K16G4DFD832A(DDR4 PC4-25600 16GB 2枚)
SSD:WESTERN DIGITAL WDS100T2B0C M.2 (Type2280)
Power:LEADEX III GOLD 750W


他に必要なパーツ(グラフィックカードなど)は、古いパソコンから流用しました。今回は予算も限られていたので、処理速度よりもバランス重視の構成です。

このところ、Intel製のCPUばかり使って自作していましたので、久しぶりのAMD製プロセッサです。Ryzen7は、速度と消費電力とのバランスがよく、一度、使ってみたかったCPUです。画像処理時の使い心地が今から楽しみです。

タカハシ EM-200 Temma3 登場

昨夜はペルセウス流星群の極大日でしたが、あいにくのお天気でした。夕方には晴れ間が広がっていましたが、21時を過ぎると全天曇ってしまいました。

昨日、高橋製作所がタカハシ EM-200 Temma3を発表しました。5月末に発表され、既に販売開始されている、Temma3シリーズのEM-200版です。



EM-200 Temma3は、Temma3のワイヤレス機能があるだけではなく、モーターが5相ステッピングモーターに変更されています。以前のEM-200 Temma2に採用されていたモーターは、2相ステッピングモーターだったと思いますので、5相になり、より滑らかに高速回転できそうです。

その他の赤道儀のギアをはじめとする機構部は、従来のEM-200 Temma2と同じようですが、モーターと電子回路の変更で、EM-200の魅力がさらに増したモデルだと思います。EM-200は、遠征にも使いやすい大きさ、重さの赤道儀ですし、EM-200 Temma3は天文ファンの注目を集めそうですね。

ビクセン VSD100 生産終了

雨続きでしばらく更新が遠のいていましたが、週間予報にやっと晴れマークが出てきましたね。今週後半ぐらいに梅雨明けでしょうか。

望遠鏡販売店で教えていただいたのですが、ビクセンの短焦点屈折望遠鏡「VSD100 F3.8」の生産が終了したそうです。ビクセンから正式なアナウンスはありませんが、公式サイトを見てみると、確かに「生産終了・在庫払底」と書かれています。VSD100ユーザーとしては、少々寂しいです。



VSD100が発売開始されたのは2013年末ですから、今夏で市販開始後、約7年にな ります。一般的な工業製品で7年と言えば長いですが、日本製の天体望遠鏡としては、短命と言えるのではないでしょうか。

VSD100は、発売当初からタカハシFSQ-106EDと比較されることが多かった鏡筒です。結像性能では、VSD100はFSQ-106EDに及びませんが、VSD100のイメージサークルの広さと外気温順応の速さ(外気温変化でピント位置が大きくずれない)は、大きな魅力でした。

VSD100の次の鏡筒が出てくるかどうかわかりませんが、是非、VSD100の技術を生かした、新しい天体撮影用望遠鏡(アストログラフ)を開発してほしいですね。

タカハシ ε-160EDが登場

相変わらずの梅雨空が続きますね。例年、梅雨の時期でも数日は晴れることが多いのですが、ネオワイズ彗星が来た今年に限って、さっぱり晴れません。つくづく梅雨空が恨めしいです。

ところで、先日、高橋製作所から、タカハシε-160EDが発表されました。ε-160と言えば、銀塩フィルム時代に発売開始され、私も愛用していたモデルです。ε-160EDは、EDガラスを使用した新設計の補正レンズを加え、従来機に比べて結像性能を一段と高めたようです。



私は現在、ε-180EDを使用していますが、F値が2.8と非常に明るいので、光軸調整やスケアリングがシビアで、取り扱いに気を遣う鏡筒だなと感じています。ε-180EDのページにも書いていますが、εシリーズは、F3.3のε-130Dやε-160が扱いやすいと思っていましたので、ε-160EDの登場は嬉しいですね。人気が出るのではないでしょうか。

TSA-120Nが限定再販

高橋製作所から、TSA-120N鏡筒が数量限定で再販売されるようです。TSA-120N鏡筒は、TSA-120鏡筒と光学性能は同じで、フードを固定式にしたモデルです。 2018年12月にも数量限定で発売されました。



TSA-120は、2枚目にスーパーEDガラスを使用した、3枚玉アポクロマート式屈折望遠鏡です。スーパーEDガラスを2枚使用したTOA-130と比較すると、球面収差などが若干多いですが、軽いので持ち運びのしやすい鏡筒です。

TSA-120は、レデューサーやフラットナーレンズをTOA-130と共用できるので、以前から気になっている望遠鏡です。サイドバイサイドで恒星像を覗き比べたら、どんな感じでしょうね。

ビクセン レデューサーHDの星像

6月10日、近畿地方も梅雨入りしました。しばらくは、湿度が高く蒸し暑い天気が続きそうですね。21日の部分日食の日ぐらいは晴れてほしいのですが、梅雨なので期待薄でしょうか。

ビクセン レデューサーHDを取り付けたビクセンED103SとキャノンEOS6Dで撮影したピクセル等倍画像を、以下に掲載しました。画像をクリックすると、Webサイトの大きな画像が開きます。



撮影対象は、先日アップした、たて座の散開星団M11です。最四隅で若干色ずれが感じられますが、35ミリフルサイズの画角全体にわたって、星像はほぼ均一です。掲載画像は、フラット補正を行っていない画像ですが、周辺減光もそれほど目立ちません。

ビクセン レデューサーHDは、他社製のレデューサーと比べて、焦点距離を短くする力は弱いですが(0.79倍)、星像は良好ですね。最近のデジカメは高感度特性が優れているので、明るさよりも星像の良い補正レンズの方が、撮影や画像処理時のストレスが少ないように思います。

MT-200接眼体のオーバーホール

週末は気持ちの良い快晴に恵まれたので、ドロチューブの動きが悪くて前から気になっていた、タカハシMT-200の接眼体をオーバーホールしました。

下が、分解したタカハシMT-200の接眼体です。構造は、現行のε-180EDやε-130Dと同じですね。屈折望遠鏡と異なり、可動範囲が狭いので、ドロチューブ筒は短いです。



オーバーホールは、まず、シリコン除去スプレーを使って、古いグリスを拭き取ります。その後、十分乾かしてから、新しいグリスを可動部分に塗布し、組み立てて終了です。

回転体部分は若干遊びが感じられたので、粘度の高い光学ヘリコイド用グリスを塗りました。グリスの影響で、動きが少し重くなりましたが、これならガタが発生する心配はなさそうです。

今日も良い天気ですが、週間予報を見ると、週半ば以降は曇りや雨マークが続いていますね。いよいよ本格的な梅雨シーズンの到来でしょうか。

ビクセンED103Sで撮ったM8とM20

ビクセンED103SにレデューサーHDを取り付けて撮影した「いて座の M8とM20」をギャラリーに追加しました。大きな画像も掲載したので、是非ご覧ください。



ED103S用の旧レデューサーは周辺星像が悪かったのですが、SD103S用に新開発されたレデューサーHDは、35ミリフルサイズ周辺でも星像はシャープで、気持ちのいい像を結んでくれます。最近のビクセンの補正レンズの性能は、素晴らしいで すね。

レデューサーHDは、SDフラットナーHDとセットで定価56,000円です。この性能なら、納得の価格だと思います。なお、レデューサーHDは単体では使用できず、SDフラットナーHDと組み合わせて使用します。

タカハシ TEMMA3 シリーズ

昨日、高橋製作所から、新しい赤道儀「タカハシ EM-11 TEMMA3」が発表されました。噂されていた、TEMMA3シリーズの公式発表です。

電装品をリニューアルしたTEMMA3は、無線LANに対応しており、パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットからも自動導入が可能になりました。無線だけでなく、有線接続も可能で、従来のRS232Cに加えて、USBでも接続できます。ユーザーの要望に応えた充実装備ですね。



外観については、赤道儀パネルは従来機(TEMMA2)と同じように出っぱっていますので、ほぼ同じですね。ただ、LAN接続に対応するための付属機器(電源インターフェース)が増えています。

赤道儀の電源は、従来機のように、赤道儀パネルに電源ケーブルを直接つなぐのではなく、電源インターフェイスを介して赤道儀に電気が供給されるように変更されています。電源インターフェースは、LAN機能などが集約されているためでしょう、結構大きく感じられます。



ハンドコントローラー端子とオートガイド端子は、従来通り、赤道儀パネルに設けられています。ハンドコントローラーには、液晶ディスプレイが採用されました。

ハンドコントローラーの液晶画面では、赤経・赤緯値や設定項目を確認できるようです。ということは、ハンドコントローラーからも自動導入できるのでしょうか。個人的には、ビクセンSTARBOOK TENのようにコントローラーから自動導入するのが好きなので、気になるところです。



他に気になる点は、電源インターフェースの接続が必須なのはわかりますが、無線LANやLAN接続でパソコンから操作する場合も、ハンドコントローラーを繋ぐ必要があるのかです。遠征撮影時は荷物を減らしたいので、ハンドコントローラー不要で自動導入、オートガイド追尾できると便利だと思います。

従来機を使い慣れたユーザーからすると、ハンドコントローラーとオートガイドケーブルは赤道儀パネルに接続し、有線LANと電源は電源インターフェースに繋ぐという点が少々ややこしく、慣れるまでは混乱するかもしれません。

理想を言えば、LAN機能をハンドコントローラーか赤道儀パネルに集約して、赤道儀の外部機器を減らしてもらいたかったというのが本音です。

とはいえ、TEMMA3が無線LANに標準対応し、ハードウエアリミットスイッチを標準装備するなど機能が充実したのは、嬉しいです。今後、続いて登場するであろう、EM-200 TEMMA3やEM400 TEMMA3の発表も楽しみです。

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