星空日誌「つぶやき」

MT-200の光軸調整

今日は、タカハシMT-200のセットアップをしました。

再メッキした際、主鏡のセンターマークが消えてしまいました。そこで、製図ソフトで直径20センチの円と中心点を紙にプリントし、それを目安にして、ミラーの中心にセンターマークを入れました(これは何度やっても緊張しますね)。



次は斜鏡です。タカハシの最近の望遠鏡では、斜鏡にもセンターマークが入っています。ただ、斜鏡にマークを入れると主鏡で集めた光を遮るので、今回はマークを入れずに光軸調整することにしました。

光軸調整は、まず斜鏡だけを付けた状態で、斜鏡の前後方向(鏡筒の前後方向)を合わせます。次に、斜鏡に写った鏡筒後ろ側の像を見ながら、斜鏡の傾きと前後を調整します(傾きを調整すると前後方向の調整も若干変わります)。この時、 同心円を描いた紙などを鏡筒後部に置くと、調整する方向がわかりやすいと思います。



最後に主鏡を取り付け、主鏡の傾きを調整すれば、光軸調整が終了です。レーザーやセンタリングアイピースで確認したところ、光軸はしっかり合っていそうです。あとは実際の星を見ながら最終調整ですね。昨夜はよく晴れていましたが、今夜は雨のようです。次に晴れた夜に最終調整を済ませたいと思います。

MT-200の主鏡を再メッキ

数年前から、タカハシ Mewlon-250CRSばかり撮影に使っていましたが、最近、昔、愛用していたタカハシ MT-200を復活させたいという気持ちになり、ジオマ テック社にMT-200の主鏡と斜鏡の再メッキをお願いしていました。

依頼して約3週間後、再メッキされたミラーが返ってきました。下が、再メッキ後のミラーです。新品のように綺麗です(コーティングは新品なので当然ですが)。

再メッキした主鏡

MT-200は30年以上も前の製品なので、以前からミラーの反射率が落ちているなと感じていましたが、メッキ前と見比べると明らかに違います。今回の再メッキでは増反射コートも依頼したので、最新の反射望遠鏡にも反射率で負けないでしょう。

愛用していた古い望遠鏡が再メッキで生まれ変わるのは、本当に嬉しいです。今年は火星の接近もありますので、リニューアルしたMT-200望遠鏡を使って、観望や撮影を楽しみたいと思っています。

コーワ ハイランダープロミナーがセール中

プロミナーシリーズでお馴染みの興和光学が、早春セール(2月1日〜3月31日)を開催しています。高性能で天文ファンに人気のハイランダープロミナーも対象で、定価680,000円のフローライト・クリスタルレンズモデルが、350,000円(税抜)まで安くなっています。半額近い割引なので、かなりのお買い得ですね。



ハイランダープロミナーは、口径82ミリ、倍率32倍の双眼鏡です。フローライトモデルの対物レンズには、蛍石が用いられ、色収差を良好に補正しています。実際に何度か天体観測で覗いたことがありますが、像はとてもシャープで、見かけ視界も広くて快適に観望できました。これからシーズンが始まる、夏の星雲星団観望に最適ですね。私も宮内の10センチ双眼鏡がなければ、購入を考えたかもしれません。

ところで、興和といえば、医薬品の分野でも有名です。同社の胃腸薬、キャベジンコーワは今年の2月で60周年を迎えたそうです。キャベジンコーワは、日本だけではなく台湾でも有名で、台湾の友人がお土産として買っていくのも見かけました。コーワプロミナーシリーズもそうですが、良いものは、長く受け継がれていきますね。

タカハシ Temma2Zが生産終了

一昨日、高橋製作所が、Temma2Zシリーズ赤道儀生産終了を発表しました。昨年末に在庫が払拭したEM-11 Temma2Zに続き、最近はEM-400 Temma2Zの在庫も終了と聞いていましたが、今回、正式に発表され、Temma2Zシリーズの赤道儀は完全に終了となるようです。

次機種はどのような仕様の赤道儀になるのか、まだわかりませんが、赤道儀のギアやモーターをはじめとした機械機構は、そう大きく変わらないように思います。外観も、色合いの変更程度で、現状と同じ鋳物の形を踏襲するのではないでしょうか。



一方、電子回路部分は、大きな変更があると思います。RS232Cによる接続をやめて、Wifi接続できるようになれば、使い勝手が良くなるでしょう。導入速度の変更があるかどうかも気になるところです。

個人的には、EM-200とEM-400の間を埋める赤道儀が登場すると嬉しいですね。本体重量が20キロ程度で、搭載可能重量が25キロの赤道儀が登場するなら欲しいなぁと思います。

そういえば、先日、昭和機械製作所から、上記のスペックに近い「SHOWA 17EXNOS赤道儀」が発表されました。スタンダードモデルとプレミアムモデルが用意され、プレミアムモデルでは追尾精度が±2秒以下という高精度ドイツ式赤道儀です。

魅力的な赤道儀ですが、スタンダードで1,100,000円(税別)、プレミアムになると1,180,000円(税別)と大変高価です。そして一番残念なのが、パソコンとの接続にはオプションの「ATLASTAR」という望遠鏡制御器が別途必要になるという点です。ATLASTARの価格は、240,000円(税別)もします。このクラスの赤道儀をパソコンの自動導入無しで使うというユーザーは皆無だと思いますので、標準付属にしてほしかったですね。

追記(訂正):SHOWA 17EXNOS赤道儀プレミアムモデルの追尾精度は、±2秒角以下(1″r.m.s.以下)でしたので訂正いたしました。ご指摘ありがとうございました。

ニコンの新型フルサイズ一眼レフ D780

先日、ニコンからD750の後継機となる「ニコン D780」が発表されました。D750と比べると、ハイブリッドAFシステムを搭載するなど、各機能が強化された正常進化モデルという印象を受けます。



天体写真ファンとして興味深いのは、Mモード時のシャッタースピード設定において、最長900秒まで設定できるようになった点です。これまではニコンD810Aだけに搭載された機能でしたので、D780で星空撮影を考えているファンには嬉しい機能ですね。

以前、ニコンD750を撮影に使用していましたが、手に持ちやすく、画像の画質もとても優れたカメラだと感じていましたので、後継機D780の登場はうれしいです。ただ、価格設定が少し高くなったので、D850とどちらを選ぶか迷いますね。

SWAT-350 V-specのPEモーション

新月期ですが、天気が思わしくありませんね。冬の太平洋側は晴れやすいのですが、週間天気予報を見ると今週も曇りがちの天気が続きそうです。例年に比べて暖かい影響でしょうか。

先日、晴れ間があったので、SWAT-350にFOA-60Qを搭載して、PEモーションを実測してみました。下の画像は、V-specノーマルモードでのPEモーションです(900秒露光です)。



カメラのピクセルサイズから計算したところ、約±4〜5秒という結果でした。改造前が±6〜7秒前後でしたので、V-spec改造によって、追尾精度が向上したことを確かめることができました。

続いて東側荷重スペシャルモードにして、PEモーションを実測しました。スペシャルモードとは、ユニテック社独自東西別々のPEC機能を働かせる追尾モードです。



上が、スペシャルモードのPEモーションの実写画像です。全く同じ機材と露光時間で撮影しましたが、ノーマルモードと比べて明らかにブレが少なくなっています。計算の結果、PEモーションは約±3秒でした。

先日、タカハシのFC-76DCの直焦点で300秒露光で撮影し、星が点像で驚きましたが、この結果を見て納得です。大型赤道儀並みの追尾精度ですね。

マルチ赤緯ブラケットを使用した撮影システム

12月10日に、ユニテック社から、SWATシリーズ用のマルチ赤緯ブラケットが発売されました。早速、このマルチ赤緯ブラケットを使用して、ビクセンFL55SSを載せた撮影システムを組んでみました。

SWAT-350

マルチ赤緯ブラケットは、アングル材で補強されていることもあり、思っていた以上に強度があります。実際に、タカハシFOA-60Q鏡筒を載せて月を観望してみましたが、強度に問題はありませんでした。

マルチ赤緯ブラケットの利点としては、ドイツ式を組んだときと比べて、赤緯体をターンテーブル面から離すことができるので、望遠鏡が赤道儀本体と干渉しにくくなることがあげられます。



撮影鏡筒の長さや撮影方向に左右されますが、子午線を超えても撮影を続けることができるので、長時間同一天体を撮るには便利なパーツでしょう。実際にビクセンFL55SSで撮影しましたが、大変使いやすいパーツだと思いました。

なお、今回は、赤緯体に粗動回転ユニットを使用しましたが、微妙な構図合わせがしにくいので、これから入手されるなら、微動機能が付いたユニテック新型回転ユニットの方が便利と思います。

SWAT-350 V-specの追尾精度

SWAT-350 V-specにタカハシFC-76DCを載せ、ニコンD810Aで撮影したアンドロメダ大銀河の写真です。FC-76DCには、FS/FCマルチフラットナーを取り付け、合成焦点距離590ミリでノータッチガイド撮影しました。



この画像は、ユニテック社の公式ブログにも掲載いただいていますが、300秒露光で16枚撮影したうち、12枚はピクセル等倍でも星は点像を保っていました。追尾が良好だった12枚の画像から3枚をピックアップし、星像を拡大した画像を下に掲載しました。



ほぼピクセル等倍の画像ですが、上画像をご覧いただくと、星は点像を保っていることがわかります。画面サイズの都合で3枚しか載せられませんが、他の9枚の画像も同様の結果でした。

次に、追尾に失敗した4枚の画像のうち、3枚を並べて掲載しました。



成功した画像と比較すると、若干星が左右に流れていますが、その量は僅かです。そのままコンポジットして仕上げても、A4サイズのプリントなら星の流れはまず目立たない程度のエラーだと思います。

南中高度が低い天体だと、大気差の影響などで撮影結果は異なると思いますが、天頂付近の天体に限っても約600ミリを300秒露光できるというのは、素晴らしい精度だと思います。

ユニテック社によると、SWAT-350 V-specの追尾精度は±5.5秒前後。今回の撮影で使用したスペシャルモードでは、±4.5″前後と公表されています。今回の撮影結果から、その精度は十分発揮できていると感じました。

キヤノン EOS Ra登場

噂どおり、キヤノンEOS Raが発表されました。キヤノンEOS20Da、EOS60Daに次ぐ、キヤノンの天体撮影用モデルです。前2機種はセンサーサイズがAPS-Cでしたので、EOS Raは、キヤノン初の35ミリフルサイズ天体撮影用カメラとなります。

キヤノン EOS Ra

キヤノンEOS Raは、フィルターがHα線を通す天体撮影用に変更されたことに加え、ライブビューの拡大率が最大30倍になりました。30倍あれば、モニター上だけでピントの良否を簡単に判断できそうです。

気になるキヤノン EOS Raの販売価格は、現在のところ、30万円前後の予想のようです。ベースモデルのEOS Rの実勢価格が18万円前後ですので、やや割高に感じますが、メーカー純正の天体撮影用モデルが登場したのは嬉しいですね。

この発表を受けて、是非ニコンにも、Zマウントシステムで天体モデルを出してほしいと改めて思いました。ニコンD810Aには解像力、ノイズ特性共に満足していますが、マウント径が小さい点だけが残念です。直径が大きくなったZマウントで天体撮影用モデルが登場すれば、天文ファンにもとても喜ばれると思います。

SWAT-350 V-specで天体撮影

ユニテック社のポータブル赤道儀、SWAT-350 V-specを持って、八塔寺に星空撮影に出かけてきました。訪れた日は、PM2.5と黄砂が近畿から中国地方に到来していたため、空は白っぽくて透明度が悪かったのですが、久しぶりの星空を堪能できました。

SWAT-350 Vspec

上は、今回撮影に使用した機材、SWAT-350 V-specに載せたタカハシFC-76DCです。FC-76DCにFS/FCマルチフラットナーを取り付け、ニコンD810Aで天頂付近の天体を撮影しました。

FC-76Dとフラットナーの合成焦点距離は約590ミリですので、一般の赤道儀では星が流れて写ってしまうところですが、V-specのスペシャルモードのお陰でしょう、10枚中、平均7〜8枚の画像の星は真円を保っていました(露光時間は300秒です)。

オートガイド全盛の時代ですが、ノータッチガイドによる撮影だと機材が減り、設置や撤収が楽でした。ベテランのサブ機としても便利ですね。撮影した画像は仕上がり次第、ギャラリーに追加したいと思います。

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