星空日誌「つぶやき」

ソニーから小型軽量で明るい24ミリレンズ

ソニーが、35mmフルサイズ対応のEマウントレンズ、「FE 24mm F1.4 GM」を発表しました。開放F値が明るく、画角も広いので、星景写真や星座写真用として注目を集めそうですね。

FE 24mm F1.4 GMの特色として、非球面レンズ2枚と特殊低分散レンズ3枚を用いて、各収差を良好に補正しているということですが、個人的に驚いたのは、その軽さとコンパクトさです。ソニーFE 24mm F1.4 GMレンズの重量は約445gと、F1.4クラスの広角レンズとしては非常に軽いのです。

FE 24mm F1.4 GM

参考までに、私が星空撮影用に愛用しているシグマの24mm F1.4 DG HSMは665g、ニコンのAF-S NIKKOR 24mm f/1.4G EDは620g、キヤノンのEF24mmF1.4LII USMは、650gの重量となっています。今回発表されたソニーのFE 24mm F1.4 GMは、それらのレンズと比べて、200g前後も軽いことになります。

またフィルター径も、他社は77mm径を採用していますが、ソニーFE 24mm F1.4 GMレンズは67mmと、10mmも小さくなっています。本当に小型軽量の明るい広角レンズですね。

ソニー製カメラは所有していませんが、もし持っていたら、欲しくなる一本だと思います。フルサイズミラーレスを発表したニコンやキヤノンからも、このような明るくて軽量のレンズが登場すると嬉しいですね。

フルサイズのミラーレス一眼のメリット

新月期なのですが、秋雨前線の影響で天気が優れません。週間天気予報を見ても期待薄ですね。

ところで、ニコンに続き、キヤノンからも35ミリフルサイズのミラーレス一眼「EOS Rシステム」が発表されました。さらにフルサイズのミラーレス一眼に注目が集まりそうですね。

ミラーレスと一眼レフ

一般的に、小型で軽量という点がミラーレスの利点ですが、天体写真撮影という点から見ると、次の2点のメリットが大きいのではないでしょうか。

1.ミラーボックスによるケラレが発生しにくい
2.フランジバックが短いので光路上にオフアキなどを入れやすい

1番については、周辺減光のために行うフラット補正が合いやすくなると思います。下は、EOS5DMarkIIとミラーレス化したEOS6D(Astro6D)の周辺減光の様子ですが、ミラーレス化したカメラにはケラレが発生しておらず、周辺減光がなだらかです。

周辺減光

マウント構造にもよりますが、今後、発売されるミラーレスも、周辺減光は同じ傾向になるのではないでしょうか。特にニコンの場合はマウント径も大きくなるので、楽しみですね。

2番のフランジバックについては、キヤノンの場合は44ミリ→20ミリ、ニコンは46.5ミリ→16ミリと、どちらも半分以下になります。

天体望遠鏡で天体撮影する場合、補正レンズからセンサーまでの距離が厳密に決められていますので、カメラと補正レンズの間にオフアキシスガイダーを挿入する場合は、いろいろな制約がありました。

しかし、ミラーレスになるとフランジバックが短くなるので、20ミリ以上の余裕が出ることになります。これなら、オフアキや各種アダプターを間に入れることができそうです。

ただ逆に、ミラーレス用に開発されたレンズは、バックフォーカスが短いので、冷却CCDカメラや他社製カメラには使用しづらくなるでしょうね。今のところ、レンズラインナップは限定的ですが、天体撮影向きの高性能な中望遠レンズが発売されると、カメラボディ自体も買う必要が出てきそうです。

ハーモニックドライブ CRUX 170HD赤道儀

先月の台風20号の大雨も大変でしたが、台風21号の強風と高潮には参りました。停電が解消していない地区もあり、少しでも早い復旧が待たれます。

先日、福岡に出かけた際、天文ハウスTOMITAさんにお邪魔してきました。

天文ハウストミタ

上は、店舗の外観です。店舗内は、とても広々としていて明るく快適です。天体望遠鏡などの機材も整理されていて、居心地のよい望遠鏡ショップでした。

ハーモニックドライブ赤道儀

お店では、ハーモニックドライブを搭載した新型赤道儀、CRUXシリーズを見せていただきました。上は、シリーズの中では小型の「CRUX 170HD」です。外観は、タカハシEM-11赤道儀と同じくらいの大きさですが、最大積載重量は18キロとEM-200赤道儀並です。

実際に電源を入れて、両軸の動きも確認させていただきましたが、とても滑らかで力強い動きでした。ハーモニックドライブ(波動歯車装置)が高価なため、販売価格は70万円と高くなってしまいますが、気になる機材です。荷物を減らせるので、海外遠征用としても魅力的ですね。

ビクセン FL55SS 鏡筒

ビクセンの新しい望遠鏡「FL55SS」が、協栄産業大阪店に展示されていたので、少し触らせてもらいました。

FL55SS本体

長さは30センチ程度と、本当にコンパクトな望遠鏡です。望遠鏡本体がこれだけ小さいと、付属しているアリガタレールがとても大きく感じられます。

遮光環

上は、接眼アダプターを外して、対物レンズを後ろから覗いたところですが、鏡筒内に遮光環(絞り環)は設けられていないようです。撮影用の鏡筒ですので、補正レンズを使用した際のケラレを防ぐためでしょう。鏡筒内の下部に、台座を固定するネジが見えます。

干渉

ピントノブは大きく、ビクセン純正のアリガタ金具に付けると、ネジが干渉してしまいそうです。ドロチューブの動きは滑らかですが、シャープな光学系なので、減速装置のようなものを付属してほしいですね。

重さは1.5キロほどなので、1つの赤道儀にメイン望遠鏡とFL55SSを同架しても、架台への負担は少ないと思います。上位機種のビクセンVSD100と冷却CCDカメラを使ってL画像を撮り、FL55SSとデジカメでRGB画像を撮って、最終的にLRGB合成で一枚にするというのも面白いかもしれません。この望遠鏡を使った作品の登場が楽しみです。

ニコンのフルサイズミラーレスZ6とZ7

ニコンから、新しいZマウントを採用したフルサイズミラーレス「ニコン Z7」「ニコン Z6」が正式に発表されました。昨年から登場が噂されていたミラーレスが、いよいよ本当に販売されるのですね。

ニコンZ7

新しく採用されたニコンZマウントの内径は55mmで、従来のFマウントに比べてかなり大きくなりました。天体望遠鏡に取り付けた際、周辺減光の点で有利になりそうです。

また、カメラのフランジバックは16mmと短くなりましたので、光路上にオフアキシスガイダーを付けることもできそうです。望遠鏡の各メーカーから対応カメラマウントが登場するのが待ち遠しいです。

ボディのみの店頭予想価格は、ニコンZ7が42万円前後、Z6が27万円前後です。ニコンD850が35万円前後、D750が17万円前後であることを考えると、もう少し安い価格に設定してほしいですね。

同時に発売される単焦点レンズも、開放F値1.8ということを考えると、高く感じられます。ただ、EDレンズや非球面レンズを使って性能向上を図ったということですので、星空撮影に使いやすいレンズであることを期待しましょう。これからの実写レビューが楽しみです

タカハシからFC/FSマルチフラットナー1.04×が発表

高橋製作所から、新しいフラットナーレンズ「FC/FSマルチフラットナー1.04×」が発表されました。

新型フラットナー

FC/FSマルチフラットナー1.04×は、汎用性の高いフラットナーで、現行機種のFC-100D、FC-76DやFS-60Cだけでなく、2枚玉フローライト対物レンズが使われたタカハシ望遠鏡に使用できる補正レンズです。生産が終了した望遠鏡にも使えるのは、昔からのタカハシユーザーとしては嬉しいですね。

私は、FC-76Dを所有しているのですが、専用フラットナーとフルサイズデジカメで撮影すると、写野中間の星が、放射状に写ってしまっていました。メーカーが発表しているスポットダイアグラムを比べると、今回発表された製品の方が、星像が均等のように感じられます。

FC/FSマルチフラットナー1.04×

上がスポットダイアグラムの比較図ですが、中心から14mmの部分の星像を比べると、新型の方が円に近く良像を期待できそうですね。色収差も全体的に改善されているようです。なお、発売開始は8月10日で、定価は21,000円ということです。

ビクセンFL55SSとBORG55FL

ビクセンから、新型鏡筒「FL55SS鏡筒」が発売開始されました。FL55SSは、今年3月に開催されたCP+2018に展示されていた望遠鏡で、同社社長がプッシュされていた機種です。

ビクセンFL55SS

FL55SSの対物レンズには、色収差の発生を抑えるフローライトレンズを用いられています。オプションのフラットナーやレデューサーを用いることで、天体撮影にも使用できる結像性能が得られます。

口径55ミリの高性能望遠鏡と言えば、天体写真ファンから高評価を得ている、BORG55FLが頭に浮かびます。焦点距離は若干異なりますが、口径は全く同じで、コンバーションレンズで天体撮影に使えるというコンセプトは同じですね。 主要なスペックと価格を以下の表にまとめました。

ビクセン FL55SS BORG 55FL
口径/焦点距離/F値 55mm/300mm 55mm/250mm
重さ 約1.5キロ 約1キロ
フラットナー使用時 312mm/F5.7 専用品の設定なし
レデューサー使用時 237mm/F4.3 200mm/F3.6
鏡筒本体価格 108,000円 106,000円(天体鏡筒セット)
レデューサー価格 86,000円(フラットナーセット価格) 65,185円
BORG製品は、アダプターのセットの内容によって若干変わるので、正確な比較は難しいですが、両鏡筒の価格は似通っています。実勢価格も似たようなものでしょう。

光学性能としては、BORG55FLの方が若干F値が明るく、レデューサー使用時に200ミリという切りの良い焦点距離になるのが魅力です。一方、ビクセンは、FL55SSの周辺光量の豊富さをアピールしています。いずれにせよ、後発機のビクセンFL55SSの実写性能が気になるところですね。

ε-180EDの主鏡を洗浄

劣化した植毛紙で汚れてしまったε-180EDの主鏡を洗浄しました(下写真は一緒に洗ったε250のミラーです)。

ミラーの洗浄

最近、ミラーの洗浄には、眼鏡用の洗剤「めがねのシャンプー」を使用しています。食器用の中性洗剤よりも、洗剤がミラーに残りにくいように感じます。

撮影機材のページに、ε-130Dのレビューを追加しました。フルサイズデジタルカメラで撮影した画像の、ピクセル等倍画像も掲載していますので、ご覧いただければ幸いです。改めて見ても、ε-130Dの星像は写野全体に渡ってシャープですね。

タカハシε-180EDの斜鏡

ε-180EDの斜鏡を鏡筒から外し、植毛紙を確認したところ、植毛紙が劣化して、ところどころ剥げてしまっていました。

下の写真は斜鏡ホルダーから植毛紙を剥がしている途中ですが、植毛紙の毛の部分が落ちて黒い粉となっているのがわかります。この後、全て剥がしてミラーを洗いました。

斜鏡

植毛紙は迷光防止に効果がありますが、劣化すると粉状化するのが厄介ですね。私のε-180EDは2006年製ですので、12年で劣化したことになります。

斜鏡を中性洗剤で洗っていると、斜鏡のセンターマークが取れてしまいました。てっきり油性インクでマークされていると思っていたのですが、シール(塗料)のような何かをミラー上に貼り付けていただけのようで、取れたときは驚きました。

斜鏡の植毛紙の劣化に続いて、センターマークまで取れてしまい、光軸調整にまた時間がかかりそうです。そろそろミラーの再メッキも必要かもしれません。

ステラショットのオートガイド

昨夜は久しぶりに八塔寺に撮影に出かけてきました。新月期の週末で梅雨の時期の貴重な晴天ということもあり、八塔寺には大勢の天文ファンが集まりました。お世話になった皆様、ありがとうございました。

ε-180ED

持参した機材は、タカハシε-180EDとデジタル一眼Astro6Dです。導入や撮影、オートガイドには、ステラショットを使用しました。6月11日にリリースされたアップデーター1.5gを出かける前に適用し、撮影を始めたのですが、アップデートしたのが悪かったのか、この日はオートガイドが暴れてしまいました。

症状としては、最初は何事もなくオートガイドしているのですが、数枚目の途中になると、ガイド信号が大きくなりだし、ガイドが暴れて収束しなくなりました。アップデート以前と設定パラメーターは同じですし、原因はよくわかりません。

結局、途中からM-GENオートガイダーに切り替えて撮影を行いました。こちらは安定してオートガイドできましたが、ステラショットから切り替えたときに、奇妙な現象(?)に気づきました。

ステラショット

ステラショットを終了した後、M-GENと赤道儀のスターブックTENコントローラーを繋いで、キャリブレーションを行いました。普段、M-GENでキャリブレーションを行うと、赤経と赤緯の角度は直交し、100%に近い値が表示されるのですが、この時は何度繰り返しても角度が90度に満たず、値も80%前後です。

そこで、スターブックTENに登録されているアライメント情報をクリアしてキャリブレーションを実行したところ、いつもどおり100%の値が出て、無事にオートガイド撮影を開始することができました。

消去前に、スターブックTENに登録されていたアライメント情報は、ステラショット上で同期したデーターなのですが、この情報があるとM-GENのキャリブレーションが失敗するというのが不思議です。いずれにせよ、ステラショット を使った後に、他のオートガイダーで追尾するときは、アライメント情報を一旦消した方が良さそうです。

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