星空日誌「つぶやき」

明日、火星が地球に最接近

いよいよ明日(7月31日)は、火星が地球に最接近します。最接近時の地球と火星の距離は、約5,759万キロメートルです。前回の火星大接近(2003年)のときは、約5,576万キロメートルでしたので、若干遠くなりますが、それでも約15年ぶりの火星大接近は楽しみですね。

火星大接近

気になる天候ですが、現在の予報によれば、晴天に恵まれる地域が多そうです。夜、晴れていれば、21時ごろに南東の夜空を見上げると、一際明るく輝く、赤い火星が見えるはずです。火星は接近すると赤く明るく見えるため、不気味に感じられるのか、不吉な星とされてきました。

日本の火星大接近の逸話では、1877年に火星が大接近したときの話が有名です。この年、火星が地球に約5,630万キロメートルまで近づいた時、日本は、西郷隆盛率いる士族との西南戦争の真っ只中でした。

西南戦争の結果は、ご存知のとおり薩摩軍が敗退し、西郷隆盛は9月24日に自決します。このような内乱の真っ最中に火星大接近が起こったため、人々は不気味な火星を眺めて不安になったことでしょう。

そして、西郷の死後、ある新聞が「遠眼鏡で火星を観ると、軍服姿の西郷隆盛が見えた」と報じたため、誰からともなく火星を「西郷星」と呼ぶようになり、西郷星を描いた錦絵が人気を博したそうです。

1877年と言えば、イタリアのスキャパレリが22センチの屈折望遠鏡を使って、火星面の詳細なスケッチを作成していた頃です。日本が西郷星で盛り上がっていた頃、このスケッチがきっかけとなり、世界は火星の運河論争へと突入していくことになります。

火星でダストストーム発生

地球に接近しつつある火星で、大規模なダストストーム(砂嵐)が発生しているとのこと、晴れ間があった土曜日の夜に、火星を撮影してみました。

火星ダストストーム

上画像の左側が土曜日に撮影した画像、右側は星図ソフトのシミュレーション画像です。撮影日の気流は悪く、実写画像の写りはかなり悪いです。

ちょうど、子午線の湾からクリュセ平原付近が地球に向いている時間帯でしたが、実写では模様はよくわかりません。ダストストームは、アキダリアの海付近で発生し、南下しているとのことなので、ちょうどこの付近に広がって、模様が見えなくなってしまっているのでしょうね。

火星の砂嵐は、昔は「黄雲(おううん」とか「大黄雲」と呼ばれていましたが、最近はダストストームと呼ぶのが一般的のようですね。

今夜は皆既月食

今夜は皆既月食が見られる日ですが、17時現在の大阪の天候は薄曇、今夜の天気予報は曇りです。どうやら、今回の月食の観測は雲越しになりそうです。



上写真は、2014年10月に日本で撮影した皆既月食の様子です。夜晴れたら、この写真のような、赤銅色の月が夜空で輝くでしょう。部分食が始まるのは、20時51分頃、その約1時間後に皆既食が始まり、22時半に食が最大になります。

今回の皆既月食は、かなり条件がよいので、なんとか天候が回復して欲しいですね。

2018年の火星大接近

新年明けましておめでとうございます。今年は元旦から晴天に恵まれ、気持ちの良い新年の朝を迎えることができました。本年も「天体写真の世界」をどうぞよろしくお願いいたします。

2018年は、2度の皆既月食に火星大接近と、天文現象に恵まれた1年になりそうです。まず最初は、今月末(1月31日)に起こる皆既月食が楽しみですね。

個人的には、7月31日の火星大接近に注目しています。そこで、火星の接近に合わせて、「火星大接近 2018」という特集ページをWebサイトに設けました。今後も新しい情報を追加していく予定ですので、是非、火星観望のお役に立てていただければ幸いです。

火星大接近2018

特設ページでも触れていますが、火星はおよそ15年ごとに地球に大接近します。前回、2003年の時は、21世紀最大の火星が見られるということで、大きな注目を集めました。

今回は前回に比べて若干小さいものの、15年ぶりの好条件です。直前になれば、お目当ての望遠鏡やアイピースが売り切れということもあり得ますので、早めに動いた方がよいかもしれませんね。

ふたご座流星群 極大日の天気

三大流星群のひとつに数えられる、ふたご座流星群の活動時期になりました。今年の極大時刻は、12月14日の15時頃と予想されているので、14日の宵から月が昇ってくる午前3時頃までが、観測に最も適した時間となります。

晴れさえすれば、コンスタントに流れ星が見られるふたご座流星群ですが、14日の近畿地方の天気予報は「曇り時々晴れ」と少々微妙です。現在、冬型の気圧配置が強まっている影響で、北部では雪が降っており、南部も天気が荒れてこないかが心配です。寒波の影響を受けづらい紀伊半島南部や、三重県南部まで出かければ、晴れ間を期待できるでしょうか。

ふたご座流星群

写真は2012年に撮影したふたご座流星群の写真です。この夜は晴天に恵まれ、数多くの流れ星を見ることができました。ただ、現地は風が強かったためもあり、非常に寒く、ダウンコートに包まって流れ星を数えていた覚えがあります。今年も寒そうですから、防寒対策をしっかりして、流れ星撮影を楽しみたいですね。

期待外れのしぶんぎ座流星群

1月3日の夜、しぶんぎ座流星群を撮影するため、八塔寺まで出かけてきました。今年は月明かりもなく、好条件のしぶんぎ座流星群でしたが、肉眼で確認できたのは僅かに5個。写真に写ったのは1個だけでした。一晩中晴れていたので、できる限りずっと星空を見上げていたのですが・・・ほとんど流れませんでした。

しぶんぎ座流星群

しぶんぎ座流星群は、ペルセウス流星群やふたご座流星群と並んで、三大流星群と呼ばれています。しかし、近年は流れる星の数が少なくなり、今回のような肩透かしにあうことが多いように思います。いっそのこと、三大流星群からしぶんぎ座流星群を外した方が、誤解を招かなくてよいのではないでしょうか。

流星群は残念な結果に終わりましたが、この夜の気温は約3度と、冷え込みはそれほどでもなく、一晩中星空を楽しむことができました。冷え込んだ方がデジカメのノイズは少なくなりますが、やはり0度を下回ると身体が辛いので、このぐらいの気温がありがたいですね。

オリオン座流星群の夜

オリオン座流星群21日の夜から22日の明け方にかけて、オリオン座流星群を見ようと、八塔寺まで出かけてきました。たくさんの流れ星を期待していたのですが、この夜はあまり活発な活動ではなかったようで、肉眼で何とか10個前後の暗い流れ星を確認できただけでした。

デジタル一眼レフカメラを使って流れ星を撮影してみましたが、暗い流れ星ばかりで、写真に写ったのはわずか3個だけでした。左上がその画像です。流れ星が3つ、オリオン座の右上に写っていますが、どれも短く、暗いため、ギャラリーの大きな画像をご覧いただいてもなかなか確認しにくいかもしれません。

実はこの日は、ニコンD810Aを使った撮影システムで流れ星を撮影する予定だったのですが、レンズが間に合わず、結局キヤノンEOS5DIIでの撮影になりました。D810AならもっとISO感度を上げられたので、もう少し暗い流れ星まで写すことができたかもしれません。ちょっと残念な結果になりました。

ただこの日は一晩中快晴で、また、西側の畑に設けられた照明が消灯していたので周囲も暗く、星の輝きがいつも以上に感じられました。平日でしたが、現地にはいつもご一緒させていただく方々も来られていて、楽しい一晩を過ごすことができました。現地でお世話になった皆様、ありがとうございました。今月の新月期はこれにて終了ですね。11月の新月期もどうぞよろしくお願いします。

22日木曜日はオリオン座流星群

秋の移動性高気圧に覆われ、近畿地方は連日、良い天気に恵まれています。夜の天気も安定しているので、この新月期は天体撮影に何度か出かけることができました。夜間の撮影で昼夜逆転生活が続き、疲れもたまっていますが、今週の22日(木)はオリオン座流星群の極大日ですので、晴れるならどこかに出けたいと考えています。
木星と火星
オリオン座流星群は、ハレー彗星を母天体とした流星群です。流れ星の出現数はそれほど多くないため、ペルセウス座流星群や、ふたご座流星群に比べるとあまり知られていませんが、時折、活発な活動を見せてくれる流星群です。2006年と2007年には、オリオン座から多くの流星が流れて話題を呼びました。

私も運良くその時のオリオン座流星群を八塔寺で観察することができ、思わぬ大出現に興奮したのを覚えています。それ以降、毎年チェックしているのですが、残念ながらその後の流星群はあまりパッとした活動はなく、期待はずれの年が続きました。今年は流星の放射点が昇ってくる頃には月が沈むので、多くの流れ星が見えるといいですね。

写真は、17日の朝、東空で近づいた木星と火星の姿です。明るい方が木星で、よく見るとガリレオ衛星の姿も確認できます。実はこの次の日(18日)が最接近日だったのですが、疲れ果てて、朝、起きることができませんでした。この2惑星のすぐ上には、「明けの明星」の名前でお馴染みの金星が、マイナス4等級で輝いています。明け方の東空はとても華やかですね。少し早起きして、薄明の東空で輝く3惑星を拝んでみるのはいかがでしょうか。

舞鶴自然文化園の星空

舞鶴市の星空毎日、暑い日が続きますね。夜になっても気温が30度を下回らず、一日中エアコンが欠かせなくなりました。この暑さでは、節電どころではありませんね。

先日、星空撮影に出かけた舞鶴市ですが、撮影場所を地図で調べたところ、撮影に使わせていただいたのは、舞鶴自然文化園の駐車場だったようです。こちらが舞鶴自然文化園の公式ページで、今回利用した駐車場は、地図上では右側に載っています。夜だったので気づきませんでしたが、道路の反対側には遊歩道が広がっていたのですね。公園内も散策すればよかったと思いました。

天体撮影を行った場所の詳細については、舞鶴市の天体観測地というページにまとめました。現地で撮影した全天写真も掲載しましたので、是非ご覧ください。この場所は北方向の光害が少ないので、これからシーズンを迎える秋の星雲星団を撮影するには適した場所だと思います。ただ、周囲に高い木があるので、視界が遮られてしまう点は残念です。

舞鶴市で星空撮影

AP赤道儀南からの暖かく湿った空気の影響で、昼間は晴れていても夜になると曇るという天体観測にはあいにくの天気が続いていますが、週末は日本海側まで出かければ晴れそうでしたので、京都府の舞鶴市まで撮影に出かけてきました。

日本海方面の天体撮影地の中では、兵庫県の鉢伏高原や京都府大江山には何度か行ったことがありますが、舞鶴市に天体撮影で出かけたのは初めてです。どこか良い場所がないかと探し回ったのですが、都市部の近くは光害がひどくて星がよく見えません。そこで舞鶴市東側の半島のようなところへ移動すると、途中で天体撮影に使えそうな公園(?)があり、そこの駐車場を利用させていただきました。

肝心の天気ですが、現地に到着したときは結構晴れていたのですが、それからすぐに雲に覆われてしまい、北極星も見えなくなってしまいました。その後、午前1時頃までは晴れたり曇ったり。結局、午前2時頃になって晴れ間が広がり、数枚撮影できた時点で薄明が始まり、撮影終了となりました。この夜の気温は28度と、かなり蒸し暑く感じました。

月が大きくなったので、この新月期の撮影ではこれで終了となりそうです。微妙な天気でしたが、今月もなんとか撮影することができてほっとしています。次の新月期はお盆休みの時期ですね。ペルセウス流星群の極大日もありますので、今度は是非ともスカッと晴れてほしいです。なお、今回出かけた撮影場所については、後日もう少し詳しくまとめようと思っていますので、またご覧いただければ幸いです。

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