星空日誌 | 天体写真の世界2024-03-18T17:27:15+09:00JUGEMポンス・ブルックス彗星(12P)http://blog.ryutao.main.jp/?eid=10402892024-03-18T17:08:33+09:002024-03-18T08:08:33Z2024-03-18T08:08:33Zしばらく不安定な天候が続き、ヤキモキしていましたが、3月10日の夜、ようやくポンス・ブルックス彗星(12P)の観望・撮影に出かけることができました。
ポンス・ブルックス彗星(12P /Pons-Brooks)は、約70年で太陽を一周する周期彗星です。2024年4月20日に近日点...ryutaoつぶやきポンス・ブルックス彗星(12P)の観望・撮影に出かけることができました。
ポンス・ブルックス彗星(12P /Pons-Brooks)は、約70年で太陽を一周する周期彗星です。2024年4月20日に近日点(太陽に最も近づく時)を迎えるので、これから4月上旬にかけてが一番の見頃と考えられています(近日点を過ぎると北半球から見えなくなるため)。
彗星が見える方角は西北西で、薄明が終わった直後が見頃です。薄明終了時の高度は10度から15度程と低く、西方向が開けている場所に観測に出かけなければなりません。
幸い10日の夜は15度ほどの高さがあったため、いつも訪れる八塔寺に出かけました。現地で、前日に下見をされていた星仲間に見える方角を教えてもらい、安心して機材を設置できました。
幸いにも天候は良く、撮影だけでなく、双眼鏡や大口径ドブソニアンでもポンス・ブルックス彗星(12P)を観察することができました。彗星の核が明るいのが印象的で、短い尾が伸びている様子も確認できました。
しばらくの間は月明かりのある夜が続きますが、3月下旬になれば暗夜で彗星を観察・撮影できます。高度は低くなりますが、是非チャレンジされてみてはいかがでしょうか。
]]>Seestarで楽しむ春の銀河http://blog.ryutao.main.jp/?eid=10402882024-02-28T16:13:00+09:002024-02-28T07:13:45Z2024-02-28T07:13:00ZSeestar 天体写真ギャラリーに、先日、八塔寺で撮影した春の銀河の写真を追加しました。
上は、Seestarで1時間スタックした、おおぐま座のM81銀河の写真です。M81銀河は比較的明るいので、腕の部分まではっきりと写りました。
次の画像は、りょうけん座のM1...ryutao天体写真
上は、Seestarで1時間スタックした、おおぐま座のM81銀河の写真です。M81銀河は比較的明るいので、腕の部分まではっきりと写りました。
次の画像は、りょうけん座のM106銀河の写真です。M106銀河は、バルジ部分は明るいですが、その周囲に広がる腕の部分は淡く、望遠鏡でも写し出しにくい系外銀河です。実際、Seestarで数分スタックした時点では腕の部分は全く写らず、無理かと思いましたが、4時間スタックすると、淡い部分までしっかり写りました。
3枚目は、回転花火銀河の愛称で知られる、おおぐま座のM101銀河です。M101銀河は全体的に淡く、肉眼で見るとボヤっとした雲のようにしか見えませんが、Seestarで2時間スタックすると、渦を巻く銀河の腕が写りました。
春の銀河の撮影は、以前は、長焦点望遠鏡に冷却CMOSカメラと本格的な機材が必要でしたが、Seestarを使えば手軽に撮影できるのがいいですね。次回は、マイナーなNGC天体もSeestarで撮影してみたいと思います。
なお、Seestarは、ファームウェアップデートで1枚当たりの露光時間を延ばせるようになりましたが、今回は全て10秒露光で統一し、スタック後の画像をステライメージ9で画像処理しています。
]]>AM3赤道儀とAM5赤道儀の比較http://blog.ryutao.main.jp/?eid=10402872024-02-21T17:00:34+09:002024-02-21T08:00:34Z2024-02-21T08:00:34ZZWO社のAM3赤道儀をお借りしたので、所有しているAM5赤道儀と並べてみました。
AM5と比べると、AM3は一回り小さい感じですね。AM5もビクセンSXP赤道儀と比べると二回りほど小さく、決して大きな赤道儀ではないのですが、AM3と比べると大きく感じます。
赤道...ryutao撮影機材
AM5と比べると、AM3は一回り小さい感じですね。AM5もビクセンSXP赤道儀と比べると二回りほど小さく、決して大きな赤道儀ではないのですが、AM3と比べると大きく感じます。
赤道儀が小さくなっている分、望遠鏡を固定するアリガタ金具の幅も狭くなっています。三脚を固定する金具は共通ですね。
搭載可能重量は、AM3赤道儀は、8kg(ウェイト未使用時)、13kg(使用時)です。一方、AM5赤道儀は13kg(ウェイト未使用時)、20kg(使用時)です。口径8センチ程度までの撮影鏡筒なら、AM3で十分いけそうですね。
赤道儀の重さも測ってみました。金具やPoleMasterアダプターを付けた状態ですが、AM5赤道儀は実測で5.9キロ。AM3赤道儀は4.15キロでした。差は1.75キロ。ビクセンのバランスウェイトWT 1.9kg弱の差がありますね。持った感じでもAM3の方が軽いと感じました。
参考までに、海外遠征によく持っていくビクセンAP赤道儀(両軸モーター仕様・三脚アダプター付)の重さを測ってみると、4.6キロでした。AM3はAP赤道儀よりも軽いのですね。荷物の重さ制限が厳しい海外遠征用にも良さそうです。
]]>ヘラクレス赤道儀をOnStep化http://blog.ryutao.main.jp/?eid=10402862024-02-15T12:14:07+09:002024-02-15T03:14:07Z2024-02-15T03:14:07Zしばらく体調を崩していたため、更新できませんでした。新型コロナに初感染したのですが、思っていた以上に症状がひどく、若い方のような軽症では済みませんでした。まだ咳や倦怠感が残っていて辛いです。皆様もどうぞお気を付けください。
動けるようになって、ヘラク...ryutao撮影機材
動けるようになって、ヘラクレス赤道儀のモーターの換装作業を始めました。
ヘラクレス赤道儀は、ビクセンのスカイセンサー2000PCで動く大型赤道儀です。搭載重量に余裕があり、追尾精度も良いので愛用しているのですが、スカイセンサー2000PCを使っていた頃は、DCモーターのトルクが弱いのが難点でした。
そこで、モーターをステッピングモーターに取り換え、ASTRO-ELECTRONIC社のFS2モータードライブで動かしていました(撮影機材のヘラクレス赤道儀のページに詳細を載せています)。
FS2モータードライブに変更後はトルクも増し、ガイド時の反応も良く、動作に問題はなかったのですが、ASIAIRとの相性が悪く、Wifiでの撮影がうまくできませんでした。そこでOnStep化を考えていたところ、星仲間からアドバイスをいただき、昨年秋から改造に取り組んでいました。
上の画像は、OnStep換装後のヘラクレス赤道儀の赤緯軸の写真です。OnStep化のため、モーターを新調し、動力伝達方法もギアからベルトドライブに変更しました。モーターを固定するブラケットは、けーたろさんに作っていただきました。
上の画像は、スカイセンサー2000PCとFS2時代の伝達方式で、3つのギアで動力をウォームギアに伝達していました。使用している時は、特に反応が悪いとは思いませんでしたが、ベルトドライブに変更したところ、オートガイドの反応が更に良くなったように思います。ベルトドライブの人気が高いのに納得しました。
OnStep化については、後日、詳細をまとめ、ウェブサイトにも載せたいと思います。]]>謹賀新年http://blog.ryutao.main.jp/?eid=10402852024-01-05T14:01:37+09:002024-01-05T05:01:37Z2024-01-05T05:01:37Z2024年も早5日になりましたが、新年あけましておめでとうございます。
元旦は能登半島地震、2日は航空機の炎上事故と、2024年は心痛む始まりになってしまいましたが、今年も一年、星空と天体撮影を楽しんでいきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします...ryutaoつぶやき
元旦は能登半島地震、2日は航空機の炎上事故と、2024年は心痛む始まりになってしまいましたが、今年も一年、星空と天体撮影を楽しんでいきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今年最初の画像は、昨夜、自宅から撮影したオリオン大星雲の写真です。Mewlon-250CRSとHαナローバンドフィルターを使って撮影したモノクロ画像です。
次回はOIII画像を撮影して、HOOカラー合成して仕上げたいと考えています。]]>2023年の天文総まとめhttp://blog.ryutao.main.jp/?eid=10402842023-12-25T19:19:00+09:002023-12-25T10:21:19Z2023-12-25T10:19:00Z今日は12月25日クリスマスです。1年はあっという間に過ぎて、今年も残すところあと一週間ですね。今年も新製品の発売や天文現象などいろいろありましたので、個人的に印象に残った天文関係の話題をピックアップしたいと思います。
まず天文機材関連で最も印象に残って...ryutaoつぶやき
まず天文機材関連で最も印象に残っているのは、ZWO社が夏に発売開始したスマート望遠鏡「SeestarS50」です。
従来、電視観望や天体撮影を行う場合は、赤道儀や機器との接続、さらに極軸合わせにピント合わせと、いくつもの手順を踏む必要がありました。しかしSeestarは、水平に設置してスマホにつなげれば、すぐに撮影できるという画期的な天文機材で、初めて使用した時は本当に衝撃でした。
さらに、本体の性能は良いのはもちろん、バグが見つかったときのZWO社の対応(フィードバック)が非常に早い点にも感心しました。Seestar用のアプリやファームウェアは、現在でも頻繁にアップデートが行われており、次々に新しい機能が追加されています。この絶えざる進化や対応の早さも、Seestarの人気につながっているのでしょう。
日本メーカーの機材では、ビクセンが11月末に発売開始したVSD90SSと、タカハシの新型アイピースTPLシリーズが印象に残っています。
VSD90SSは、前身のVSD100 F3.8ユーザーとしては大変気になる望遠鏡で、正直ちょっと悔しくて触れたくないくらいです^^;TPLアイピースも、LEアイピースを長年使っていたユーザーとして気になっており、こちらは是非見比べてみたいと思っています。
天文現象では、2023年1月12日に太陽に最接近したZTF彗星(C/2022E3)と、ペルセウス流星群が思い出に残っています。
上の写真は、1月21日に撮影したZTF彗星で、曲がったイオンテイルが写っています。この後も彗星の尾は変化し続け、天文ファンの目を楽しませてくれました。
2023年のペルセウス流星群の極大予想時刻は、8月13日の17時頃でした。月齢もよく楽しみにしていましたが、13日の夜は天気予報が悪かったため、前日の12日に峰山高原に出かけて観測しました。
幸いこの夜は天気が一晩中良く、流れ星をいくつも見ることができました。ただ極大前だったためか、明るい流れ星は少なかったように思います。上は、8月13日の明け方に撮影した流星群の写真です。
天文イベント関連では、「星をもとめて」と「猪名川星祭り」、そして小海町の「星フェス」に参加しました。
「星をもとめて」は天候が悪いことが多いのですが、今年は快晴で、日中は暑すぎるくらいでした。夜も雲はあったものの、皆さんと星空を眺めることができ、楽しかったです。2024年も是非天候に恵まれてほしいですね。
最後に、12月にすさみ町で開催された天体観望会に参加させていただいたのは、とても楽しい思い出です。55センチ双眼と66センチドブが並ぶという貴重な機会にお誘いいただき、ディープスカイを堪能しました。
上は55cm双眼望遠鏡ですが、この望遠鏡で見せていただいたオリオン大星雲は、星雲の濃淡はもちろん立体感まで感じられ、しばし見とれてしまいました。また、かに星雲を66?と55?双眼で見比べられたのも良い経験でした。
今年も多くの方とお会いし、星空の下で楽しい時間を過ごすことができました。お世話になった皆様、ありがとうございました。どうぞ良い年末年始をお過ごしください。また来年もどうぞよろしくお願いいたします。]]>ふたご座流星群2023は天候に泣かされましたhttp://blog.ryutao.main.jp/?eid=10402822023-12-16T10:30:00+09:002023-12-16T01:30:57Z2023-12-16T01:30:00Zふたご座流星群の極大日は雨予報だったため、前日の13日夜に八塔寺に出かけてきました。この日は天気予報が良かったので、平日にも関わらず、多くの星仲間が集まりました。
天気予報では朝まで快晴予報だったのですが、実際は21時過ぎに西から雲がやってきて、22時...ryutaoつぶやき
天気予報では朝まで快晴予報だったのですが、実際は21時過ぎに西から雲がやってきて、22時頃には全天雲に覆われてしまいました。上画像は、雲に覆われたオリオン座の写真です。
ただ、流れ星は結構流れており、肉眼でいくつも確認することができました。また、現地では久しぶりにお会いする方との話も弾み、楽しい時間を過ごすことができました。お世話になった皆さま、ありがとうございました。
]]>ふたご座流星群 極大日の天気http://blog.ryutao.main.jp/?eid=10402812023-12-12T10:05:46+09:002023-12-12T01:05:46Z2023-12-12T01:05:46Z今年のふたご座流星群は、12月15日(金)午前4時頃に極大を迎えます。12月13日(水)が新月なので月明かりの影響もなく、近年の中では最高の条件なのですが、残念ながら予報では天気が良くありません。
上は、気象庁の15日(金)の天気予報です。離島を除くと全国的...ryutaoつぶやき
上は、気象庁の15日(金)の天気予報です。離島を除くと全国的に雨か曇りの予報で、星空は期待できそうにありません。ただ極大日の前日、13日(水)夜から14日(木)の明け方にかけては晴れる場所もあるようで、前日に観測に出かけるのがいいかなと考えています。
例年、ふたご座流星群の時期は、冬型気圧配置になり、太平洋沿岸部は晴れやすいのですが、今年は12月とは思えないほど暖かい気候が影響しているのでしょうね。ちなみに昨年2022年のふたご座流星群の極大日は、寒波到来で非常に寒かったのを覚えています。]]>タカハシε-160EDとEM-200赤道儀http://blog.ryutao.main.jp/?eid=10402802023-12-02T07:51:32+09:002023-12-01T22:51:32Z2023-12-01T22:51:32Zタカハシε-160EDで撮影した、カシオペア座のIC1805星雲の写真をギャラリーに追加しました。自宅で撮影したナローバンド画像を、HOO合成でカラー化した写真です。
ε-160EDは、タカハシEM-200 Temma2Jr赤道儀に載せて撮影しました。ε-160EDは、ビクセンAXD赤道儀やZW...ryutao撮影機材IC1805星雲の写真をギャラリーに追加しました。自宅で撮影したナローバンド画像を、HOO合成でカラー化した写真です。
ε-160EDは、タカハシEM-200 Temma2Jr赤道儀に載せて撮影しました。ε-160EDは、ビクセンAXD赤道儀やZWO AM5赤道儀など、いろいろな架台に載せて使用していますが、同じタカハシ製のEM-200赤道儀がやはり一番しっくりくるように思います。
上の写真は、昔、使っていたε-160とEM-200赤道儀です。長い間、メイン機材として使っていたのですが、大きな鏡筒を手に入れるときに、赤道儀を一旦手放してしまいました。しかし、EM-200赤道儀の使い勝手の良さを忘れられずその後すぐに再購入し、今に至っています。
重さという点ではAM5の方がずっと軽くて扱いやすいのですが、EM-200は、素早く極軸を合わせられる極軸望遠鏡が装備されていて、すぐに撮影を開始できる点が魅力です。ただ、Temma2は、オートガイドに自動導入にと、ケーブルを何本もつながなければならない点が面倒ですね。
Wifiインターフェースが装備されたEM-200Temma3が2020年に発売が開始されたものの、現在は受注が停止しています。早く生産を再開してほしいですね。]]>タカハシε-160EDで撮ったvdB152http://blog.ryutao.main.jp/?eid=10402792023-11-17T10:06:46+09:002023-11-17T01:06:46Z2023-11-17T01:06:46Zギャラリーに、タカハシε-160EDを使って撮影したケフェウス座の星雲「vdB152」の写真をアップしました。久しぶりに冷却CCDカメラのG3-16200で撮影した作品です。
ε-160EDを購入して約1年が経とうとしていますが、上位機種のε-180EDに比べて、光軸がそこまでシビアでな...ryutao天体写真vdB152」の写真をアップしました。久しぶりに冷却CCDカメラのG3-16200で撮影した作品です。
ε-160EDを購入して約1年が経とうとしていますが、上位機種のε-180EDに比べて、光軸がそこまでシビアでない点が助かっています。F値は、ε-180EDが2.8のところ、ε-160EDは3.3と僅かな差なのですが、これほど変わるのだなと改めて実感しています。
星像自体は、ε-160EDの方が微恒星が引き締まってシャープだと感じますが、実際の撮影では、気流の影響もあり、そこまで大きな差は感じません。最近流行のAIソフトを使って画像処理をすれば、差はほとんどないかもしれませんね。
ε-160EDは、光軸やスケアリングを追い込んだおかげで、APS-Cサイズよりセンサーサイズが大きなG3-16200の画角内でも、隅から隅まで星がシャープに写るようになりました。チャンスがあれば、35ミリフルサイズセンサーのカメラでも撮影してみたいと思っています。
]]>衝を迎えた木星http://blog.ryutao.main.jp/?eid=10402782023-11-09T08:22:00+09:002023-11-08T23:22:00Z2023-11-08T23:22:00Z11月3日に木星が衝を迎えました。幸い夜晴れたので、久しぶりにペンタックスMS-5赤道儀とタカハシMewlon-250CRS望遠鏡を自宅に設置し、木星観望と撮影を楽しみました。
ビクセンED103Sで木星を観望していた2日の夜と比べると、やや気流は乱れ気味でしたが、11月にして...ryutao天体写真
ビクセンED103Sで木星を観望していた2日の夜と比べると、やや気流は乱れ気味でしたが、11月にしては比較的落ち着いており、縞模様がよく見えました。
上は、Mewlon-250CRSとASI662MCで撮影した木星の写真です。計6セット撮影したのですが、他に比べて1セットだけ映りが良かったので、そのフレーム分だけを選んで処理しました。その影響で画像が荒れてしまったので、ノイズ処理を軽くかけて仕上げています。
木星の傍に写っているのは、第3衛星のガニメデです。この後、ガニメデは木星面に重なっていくのですが、ちょうどその時になって雲が流れてきてしまって撮影できませんでした。
]]>星と自然のフェスタ 2023に参加http://blog.ryutao.main.jp/?eid=10402772023-11-01T09:41:20+09:002023-11-01T00:41:20Z2023-11-01T00:41:20Z週末、長野県小海町で開催された星祭り「星と自然のフェスタ 2023」に参加してきました。現地では、普段、SNS等で交流させていただいている方をはじめ、多くの方とお話し、楽しい時間を過ごすことができました。お世話になった皆様、ありがとうございました。
今年...ryutaoイベント
今年は2日目からの参加でしたが、昨年から会場レイアウトが変更されたので、最初はメイン会場がどこにあるのか分からず、迷いました。幸いSNSで場所を教えていただき、無事に到着。企業ブースは屋内になっていました。屋内なら突然の強風など、天候に悩まされることがないので、安心ですね。参加者としても、夜も寒くなく、快適でした。
上の画像は、けーたろさんが設置された機材です。けーたろさんとは20年来のお付き合いですが、いつも工夫を凝らした機材を見せていただき、刺激をいただいています。今回は、モバイルバッテリーから赤道儀やカメラの電源を供給するシステムを展示されていました。
下は、12月発売予定のステラショット3のデモをされていたアストロアーツ社のブースです。
ステラショット2で要望の多かったフォーカサー対応をはじめ、カメラのオフセット設定も追加され、より使いやすく進化したという印象を受けました。また、無線デバイスのGearBoxは、LANケーブルでも接続できるようになっており、通信時の信頼性も増したというお話でした。
最後の写真は、八ヶ岳連峰の紅葉の様子です。事前の予報では、少し怪しい感じの予報でしたが、快晴とはいかないまでも、晴れ間も広がり、十分、星空観望や電視観望を楽しむことができました。今年も楽しい星空イベントを開催していただいた主催者の皆様、ありがとうございました。来年の開催も楽しみにしています。]]>Seestarのギャラリーを追加http://blog.ryutao.main.jp/?eid=10402762023-10-23T08:41:59+09:002023-10-22T23:41:59Z2023-10-22T23:41:59Z先日、久しぶりに天気予報が良かったので、Seestar S50を持って八塔寺に出かけてきました。それまでSeestarを自宅で使ってなかなか良かったので、星空の綺麗な場所では、どのくらい写るか試してみたくなったのです。
上は、現地でSeestarをセットアップした様子で...ryutao天体写真
上は、現地でSeestarをセットアップした様子です。付属三脚では低すぎるので、Gitzoの三脚に載せました。星空の綺麗な場所では足元が暗いですし、ある程度高さがあった方が安心ですね。
撮影開始前にアプリを最新バージョンに更新したところ、Seestarの電源を入れてスマホと接続すると、ファームウェアのアップデートも実行されました。新しいバージョンでは、マニュアルフォーカスが使用できるようになり、また、スタック前の画像も保存できるようになりました。バージョン1.7で日本語にも対応しています。
上は、Seestarを使って撮影したオリオン座の馬頭星雲の写真です。数枚撮影した状態では、星雲の形はほとんどわかりませんでしたが、スタック枚数が増えるにつれて、馬頭の形がはっきりしてきました。2時間半スタックを続けたものが上の画像です。
Seestarを使って撮影した天体写真をまとめて、Seestarの天体写真ギャラリーを作成しました。撮影時の参考になるよう、スタック時間や撮影場所も記載しています。掲載数は少ないですが、徐々に作品を追加していきたいと思います。
]]>はくちょう座の超新星残骸 SNR G65.3+5.7 Sh2-91http://blog.ryutao.main.jp/?eid=10402752023-10-05T10:55:35+09:002023-10-05T01:55:35Z2023-10-05T01:55:35ZSNR G65.3+5.7は、はくちょう座のアルビレオ北側に広がる超新星残骸です。シャープレスのナンバーとして、Sh2-91、94、96が割り振られている星雲です。
Sh2-91は、撮影でご一緒した、Uさんに教えていただいた天体です。はくちょう座は何度も撮影していましたが、こ...ryutao天体写真Sh2-91、94、96が割り振られている星雲です。
Sh2-91は、撮影でご一緒した、Uさんに教えていただいた天体です。はくちょう座は何度も撮影していましたが、この星域に超新星残骸があることは知りませんでした。
Sh2-91の位置は、下の星図の辺りです。視直径はかなり大きく、35ミリフルサイズ換算で焦点距離300ミリのレンズで全景が収まる感じだと思います。この写真も、200ミリレンズと、APS-Cサイズのセンサーが入った冷却CMOSカメラで撮影しています。
星雲は非常に淡く、ブロードバンドではほとんど写ってきません。HαとOIII光を通すデュアルバンドフィルターが必要でしょう。半値幅が狭いフィルターの方がコントラスト高く写りそうです。Sh2-91は、HαよりOIIIで光っている部分が多く、OIIIは光害の影響を受けやすいので、星空の綺麗な場所で撮影することをお勧めします。
淡い星雲ですが、楕円状に広がった構造が興味深い天体です。はくちょう座の超新星残骸と言えば、網状星雲が真っ先に思い浮かびますが、今後はSh2-91も人気が出てきそうですね。]]>いながわ星まつり 2023http://blog.ryutao.main.jp/?eid=10402742023-09-24T15:26:50+09:002023-09-24T06:26:50Z2023-09-24T06:26:50Z昨夜は、猪名川天文台で開催された「いながわ星まつり」に行ってきました。天気はあいにくの曇り空でしたが、アットホームな星祭りで参加者も多く、とても楽しめました。
星まつりは17時開始で、星空コンサートの後、クイズ大会が開催されました。「子供向けの内容...ryutaoイベント
星まつりは17時開始で、星空コンサートの後、クイズ大会が開催されました。「子供向けの内容ですから」と言われましたが、後ろで聞いていると、なかなかの難問ぞろいでした。
「星座は、動物の星座の方がそれ以外の星座よりも多い。○か×か」や、
「1年間で地球に降り注ぐチリや隕石を集めたら、50トン以上になる。○か×か」という問題もあり、初めて知る内容もありました。
クイズ大会の後は、観望会です。雲が多かったのですが、薄雲越しの土星や月を、いろんな天体望遠鏡で見せていただきました。
望遠鏡の中で人気だったのは、ユニステラのeVscopeです。ZWOのSeestarと同じスマート望遠鏡ですが、電子ビューファインダー(EVF)を覗き込むので、リアルで見ているような感覚です。私もヘルクレス座のM13やこぎつね座のM27、こと座のM57を見せていただきましたが、写真のようにカラフルな色付きで見えたのがとても印象的でした。
最後の写真は、京都大学大学院理学研究科が開発した「ダジック・アース」というデジタル地球儀です。会場では木星の画像を投影していました。ダジック・アースは、球形のスクリーンに、PCプロジェクタで地球や惑星を投影する装置で、立体感が感じられるのが特徴です。小さいスクリーンでも立体展示できるそうなので、家庭でのオブジェとしても面白い装置だと感じました。
昨夜は風強くて寒かったのですが、会場は大いに盛り上がり、終始和やかで笑顔が絶えない星祭りでした。お世話になった皆さま、ありがとうございました。また来年もお邪魔したいと思います。]]>