星空日誌 | 天体写真の世界
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ポンス・ブルックス彗星(12P)
しばらく不安定な天候が続き、ヤキモキしていましたが、3月10日の夜、ようやくポンス・ブルックス彗星(12P)の観望・撮影に出かけることができました。
ポンス・ブルックス彗星(12P /Pons-Brooks)は、約70年で太陽を一周する周期彗星です。2024年4月20日に近日点...
ポンス・ブルックス彗星(12P)の観望・撮影に出かけることができました。
ポンス・ブルックス彗星(12P /Pons-Brooks)は、約70年で太陽を一周する周期彗星です。2024年4月20日に近日点(太陽に最も近づく時)を迎えるので、これから4月上旬にかけてが一番の見頃と考えられています(近日点を過ぎると北半球から見えなくなるため)。
彗星が見える方角は西北西で、薄明が終わった直後が見頃です。薄明終了時の高度は10度から15度程と低く、西方向が開けている場所に観測に出かけなければなりません。
幸い10日の夜は15度ほどの高さがあったため、いつも訪れる八塔寺に出かけました。現地で、前日に下見をされていた星仲間に見える方角を教えてもらい、安心して機材を設置できました。
幸いにも天候は良く、撮影だけでなく、双眼鏡や大口径ドブソニアンでもポンス・ブルックス彗星(12P)を観察することができました。彗星の核が明るいのが印象的で、短い尾が伸びている様子も確認できました。
しばらくの間は月明かりのある夜が続きますが、3月下旬になれば暗夜で彗星を観察・撮影できます。高度は低くなりますが、是非チャレンジされてみてはいかがでしょうか。
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つぶやき
2024-03-18T17:08:33+09:00
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Seestarで楽しむ春の銀河
Seestar 天体写真ギャラリーに、先日、八塔寺で撮影した春の銀河の写真を追加しました。
上は、Seestarで1時間スタックした、おおぐま座のM81銀河の写真です。M81銀河は比較的明るいので、腕の部分まではっきりと写りました。
次の画像は、りょうけん座のM1...
上は、Seestarで1時間スタックした、おおぐま座のM81銀河の写真です。M81銀河は比較的明るいので、腕の部分まではっきりと写りました。
次の画像は、りょうけん座のM106銀河の写真です。M106銀河は、バルジ部分は明るいですが、その周囲に広がる腕の部分は淡く、望遠鏡でも写し出しにくい系外銀河です。実際、Seestarで数分スタックした時点では腕の部分は全く写らず、無理かと思いましたが、4時間スタックすると、淡い部分までしっかり写りました。
3枚目は、回転花火銀河の愛称で知られる、おおぐま座のM101銀河です。M101銀河は全体的に淡く、肉眼で見るとボヤっとした雲のようにしか見えませんが、Seestarで2時間スタックすると、渦を巻く銀河の腕が写りました。
春の銀河の撮影は、以前は、長焦点望遠鏡に冷却CMOSカメラと本格的な機材が必要でしたが、Seestarを使えば手軽に撮影できるのがいいですね。次回は、マイナーなNGC天体もSeestarで撮影してみたいと思います。
なお、Seestarは、ファームウェアップデートで1枚当たりの露光時間を延ばせるようになりましたが、今回は全て10秒露光で統一し、スタック後の画像をステライメージ9で画像処理しています。
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天体写真
2024-02-28T16:13:00+09:00
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AM3赤道儀とAM5赤道儀の比較
ZWO社のAM3赤道儀をお借りしたので、所有しているAM5赤道儀と並べてみました。
AM5と比べると、AM3は一回り小さい感じですね。AM5もビクセンSXP赤道儀と比べると二回りほど小さく、決して大きな赤道儀ではないのですが、AM3と比べると大きく感じます。
赤道...
AM5と比べると、AM3は一回り小さい感じですね。AM5もビクセンSXP赤道儀と比べると二回りほど小さく、決して大きな赤道儀ではないのですが、AM3と比べると大きく感じます。
赤道儀が小さくなっている分、望遠鏡を固定するアリガタ金具の幅も狭くなっています。三脚を固定する金具は共通ですね。
搭載可能重量は、AM3赤道儀は、8kg(ウェイト未使用時)、13kg(使用時)です。一方、AM5赤道儀は13kg(ウェイト未使用時)、20kg(使用時)です。口径8センチ程度までの撮影鏡筒なら、AM3で十分いけそうですね。
赤道儀の重さも測ってみました。金具やPoleMasterアダプターを付けた状態ですが、AM5赤道儀は実測で5.9キロ。AM3赤道儀は4.15キロでした。差は1.75キロ。ビクセンのバランスウェイトWT 1.9kg弱の差がありますね。持った感じでもAM3の方が軽いと感じました。
参考までに、海外遠征によく持っていくビクセンAP赤道儀(両軸モーター仕様・三脚アダプター付)の重さを測ってみると、4.6キロでした。AM3はAP赤道儀よりも軽いのですね。荷物の重さ制限が厳しい海外遠征用にも良さそうです。
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撮影機材
2024-02-21T17:00:34+09:00
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ヘラクレス赤道儀をOnStep化
しばらく体調を崩していたため、更新できませんでした。新型コロナに初感染したのですが、思っていた以上に症状がひどく、若い方のような軽症では済みませんでした。まだ咳や倦怠感が残っていて辛いです。皆様もどうぞお気を付けください。
動けるようになって、ヘラク...
動けるようになって、ヘラクレス赤道儀のモーターの換装作業を始めました。
ヘラクレス赤道儀は、ビクセンのスカイセンサー2000PCで動く大型赤道儀です。搭載重量に余裕があり、追尾精度も良いので愛用しているのですが、スカイセンサー2000PCを使っていた頃は、DCモーターのトルクが弱いのが難点でした。
そこで、モーターをステッピングモーターに取り換え、ASTRO-ELECTRONIC社のFS2モータードライブで動かしていました(撮影機材のヘラクレス赤道儀のページに詳細を載せています)。
FS2モータードライブに変更後はトルクも増し、ガイド時の反応も良く、動作に問題はなかったのですが、ASIAIRとの相性が悪く、Wifiでの撮影がうまくできませんでした。そこでOnStep化を考えていたところ、星仲間からアドバイスをいただき、昨年秋から改造に取り組んでいました。
上の画像は、OnStep換装後のヘラクレス赤道儀の赤緯軸の写真です。OnStep化のため、モーターを新調し、動力伝達方法もギアからベルトドライブに変更しました。モーターを固定するブラケットは、けーたろさんに作っていただきました。
上の画像は、スカイセンサー2000PCとFS2時代の伝達方式で、3つのギアで動力をウォームギアに伝達していました。使用している時は、特に反応が悪いとは思いませんでしたが、ベルトドライブに変更したところ、オートガイドの反応が更に良くなったように思います。ベルトドライブの人気が高いのに納得しました。
OnStep化については、後日、詳細をまとめ、ウェブサイトにも載せたいと思います。
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撮影機材
2024-02-15T12:14:07+09:00
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謹賀新年
2024年も早5日になりましたが、新年あけましておめでとうございます。
元旦は能登半島地震、2日は航空機の炎上事故と、2024年は心痛む始まりになってしまいましたが、今年も一年、星空と天体撮影を楽しんでいきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします...
元旦は能登半島地震、2日は航空機の炎上事故と、2024年は心痛む始まりになってしまいましたが、今年も一年、星空と天体撮影を楽しんでいきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今年最初の画像は、昨夜、自宅から撮影したオリオン大星雲の写真です。Mewlon-250CRSとHαナローバンドフィルターを使って撮影したモノクロ画像です。
次回はOIII画像を撮影して、HOOカラー合成して仕上げたいと考えています。
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つぶやき
2024-01-05T14:01:37+09:00
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2023年の天文総まとめ
今日は12月25日クリスマスです。1年はあっという間に過ぎて、今年も残すところあと一週間ですね。今年も新製品の発売や天文現象などいろいろありましたので、個人的に印象に残った天文関係の話題をピックアップしたいと思います。
まず天文機材関連で最も印象に残って...
まず天文機材関連で最も印象に残っているのは、ZWO社が夏に発売開始したスマート望遠鏡「SeestarS50」です。
従来、電視観望や天体撮影を行う場合は、赤道儀や機器との接続、さらに極軸合わせにピント合わせと、いくつもの手順を踏む必要がありました。しかしSeestarは、水平に設置してスマホにつなげれば、すぐに撮影できるという画期的な天文機材で、初めて使用した時は本当に衝撃でした。
さらに、本体の性能は良いのはもちろん、バグが見つかったときのZWO社の対応(フィードバック)が非常に早い点にも感心しました。Seestar用のアプリやファームウェアは、現在でも頻繁にアップデートが行われており、次々に新しい機能が追加されています。この絶えざる進化や対応の早さも、Seestarの人気につながっているのでしょう。
日本メーカーの機材では、ビクセンが11月末に発売開始したVSD90SSと、タカハシの新型アイピースTPLシリーズが印象に残っています。
VSD90SSは、前身のVSD100 F3.8ユーザーとしては大変気になる望遠鏡で、正直ちょっと悔しくて触れたくないくらいです^^;TPLアイピースも、LEアイピースを長年使っていたユーザーとして気になっており、こちらは是非見比べてみたいと思っています。
天文現象では、2023年1月12日に太陽に最接近したZTF彗星(C/2022E3)と、ペルセウス流星群が思い出に残っています。
上の写真は、1月21日に撮影したZTF彗星で、曲がったイオンテイルが写っています。この後も彗星の尾は変化し続け、天文ファンの目を楽しませてくれました。
2023年のペルセウス流星群の極大予想時刻は、8月13日の17時頃でした。月齢もよく楽しみにしていましたが、13日の夜は天気予報が悪かったため、前日の12日に峰山高原に出かけて観測しました。
幸いこの夜は天気が一晩中良く、流れ星をいくつも見ることができました。ただ極大前だったためか、明るい流れ星は少なかったように思います。上は、8月13日の明け方に撮影した流星群の写真です。
天文イベント関連では、「星をもとめて」と「猪名川星祭り」、そして小海町の「星フェス」に参加しました。
「星をもとめて」は天候が悪いことが多いのですが、今年は快晴で、日中は暑すぎるくらいでした。夜も雲はあったものの、皆さんと星空を眺めることができ、楽しかったです。2024年も是非天候に恵まれてほしいですね。
最後に、12月にすさみ町で開催された天体観望会に参加させていただいたのは、とても楽しい思い出です。55センチ双眼と66センチドブが並ぶという貴重な機会にお誘いいただき、ディープスカイを堪能しました。
上は55cm双眼望遠鏡ですが、この望遠鏡で見せていただいたオリオン大星雲は、星雲の濃淡はもちろん立体感まで感じられ、しばし見とれてしまいました。また、かに星雲を66?と55?双眼で見比べられたのも良い経験でした。
今年も多くの方とお会いし、星空の下で楽しい時間を過ごすことができました。お世話になった皆様、ありがとうございました。どうぞ良い年末年始をお過ごしください。また来年もどうぞよろしくお願いいたします。
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2023-12-25T19:19:00+09:00
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ふたご座流星群2023は天候に泣かされました
ふたご座流星群の極大日は雨予報だったため、前日の13日夜に八塔寺に出かけてきました。この日は天気予報が良かったので、平日にも関わらず、多くの星仲間が集まりました。
天気予報では朝まで快晴予報だったのですが、実際は21時過ぎに西から雲がやってきて、22時...
天気予報では朝まで快晴予報だったのですが、実際は21時過ぎに西から雲がやってきて、22時頃には全天雲に覆われてしまいました。上画像は、雲に覆われたオリオン座の写真です。
ただ、流れ星は結構流れており、肉眼でいくつも確認することができました。また、現地では久しぶりにお会いする方との話も弾み、楽しい時間を過ごすことができました。お世話になった皆さま、ありがとうございました。
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2023-12-16T10:30:00+09:00
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ふたご座流星群 極大日の天気
今年のふたご座流星群は、12月15日(金)午前4時頃に極大を迎えます。12月13日(水)が新月なので月明かりの影響もなく、近年の中では最高の条件なのですが、残念ながら予報では天気が良くありません。
上は、気象庁の15日(金)の天気予報です。離島を除くと全国的...
上は、気象庁の15日(金)の天気予報です。離島を除くと全国的に雨か曇りの予報で、星空は期待できそうにありません。ただ極大日の前日、13日(水)夜から14日(木)の明け方にかけては晴れる場所もあるようで、前日に観測に出かけるのがいいかなと考えています。
例年、ふたご座流星群の時期は、冬型気圧配置になり、太平洋沿岸部は晴れやすいのですが、今年は12月とは思えないほど暖かい気候が影響しているのでしょうね。ちなみに昨年2022年のふたご座流星群の極大日は、寒波到来で非常に寒かったのを覚えています。
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つぶやき
2023-12-12T10:05:46+09:00
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タカハシε-160EDとEM-200赤道儀
タカハシε-160EDで撮影した、カシオペア座のIC1805星雲の写真をギャラリーに追加しました。自宅で撮影したナローバンド画像を、HOO合成でカラー化した写真です。
ε-160EDは、タカハシEM-200 Temma2Jr赤道儀に載せて撮影しました。ε-160EDは、ビクセンAXD赤道儀やZW...
IC1805星雲の写真をギャラリーに追加しました。自宅で撮影したナローバンド画像を、HOO合成でカラー化した写真です。
ε-160EDは、タカハシEM-200 Temma2Jr赤道儀に載せて撮影しました。ε-160EDは、ビクセンAXD赤道儀やZWO AM5赤道儀など、いろいろな架台に載せて使用していますが、同じタカハシ製のEM-200赤道儀がやはり一番しっくりくるように思います。
上の写真は、昔、使っていたε-160とEM-200赤道儀です。長い間、メイン機材として使っていたのですが、大きな鏡筒を手に入れるときに、赤道儀を一旦手放してしまいました。しかし、EM-200赤道儀の使い勝手の良さを忘れられずその後すぐに再購入し、今に至っています。
重さという点ではAM5の方がずっと軽くて扱いやすいのですが、EM-200は、素早く極軸を合わせられる極軸望遠鏡が装備されていて、すぐに撮影を開始できる点が魅力です。ただ、Temma2は、オートガイドに自動導入にと、ケーブルを何本もつながなければならない点が面倒ですね。
Wifiインターフェースが装備されたEM-200Temma3が2020年に発売が開始されたものの、現在は受注が停止しています。早く生産を再開してほしいですね。
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撮影機材
2023-12-02T07:51:32+09:00
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タカハシε-160EDで撮ったvdB152
ギャラリーに、タカハシε-160EDを使って撮影したケフェウス座の星雲「vdB152」の写真をアップしました。久しぶりに冷却CCDカメラのG3-16200で撮影した作品です。
ε-160EDを購入して約1年が経とうとしていますが、上位機種のε-180EDに比べて、光軸がそこまでシビアでな...
vdB152」の写真をアップしました。久しぶりに冷却CCDカメラのG3-16200で撮影した作品です。
ε-160EDを購入して約1年が経とうとしていますが、上位機種のε-180EDに比べて、光軸がそこまでシビアでない点が助かっています。F値は、ε-180EDが2.8のところ、ε-160EDは3.3と僅かな差なのですが、これほど変わるのだなと改めて実感しています。
星像自体は、ε-160EDの方が微恒星が引き締まってシャープだと感じますが、実際の撮影では、気流の影響もあり、そこまで大きな差は感じません。最近流行のAIソフトを使って画像処理をすれば、差はほとんどないかもしれませんね。
ε-160EDは、光軸やスケアリングを追い込んだおかげで、APS-Cサイズよりセンサーサイズが大きなG3-16200の画角内でも、隅から隅まで星がシャープに写るようになりました。チャンスがあれば、35ミリフルサイズセンサーのカメラでも撮影してみたいと思っています。
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天体写真
2023-11-17T10:06:46+09:00
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衝を迎えた木星
11月3日に木星が衝を迎えました。幸い夜晴れたので、久しぶりにペンタックスMS-5赤道儀とタカハシMewlon-250CRS望遠鏡を自宅に設置し、木星観望と撮影を楽しみました。
ビクセンED103Sで木星を観望していた2日の夜と比べると、やや気流は乱れ気味でしたが、11月にして...
ビクセンED103Sで木星を観望していた2日の夜と比べると、やや気流は乱れ気味でしたが、11月にしては比較的落ち着いており、縞模様がよく見えました。
上は、Mewlon-250CRSとASI662MCで撮影した木星の写真です。計6セット撮影したのですが、他に比べて1セットだけ映りが良かったので、そのフレーム分だけを選んで処理しました。その影響で画像が荒れてしまったので、ノイズ処理を軽くかけて仕上げています。
木星の傍に写っているのは、第3衛星のガニメデです。この後、ガニメデは木星面に重なっていくのですが、ちょうどその時になって雲が流れてきてしまって撮影できませんでした。
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天体写真
2023-11-09T08:22:00+09:00
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星と自然のフェスタ 2023に参加
週末、長野県小海町で開催された星祭り「星と自然のフェスタ 2023」に参加してきました。現地では、普段、SNS等で交流させていただいている方をはじめ、多くの方とお話し、楽しい時間を過ごすことができました。お世話になった皆様、ありがとうございました。
今年...
今年は2日目からの参加でしたが、昨年から会場レイアウトが変更されたので、最初はメイン会場がどこにあるのか分からず、迷いました。幸いSNSで場所を教えていただき、無事に到着。企業ブースは屋内になっていました。屋内なら突然の強風など、天候に悩まされることがないので、安心ですね。参加者としても、夜も寒くなく、快適でした。
上の画像は、けーたろさんが設置された機材です。けーたろさんとは20年来のお付き合いですが、いつも工夫を凝らした機材を見せていただき、刺激をいただいています。今回は、モバイルバッテリーから赤道儀やカメラの電源を供給するシステムを展示されていました。
下は、12月発売予定のステラショット3のデモをされていたアストロアーツ社のブースです。
ステラショット2で要望の多かったフォーカサー対応をはじめ、カメラのオフセット設定も追加され、より使いやすく進化したという印象を受けました。また、無線デバイスのGearBoxは、LANケーブルでも接続できるようになっており、通信時の信頼性も増したというお話でした。
最後の写真は、八ヶ岳連峰の紅葉の様子です。事前の予報では、少し怪しい感じの予報でしたが、快晴とはいかないまでも、晴れ間も広がり、十分、星空観望や電視観望を楽しむことができました。今年も楽しい星空イベントを開催していただいた主催者の皆様、ありがとうございました。来年の開催も楽しみにしています。
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イベント
2023-11-01T09:41:20+09:00
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Seestarのギャラリーを追加
先日、久しぶりに天気予報が良かったので、Seestar S50を持って八塔寺に出かけてきました。それまでSeestarを自宅で使ってなかなか良かったので、星空の綺麗な場所では、どのくらい写るか試してみたくなったのです。
上は、現地でSeestarをセットアップした様子で...
上は、現地でSeestarをセットアップした様子です。付属三脚では低すぎるので、Gitzoの三脚に載せました。星空の綺麗な場所では足元が暗いですし、ある程度高さがあった方が安心ですね。
撮影開始前にアプリを最新バージョンに更新したところ、Seestarの電源を入れてスマホと接続すると、ファームウェアのアップデートも実行されました。新しいバージョンでは、マニュアルフォーカスが使用できるようになり、また、スタック前の画像も保存できるようになりました。バージョン1.7で日本語にも対応しています。
上は、Seestarを使って撮影したオリオン座の馬頭星雲の写真です。数枚撮影した状態では、星雲の形はほとんどわかりませんでしたが、スタック枚数が増えるにつれて、馬頭の形がはっきりしてきました。2時間半スタックを続けたものが上の画像です。
Seestarを使って撮影した天体写真をまとめて、Seestarの天体写真ギャラリーを作成しました。撮影時の参考になるよう、スタック時間や撮影場所も記載しています。掲載数は少ないですが、徐々に作品を追加していきたいと思います。
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天体写真
2023-10-23T08:41:59+09:00
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はくちょう座の超新星残骸 SNR G65.3+5.7 Sh2-91
SNR G65.3+5.7は、はくちょう座のアルビレオ北側に広がる超新星残骸です。シャープレスのナンバーとして、Sh2-91、94、96が割り振られている星雲です。
Sh2-91は、撮影でご一緒した、Uさんに教えていただいた天体です。はくちょう座は何度も撮影していましたが、こ...
Sh2-91、94、96が割り振られている星雲です。
Sh2-91は、撮影でご一緒した、Uさんに教えていただいた天体です。はくちょう座は何度も撮影していましたが、この星域に超新星残骸があることは知りませんでした。
Sh2-91の位置は、下の星図の辺りです。視直径はかなり大きく、35ミリフルサイズ換算で焦点距離300ミリのレンズで全景が収まる感じだと思います。この写真も、200ミリレンズと、APS-Cサイズのセンサーが入った冷却CMOSカメラで撮影しています。
星雲は非常に淡く、ブロードバンドではほとんど写ってきません。HαとOIII光を通すデュアルバンドフィルターが必要でしょう。半値幅が狭いフィルターの方がコントラスト高く写りそうです。Sh2-91は、HαよりOIIIで光っている部分が多く、OIIIは光害の影響を受けやすいので、星空の綺麗な場所で撮影することをお勧めします。
淡い星雲ですが、楕円状に広がった構造が興味深い天体です。はくちょう座の超新星残骸と言えば、網状星雲が真っ先に思い浮かびますが、今後はSh2-91も人気が出てきそうですね。
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天体写真
2023-10-05T10:55:35+09:00
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いながわ星まつり 2023
昨夜は、猪名川天文台で開催された「いながわ星まつり」に行ってきました。天気はあいにくの曇り空でしたが、アットホームな星祭りで参加者も多く、とても楽しめました。
星まつりは17時開始で、星空コンサートの後、クイズ大会が開催されました。「子供向けの内容...
星まつりは17時開始で、星空コンサートの後、クイズ大会が開催されました。「子供向けの内容ですから」と言われましたが、後ろで聞いていると、なかなかの難問ぞろいでした。
「星座は、動物の星座の方がそれ以外の星座よりも多い。○か×か」や、
「1年間で地球に降り注ぐチリや隕石を集めたら、50トン以上になる。○か×か」という問題もあり、初めて知る内容もありました。
クイズ大会の後は、観望会です。雲が多かったのですが、薄雲越しの土星や月を、いろんな天体望遠鏡で見せていただきました。
望遠鏡の中で人気だったのは、ユニステラのeVscopeです。ZWOのSeestarと同じスマート望遠鏡ですが、電子ビューファインダー(EVF)を覗き込むので、リアルで見ているような感覚です。私もヘルクレス座のM13やこぎつね座のM27、こと座のM57を見せていただきましたが、写真のようにカラフルな色付きで見えたのがとても印象的でした。
最後の写真は、京都大学大学院理学研究科が開発した「ダジック・アース」というデジタル地球儀です。会場では木星の画像を投影していました。ダジック・アースは、球形のスクリーンに、PCプロジェクタで地球や惑星を投影する装置で、立体感が感じられるのが特徴です。小さいスクリーンでも立体展示できるそうなので、家庭でのオブジェとしても面白い装置だと感じました。
昨夜は風強くて寒かったのですが、会場は大いに盛り上がり、終始和やかで笑顔が絶えない星祭りでした。お世話になった皆さま、ありがとうございました。また来年もお邪魔したいと思います。
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イベント
2023-09-24T15:26:50+09:00
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星をもとめて 2023
週末、京都のるり渓で開催された星祭り「星をもとめて 2023」に行ってきました。「星をもとめて」も、今年で23回目だそうです。私は第2回目から参加していますが、あっという間に年月が経ったなぁという感じです。
今年はとても天気が良く、日中は非常に暑くて熱中症を...
今年はとても天気が良く、日中は非常に暑くて熱中症を心配するほどでした。幸い、協栄産業さんが大きなテントを設置されていたので、日中はテントの陰で休憩させていただきました。
上は、協栄産業ブースでデモが行われていた、Planewave製のフォーク赤道儀と望遠鏡のセットです。高価な機材ですが、遠隔でスムーズに動く様子は、天体撮影の新しい可能性を感じさせてくれました。
会場では、撮影地でよくご一緒する方だけでなく、普段お目にかかれない方ともお話できて、楽しい時間を過ごすことができました。
夜は、観望広場でSeestarを使って電視観望を楽しみました。上は、現地で撮影したM33の画像です。Seestarからfit形式の画像をパソコンに転送し、ステライメージ9でコントラストと彩度を強調しました。
合計11分の画像ですが、腕の部分まで写りました。星祭り会場は照明が眩しかったのですが、やはり自宅よりも淡い部分がよく写りますね。機会があれば、星空の綺麗な場所で試してみたいところです。
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イベント
2023-09-20T11:12:14+09:00
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ZWO Seestar S50
発売されたばかりのZWO社のSeestar S50のデモ機を、協栄産業からお借りしました。
Seestarは、スマホやタブレットに接続して使用するスマート望遠鏡です。天体ファンには、”これ一つで電視観望ができる、自動導入が付いた経緯台式の天体望遠鏡”と言った方がわかりや...
Seestarは、スマホやタブレットに接続して使用するスマート望遠鏡です。天体ファンには、”これ一つで電視観望ができる、自動導入が付いた経緯台式の天体望遠鏡”と言った方がわかりやすいでしょうか。
ケースから取り出したSeestar本体は小さく、本体の重さも約2.5キロと非常に軽いです。三脚は思っていたより短く、脚を伸ばして設置しても、Seestarの上部は私の膝頭のすぐ上ぐらいまでの高さしかありません。
電源を入れて、Wifiなどの初期設定を済ませ、付属の減光フィルターを取り付けて、太陽を観察してみました。薄曇りでしたが、太陽の黒点が映りました。Hα太陽望遠鏡で見たようなイメージですが、白色光の太陽像をオレンジ色に色調補正した画像が表示されているとのことです。
夜、天頂付近に晴れ間ができたので、亜鈴状星雲(M27)を導入しました。導入の際、極軸を合わせる必要はなく、架台の水平出しだけでOKでした。僅かな晴れ間でしたが、プレートソルビングは問題なく働き、M27がほぼ写野中央に入りました。
上は、Seestarで撮影している様子です。もっと晴れれば、スタック枚数を増やせたのですが、この後、全天曇ってしまい、これ以上撮影することはできませんでした。
Seestarには充電式のバッテリーが内蔵されており、スマホやタブレットを接続するだけで使用することができます。実際の操作も、最初に水平出しさえすれば、対象天体の選択→自動導入→AF→撮影開始と、画面をタップするだけで進んでいきます。
まだ使い始めたばかりですが、面白い機材が出てきたなという印象です。Seestarをきっかけに、天体望遠鏡や天体観測に興味を持つ方も出てきそうですね。
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撮影機材
2023-09-10T09:34:00+09:00
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2023年の土星
先週末の日曜日の夜に、Mewlon-250CRSで撮影した土星の写真です。土星は既に8月下旬に衝を迎えていましたが、タイミングが合わず、これが今シーズン初の土星の撮影でした。
夕方から晴れていた空は、暗くなるとともに薄雲がかかってきましたが、この機会を逃すとし...
土星の写真です。土星は既に8月下旬に衝を迎えていましたが、タイミングが合わず、これが今シーズン初の土星の撮影でした。
夕方から晴れていた空は、暗くなるとともに薄雲がかかってきましたが、この機会を逃すとしばらく予報が悪かったので、拡大率を落として撮影しました。
今の土星は徐々に環の傾きが小さくなっている時期で、2年後の2025年には環が一時的に見えなくなってしまいます。
環の傾きが大きい時期の土星も、カッシーニの空隙が綺麗に見えて、とても見応えがありますが、一般的には、土星と言えば、このぐらいの環の傾きの姿を想像されるでしょうね。
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天体写真
2023-09-07T11:05:51+09:00
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http://blog.ryutao.main.jp/?eid=1040270
「太陽系ライズ」に木星大赤斑の正中日時情報を追加
WindowsPCアプリ「太陽系ライズ」のVer1.6.3を公開しました。今回のアップデートの変更点は3点です。
1点目、木星の大赤斑が木星の中心に見える日時を表示するページを追加しました。
ただ、木星の大赤斑は動いているので、演算だけで正確な正中日時を算出する...
1点目、木星の大赤斑が木星の中心に見える日時を表示するページを追加しました。
ただ、木星の大赤斑は動いているので、演算だけで正確な正中日時を算出することはできませんでした。そこで、直近のデーターを値に使うことで正中日時を表示しています。
現在は8月末時点のデーターを入力していますが、今後、ユーザーの方に大赤斑が木星の中心に見えた日時を入力していただくと、データーを更新し、入力いただいた正中日時を元にしてその後の正中日時を表示するコードを採用しました。
2点目、観測場所リストにユーザー定義を追加しました。
以前のバージョンでは、リストに掲載されている場所しか観測地を選択できませんでしたが、設定タブの入力欄に経度と緯度を入力することにより、任意の場所をユーザー定義の観測場所として選択できるように改良しました。
3点目、設定タブから更新を確認できるようにしました。
更新確認ボタンを押すと、一時的にネットにつないで、最新バージョンを表示するようにしました。もし新しいバージョンがあれば赤く表示され、ダウンロード先が表示されます。
ダウンロードは、当Webサイトの天文フリーソフトのページからお願いします。より便利になった「太陽系ライズ」を是非アップデートしてご活用ください。
※旧バージョンを既にインストールされている場合は、コントロールパネルから旧バージョンをアンインストールしてから、新バージョンをインストールしてください。お手数ですが、よろしくお願いします。
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撮影機材
2023-09-03T10:16:00+09:00
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http://blog.ryutao.main.jp/?eid=1040269
RGBカラーとSHOカラー(北アメリカ星雲とペリカン星雲で画像比較)
夏を代表する赤い星雲と言えば、はくちょう座の北アメリカ星雲とペリカン星雲ですね。銀塩フィルム時代から何度も撮影していますが、先日出かけた峰山高原でもやはり撮影しました。
上は、ビクセンFL55SSとデジタル一眼レカメラで撮影した、北アメリカ星雲とペリカ...
上は、ビクセンFL55SSとデジタル一眼レカメラで撮影した、北アメリカ星雲とペリカン星雲の写真です。見慣れたRGBカラーで、定番の構図ですね。
下は、カメラレンズとナローバンドフィルターを使って撮影し、SHOカラー合成写真で仕上げた北アメリカ星雲とペリカン星雲の写真です。
ビクセンFL55SSとほぼ同じ画角ですが、色合いは全く異なり、星雲のコントラストもこちらの方が際立っています。北アメリカ星雲とペリカン星雲が元々一つの星雲であることもわかりますし、最近の天体写真ファンに好まれる表現ではないでしょうか。
ただ、天体写真の知識のない方に2枚の写真を並べて見せたところ、RGBカラーの方が人気がありました。Twitter(今はXですね)の「いいね」の数もRGBカラーの方が1.5倍ほど多く、一般的にはRGBカラーの方が美しいと感じられるようですね。
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天体写真
2023-09-01T11:14:00+09:00
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http://blog.ryutao.main.jp/?eid=1040267
初めて買ったカメラ
防湿庫の奥から、初めて自分で購入した懐かしいカメラが出てきました。キヤノンT70。もちろん銀塩フィルムカメラで、オートフォーカス機能(AF)もない頃のカメラです。
キヤノンのカメラミュージアムによると、発売開始は昭和59年4月で、価格は69,000円だったようで...
キヤノンのカメラミュージアムによると、発売開始は昭和59年4月で、価格は69,000円だったようです。当時、私は中学生でしたが、それまで親戚に借りて天体撮影に使っていた、キヤノンAE-1とは異なる電子制御のボディと、インテリジェントシューターと書かれた広告に目を奪われ、「欲しい!絶対に買おう」と心に決めたのを覚えています。
でも中学生にはとても新品は買えず、お小遣いやお年玉を貯めて、なんとか中古カメラショップで購入しました(何度も何度も中古カメラショップに通いました(笑))。
ちなみに、T70が発売開始されて1年後の昭和60年、キヤノン初のオートフォーカス機能が付けられたキヤノンT80も発売開始されます。
当時、オートフォーカスは夢のような機能でしたから、T80にも心を惹かれたのですが、ボディ価格はT70よりも更に高く(85,000円)、AF機能を使うには専用のレンズ(信号伝達機構付のACレンズ)が必要ということで諦めました。
キヤノンT80は、今でもヤフオクなどでちらほら見かけます。昔、憧れたカメラは今でも気になって、ついつい落札してしまいそうな誘惑に駆られて困ります。
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撮影機材
2023-08-25T19:29:00+09:00
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太陽系ライズ
台風7号が過ぎ去った後、一旦涼しくなりましたが、週末ぐらいから再び猛暑が続いています。この影響で夏バテになってしまったようで、ぐったりしています。早く涼しくなってほしいですね。
天文フリーソフトのページに、惑星の出没時刻や視直径、明るさ、座標などを表...
天文フリーソフトのページに、惑星の出没時刻や視直径、明るさ、座標などを表示するアプリケーション「太陽系ライズ」を追加しました。Windowsパソコン用のアプリです。よろしければ、どうぞダウンロードしてお使いいただければと思います。
惑星のデータは、ステラナビゲーター等の天文シミュレーションソフトを使えば調べることができますが、惑星を一覧で表示できたら便利だろうと思い、このアプリを作成しました。
惑星と言えば、土星が次の日曜日(27日)に衝を迎えますね。明日からしばらく天候が崩れるようですが、気流の良いうちに撮影したいと思っています。
PS: アプリの「太陽系ライズ」という名称は、天文仲間のいそミ☆さんのご友人KAORI様に考えていただきました。素敵な名前を考えていただき、ありがとうございました。
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つぶやき
2023-08-22T09:20:00+09:00
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ペルセウス流星群を見てきました
今年のペルセウス流星群の極大日は13日(日)の夜でしたが、台風7号のため、極大日の夜の近畿地方は曇り空の予報でした。そこで、前日の12日(土)に峰山高原にペルセウス流星群の撮影に出かけてきました。
現地に着いたのは18時頃です。以前、ペルセウス流星群の極大...
現地に着いたのは18時頃です。以前、ペルセウス流星群の極大日に砥峰高原を訪れたとき、あまりの人の多さに驚いたのですが、極大日の前日とあってか、車は数台止まっているだけでした。
カメラの他に、流星を寝転んで観測するためのキャンプ用の簡易ベッドを設置。薄明終了後、暗くなるにつれて車も増え、最終的に20台前後になりました。
肝心の流れ星は、連続して流れた後、一旦休止、忘れた頃にまた流れるという感じでした。例年に比べると、明るい流れ星は少なく、私が見た中で火球クラスは1つだけでした。極大日前ということも影響したのかもしれません。
上の画像は、午前3時半ごろに撮影した流れ星の写真です。流れ星が写った3枚の画像を、比較明合成で一枚に仕上げました。火球(右端に写った流れ星)が写ってくれて、本当によかったです。
この火球がこの日見た中で最も明るく、金星よりも明るく輝いていました。思わず「おぉー!」と叫びましたが、既に皆さん帰られた後で、自分の声だけが辺りに響きわたり、ちょっと寂しかったです。
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つぶやき
2023-08-14T16:23:27+09:00
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ペルセウス流星群と台風7号の進路
今年もペルセウス流星群の時期になりました。今年の極大予想時刻は8月13日の17時頃です。幸い13日の月齢は26.4と条件が良く、日付が変わって午前2時半頃に月が出てくるまで、暗夜でペルセウス流星群を楽しむことができそうです。
ただ、天候が気になります。台風7号が...
ただ、天候が気になります。台風7号が小笠原諸島近海を西にゆっくり進んでおり、今後、北上して本州に近づく予想です。
上は、8月10日朝の気象庁の台風予想進路図です。台風7号の移動はかなり遅いようで、本州に接近するのは15日頃の予想です。
台風の接近に伴い、暖かく湿った空気が入ってくるので、雲が広がる可能性が高くなります。せっかくの好条件、是非、日本全国晴れの天気に恵まれてほしいですね。
PS:上は、2012年に撮影したペルセウス流星群の大火球で、今までのペルセ群の中で最も明るい流れ星でした。今年こそ、この大流星よりも明るい流れ星を観たいと思っています。
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つぶやき
2023-08-10T08:07:02+09:00
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ビクセンFL55SSで撮ったM8とM20
週末(金曜日夜)に八塔寺に出かけてきました。微妙な天気予報でしたが朝まで快晴。ハチ高原に続いての快晴でした。
例年梅雨から9月頃までは、天候不良のために天体撮影はお休みになることが多いのですが、今年は幸い夜晴れることが多く、天体撮影を楽しめています。...
例年梅雨から9月頃までは、天候不良のために天体撮影はお休みになることが多いのですが、今年は幸い夜晴れることが多く、天体撮影を楽しめています。
デジタル一眼レフカメラのギャラリーに、ビクセンFL55SSで撮影した「いて座のM8とM20」の写真をアップロードしました。M8とM20付近は夏の定番構図ですね。今年もしっかり撮影することができました。
デジタル一眼レフを天体撮影に使用したのは久しぶりですが、冷却機構のあるAstro6Dということもあり、最近の冷却CMOSカメラにも画質面で大きな差はないように思います。35ミリフルサイズは貴重なので、これからも活用していきたいと思います。
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天体写真
2023-07-27T10:46:00+09:00
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三連休に久々の遠征
豪雨や猛暑と不安定な天候が続きましたが、日曜日の夜は比較的晴れそうだったので、久しぶりにハチ高原まで天体撮影に出かけてきました。
現地に着いたのは日没後。慌てましたが、ビクセンAP赤道儀とFL55SSとMGEN-3は、30分もかからずにセッティングすることができまし...
現地に着いたのは日没後。慌てましたが、ビクセンAP赤道儀とFL55SSとMGEN-3は、30分もかからずにセッティングすることができました。やはりスタンドアロンは身軽ですね。
事前の天気予報では雲が時々通過する予想でしたが、幸い良い方に外れ、朝まで快晴の星空を楽しむことができました。
下画像は、現地で撮影したハチ高原の天の川の写真です。ニコンD810Aで60秒露光一枚撮りですが、空の透明度が高かったこともあり、天の川がはっきり写りました。
撮影中、現地でご一緒した方に、25cmドブソニアンでいろいろな天体を見せていただきました。望遠鏡自体は一般的なドブソニアンでしたが、とてもよく調整された光学系とニコンの超広視界102°のアイピースの相乗効果で、口径以上の素晴らしい星空を楽しませていただきました。やはりドブも調整が重要ですね。
寝過ごしてフラット撮影ができなかったなどのハプニングはありましたが、久々の高原での天体撮影・観望を満喫できました。また出かけたい場所です。
PS:
天体用フリーソフトのページに、自作の星空アプリ「いつなんちゅう」を公開しました。指定した時間に南中する天体を知ることができるWindowsフォームアプリです。ご興味ございましたら、ダウンロードしてお使いいただければ嬉しいです。
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つぶやき
2023-07-19T17:16:00+09:00
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都会で撮った網状星雲
自宅からデュアルバンドフィルターを使って撮影した網状星雲の写真です。撮影に使用した天体望遠鏡は、セレストロンEdgeHD800-CG5。レデューサーを取り付け、レビュー記事でご紹介したオフアキシステムを使用して撮影しました。
上が撮影した網状星雲の写真です。1...
網状星雲の写真です。撮影に使用した天体望遠鏡は、セレストロンEdgeHD800-CG5。レデューサーを取り付け、レビュー記事でご紹介したオフアキシステムを使用して撮影しました。
上が撮影した網状星雲の写真です。1コマ当たり600秒の露出時間で計15枚撮影しましたが、どれも星は点像を保っていました。ガイド鏡を使っていた時と比べて、ガイドが安定してくれて本当に助かります。
オフアキガイドと言えば、ZWO社からガイドチップが内蔵されたASI2600MC Duoが今夏発売開始予定です。デュアルチップのオートガイドは、システム構築が不要で便利ですが、ナローバンドフィルターを使用したときに、適当な明るさのガイド星が見つかるかどうかが少々不安ですね。
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天体写真
2023-07-01T15:10:26+09:00
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ビクセンSD103SIIが発売開始
CP+2023の会場で展示されていたビクセンの屈折望遠鏡SD103SIIと、SD115SIIが、6月20日に発売開始されます。
どちらも従来モデル(103S/115S鏡筒)の対物レンズに用いられていた錫箔を円形スペーサーに変更したモデルで、基本的な光学性能は変わりませんが、レンズ...
どちらも従来モデル(103S/115S鏡筒)の対物レンズに用いられていた錫箔を円形スペーサーに変更したモデルで、基本的な光学性能は変わりませんが、レンズへの突起物がなくなり、星像が従来モデルよりも綺麗になっています。
SD103SII・SD115SIIの発売に伴い、103S/115S鏡筒シリーズのスペーサー交換キャンペーンも同時開催されます。従来鏡筒であっても、リング形状スペーサーに交換すれば最新モデルと同等の星像が得られるようになるので、ユーザーとしてはとても嬉しいキャンペーンですね。
デジタル対応SD改造サービスも併せて依頼できるようなので、まだ接眼部をSD化されていない方は、この機会に両方とも依頼するのもいいと思います。オーバーホールも含まれているので、レンズも綺麗になり、これからも長く気持ちよく使えるのではないでしょうか。
リング形状スペーサーへの交換キャンペーン期間は、2023年6月20日(火)〜2024年6月28日です。施工価格や詳細については、ビクセン公式サイトのキャンペーンページをご覧ください。
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撮影機材
2023-06-11T09:26:34+09:00
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セレストロンEdge用のオフアキシスガイダー
今年は例年に比べて梅雨入りが早かったこともあり、5月はあまり撮影に出かけられませんでした。今日も台風の影響で朝から大雨ですね。大雨の被害が出ないことを願っています。
最近、セレストロンEdgeHD800-CG5鏡筒(口径20cmのEdge)を撮影に愛用しています。ガイド鏡...
最近、セレストロンEdgeHD800-CG5鏡筒(口径20cmのEdge)を撮影に愛用しています。ガイド鏡を使用していた当初は、原因不明のガイド流れに悩まされていましたが、協栄産業で販売されているオフアキシスガイダーを使うと撮影の成功率が飛躍的に高まり、撮影そのものがとても楽しくなりました。
上の画像は、セレストロンEdgeに取り付けたオフアキの様子です。レデューサーの後ろに、K-ASTEC製オフアキシスガイダーTR74-ASI6200_M42経由で、ZWO社のオフアキを取り付けています。
オフアキとカメラの間には、M48フィルターが入るフィルターボックスが装備されているため、ナローバンドや光害カットフィルターに手軽に交換することもできます。
上は、この組み合わせで撮影した、かみのけ座のNGC4565銀河の写真です。NGC4565は、エッジオン銀河の代表とも言える美しい銀河です。460秒露光で8枚撮影しましたが、こちらも星像は丸く均質です。梅雨が明けたら、この組み合わせで、M16やM20など、夏の天体も撮影してみたいですね。
オフアキの詳しい内容については、協栄産業大阪店のレビュー記事をご覧ください。
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撮影機材
2023-06-02T13:46:00+09:00
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篠山で撮影したひまわり銀河
火曜日の夜、天気予報が良かったので、夕方から丹波篠山市に天体撮影に出かけてきました。平日の夜でしたが、現地には他にも天体撮影の方がおられ、一晩楽しく過ごすことができました。現地でお世話になった皆様、ありがとうございました。
この夜は久しぶりにタカ...
この夜は久しぶりにタカハシMewlon-250CRS望遠鏡を持って行きました。最近、お手軽撮影が続いていたので、大きくて重い機材の設置は手間がかかりましたが、春の系外銀河を狙うために持参しました。
天候は一晩中良かったのですが、PM2.5の影響でしょうか、空は白っぽく、星の輝きは感じられません。また強めの風が一晩中吹いていて、機材が揺れることがありました。
上は、篠山で撮影したひまわり銀河の写真です(トリミングしています)。AOを使ってガイドしていたので、風の影響はそれほど感じられず、銀河のディテールもよく写りました。最近流行のBXTを使用すれば、更にシャープに仕上がりそうですね。梅雨の時間のある時に、AI画像処理にもチャレンジしてみたいと思います
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天体写真
2023-05-19T17:25:11+09:00
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ASI662MCで撮った春の銀河
今日は子供の日。早くもUターンラッシュでしょうか、高速道路の渋滞が始まっているようです。GWも終盤ですね。
先日、八塔寺でASI662MCを使って撮影した春の銀河の写真が、短時間でもなかなかよく写ったと思うので、ブログでご紹介したいと思います。
上は、ASI...
先日、八塔寺でASI662MCを使って撮影した春の銀河の写真が、短時間でもなかなかよく写ったと思うので、ブログでご紹介したいと思います。
上は、ASI662MCで撮影した、おおぐま座のM101銀河の写真です。センサーサイズが小さいので、銀河の腕が画角からはみ出てしまいましたが、その分、迫力が出ました。3分10枚でこの写りですので、3倍ぐらいの時間をかければ、更に滑らかに仕上がりそうです。
次は、りょうけん座のM51銀河の写真です。M101に比べるとM51銀河は明るく、合計14枚撮影したこともあり、銀河の色合いも綺麗に表現できました。
最後は、ねじれ銀河の愛称で知られる、NGC3718です。淡い部分の写り具合はもう一歩ですが、ねじれた銀河の腕の様子がよくわかります。
電視観望も楽しいですが、露光時間を少しのばして、オートガイド撮影しておくと、家に帰ってからも画像処理して天体写真に仕上げることができますね。是非、電視観望の合間に天体撮影も楽しんでみてはいかがでしょうか。
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天体写真
2023-05-05T16:41:00+09:00
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http://blog.ryutao.main.jp/?eid=1040257
惑星用CMOSカメラで電視観望
この週末は良い天気に恵まれました。月がまだ小さかったので、遠征に出かけられた方も多かったようですね。ブログやSNSで天体や星空の写真が続々とアップされています。
先日、センサーサイズの小さな惑星用カメラASI662MCで電視観望を自宅で試みたところ、思いの...
先日、センサーサイズの小さな惑星用カメラASI662MCで電視観望を自宅で試みたところ、思いの外よく写りました。そこで、八塔寺までε160EDとカメラを持ち出し、春の系外銀河を撮影してみました。
下の画像は、おおぐま座のM81を電視観望で捉えた画像です。60秒露光を16枚スタックした後の画像ですが、銀河の腕までよく写っています。更にスタック枚数を増やせば、更に滑らかになりそうです。
続いて、りゅう座のNGC5907の写真です。こちらは電視観望ではなく、180秒露光を12枚撮影して、パソコン上で重ね合わせた画像です。
ほぼノートリミングの画像ですが、細長い系外銀河の姿が画面いっぱいに写り迫力があります。個人的にNGC5907はバルジの膨らみが小さく、エッジオン銀河の中でも好きな銀河です。
系外銀河の撮影と言えば、大口径望遠鏡と冷却CMOSカメラが定番ですが、焦点距離が短い望遠鏡と惑星用の安価なCMOSカメラの組み合わせで手軽に楽しめますね。今度機会があれば、モノクロタイプの惑星用カメラで撮影を試してみたいと思います。
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天体写真
2023-04-23T19:18:57+09:00
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ビクセン ワイヤレスユニットのASCOMドライバーが公開
週末は天候が良く、桜も満開だったので、近くの公園でお花見を楽しんできました。
全体的には見頃が過ぎつつありますが、明日からの雨で一気に散ってしまいそうですね。
先日、ビクセンのワイヤレスユニット用のASCOMドライバーが公式ページで公開されました。...
全体的には見頃が過ぎつつありますが、明日からの雨で一気に散ってしまいそうですね。
先日、ビクセンのワイヤレスユニット用のASCOMドライバーが公式ページで公開されました。今はベータ版ということですが、早速ダウンロードして使用してみたところ、ステラナビゲータで赤道儀の接続を確認することができました。
ワイヤレスユニット付きの赤道儀は、これまではタブレットやスマホでしか使えませんでしたが、パソコンから自動導入できるようになって便利になりました。
あとはASIAIRに対応すれば、天体撮影用として更に使いやすくなるのですが、ZWO社はいつ対応してくれるでしょうね。
追記:NINAで使用しているフリーの星空プラネタリウムソフト、Cartes du CielでもASCOMで接続できました。
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撮影機材
2023-04-04T17:34:00+09:00
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Askar 80PHQのレビューを追加
月が大きくなってから、好天が続きますね。新月期の先週に晴れてほしかったです。
撮影機材のページに、Askar80PHQ望遠鏡のレビューを追加しました。Askar80PHQは、Jiaxing RuiXing optical instrument社が製造している天体望遠鏡です。今回、サイトロンジャパンさんに...
撮影機材のページに、Askar80PHQ望遠鏡のレビューを追加しました。Askar80PHQは、Jiaxing RuiXing optical instrument社が製造している天体望遠鏡です。今回、サイトロンジャパンさんにお借りして、レビューを書かせていただきました。
Askarの望遠鏡を使用したのは今回が初めてでしたが、想像していたより性能が良く、天体観望、天体撮影共に楽しむことができました。以前は「中国製の望遠鏡は・・・」と言われることもありましたが、今は国産の高性能機にも負けていませんね。
CP+2023のブースでも担当者の方といろいろお話させていただきました。今後も新製品が続々と登場する予定だそうで、勢いのあるブランドですね。今後の展開が楽しみなメーカーです。
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撮影機材
2023-03-29T19:19:40+09:00
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久しぶりの快晴
週末、八塔寺に天体撮影に出かけてきました。土曜日は昼頃まで雨が降っていたので、本当に晴れるかどうか不安でしたが、夕方になると晴れ間が広がり、ほぼ一晩中星空を楽しめました。
上写真は、21時過ぎに現地で撮影した星空写真です。オリオン座をはじめ、冬の星...
上写真は、21時過ぎに現地で撮影した星空写真です。オリオン座をはじめ、冬の星々が西の地平線に沈もうとしています。地平線付近が白っぽいのは、備前市や岡山方面の都市部の明かりの影響でしょう。LED照明が増えたためか、光害が更に酷くなったように思います。
メインの撮影機材は、タカハシε-160EDです。光軸を微調整した後、先月手に入れたエクステンダーレンズを初めて使用してみたところ、画角の隅々までシャープな星像を結んでくれました。
ε用のエクステンダーレンズは高価ですが、購入した甲斐がありました。個人的にε-160EDの直焦点(530mm)よりも、エクステンダー使用時(800mm)の方が星像がシャープな印象を受けました。
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つぶやき
2023-03-20T10:08:17+09:00
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うみへび座の銀河団
タカハシε-160EDで撮影した、うみへび座銀河団(Abell 1060)の写真をギャラリーに追加しました。
うみへび座銀河団を撮影したのは、今回が初めてです。ε-160EDの写野内に多くの系外銀河が写り、写し甲斐のあるエリアでした。
うみへび座は、全天で最も面積の大き...
うみへび座銀河団(Abell 1060)の写真をギャラリーに追加しました。
うみへび座銀河団を撮影したのは、今回が初めてです。ε-160EDの写野内に多くの系外銀河が写り、写し甲斐のあるエリアでした。
うみへび座は、全天で最も面積の大きな星座として知られています。頭の部分から尻尾の部分まで、角度にすると100度程もあります。頭が上ってきてから尻尾が上ってくるまで、6時間以上もかかる計算です。
実は、天体写真を始めた頃に、うみへび座の全景を一枚の写真に収めようと、鶴姫公園で何度かチャレンジしたことがあります。しかし、低空に雲が出たりと条件がかなわず、上手く撮影できませんでした。
今春は初心に戻って、再チャレンジしてみたいと思います。うみへび座だけに海岸で撮れたら最高ですね。南側が開けていて灯台の光の影響の少ない撮影地を探したいと思います。
追記:中古機材の販売ページに冷却CCDカメラ等を追加しました。ご興味ございましたらお問い合わせいただければ幸いです。
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天体写真
2023-03-15T10:14:00+09:00
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CP+2023の注目機材
2月23日から4日間の日程で開催されたCP+2023が終了しました。会場では多くの天文ファンの方とお会いし、楽しい時間を過ごすことができました。お世話になった皆様、ありがとうございました。
以下、展示物で気になった機材をまとめます。
ビクセンブース
VSD...
以下、展示物で気になった機材をまとめます。
ビクセンブース
VSD90SS(VSD90F5.5)が一番の注目株でしたが、個人的には、SD103SIIとSD115SIIにリングスペーサーが採用されたことが地味に嬉しかったです。SD81Sの時のように、リングスペーサー交換キャンペーンも実施予定とのことで、私のED103Sも是非、キャンペーンで交換してもらおうと考えています。
また、ワイヤレスユニットがAP赤道儀に対応する予定ということも嬉しいニュースでした。これでAP赤道儀を更に活用することができそうです。
サイトロンジャパンブース
入場ゲートすぐそばにブースが設置され、始終賑わっていたサイトロンブース。Askarをはじめ、多くの望遠鏡が展示されていて、見応えがありました。
目を引いたのは、赤道儀に載せられていた口径15センチの屈折望遠鏡、Askar151PHQです。世界にまだ数本しかない鏡筒だそうで、迫力がありました。
151PHQのフードを覗き込んでみると、D=151mm、F=1057mmと書かれていましたので、口径151mm、焦点距離1057mm、F7の鏡筒ということでしょう。光軸調整ネジが見当たらなかった点が気になりましたが、担当者によれば、「非常にシャープな見え味」とのことです。
トミーテックブース(BORG)
BORGでお馴染みのトミーテック社は、ケンコー・トキナーのブースに望遠鏡を展示されていました。
ブース内で一番目立っていたのは、BORG 125FL SPカーボン鏡筒セットです。
聞けば、通常のカーボンより軽量で高強度のスーパーレジン工業社製の新世代カーボンを使っているそうです。実際に持たせてもらうと、驚くほど軽く、片手で楽々持ち上げることができました。口径125mmの望遠鏡とは思えない軽さで、驚きました。
筒だけではなく、光学系にもキヤノンオプトロン社のフローライトレンズを用いるなど、高性能を目指した鏡筒だそうで、実売が楽しみな一本です。
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イベント
2023-03-02T11:07:59+09:00
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CP+2023の会場にやって来ました
2月23日から4日間の日程でパシフィコ横浜で開催されているカメラと映像のイベント、CP+2023の会場にやってきました。
新型コロナの影響で、CP+の会場イベントが開催されるのは4年ぶりとのこと、私が参加したのはさらにその1年前だったので、前回のパシフィコ横浜訪問か...
新型コロナの影響で、CP+の会場イベントが開催されるのは4年ぶりとのこと、私が参加したのはさらにその1年前だったので、前回のパシフィコ横浜訪問からもう5年も経つのかと少し感慨にふけってしまいました。
まず初めに訪れたのは、天体望遠鏡のビクセンブースです。ネットやSNS等で注目を集めているVSD90F5.5が展示されていました。
VSD90は小海町のイベントでもデモ機を見せていただきましたが、CP+2023のイベントに合わせて、価格や発売日が公式に発表されました。
税抜きで62万円という価格は、口径9センチの望遠鏡としてはかなり高価ですが、最近の物価高や性能を考えると妥当なところでしょうか。VSD100ユーザーとしては、大変気になる望遠鏡です。
この後、サイトロンジャパンやカメラメーカーのブースを回ってみたいと思います。
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イベント
2023-02-24T11:20:00+09:00
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1時間露光がマイブーム
タカハシε-160EDとASI2600MCPカメラで撮影した、IC434 馬頭星雲の写真をギャラリーに追加しました。先日アップしたカモメ星雲と同じく、1枚当たりの露出時間5分×10枚(総露出時間50分)の画像から仕上げた作品です。
最近、明るい望遠鏡と冷却CMOSカメラを使い、総...
IC434 馬頭星雲の写真をギャラリーに追加しました。先日アップしたカモメ星雲と同じく、1枚当たりの露出時間5分×10枚(総露出時間50分)の画像から仕上げた作品です。
最近、明るい望遠鏡と冷却CMOSカメラを使い、総露出時間1時間程度で1対象を撮影することが多くなりました。一晩かけて1対象を狙うより、一晩でいろいろな対象を撮影する方が性に合っているようです。
明るい望遠鏡と言えば、ε-160EDを更に活用するため、専用のエクステンダーレンズ「εエクステンダー160ED」を入手しました。税込み価格105,600円もする高価な補正レンズです。
結像性能が高いと評判なので、春の系外銀河撮影に使うのが今から楽しみです。
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天体写真
2023-02-17T17:43:45+09:00
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タカハシε-160EDで撮ったカモメ星雲
先月の新月期にタカハシε-160EDを使用して撮影した、いっかくじゅう座のカモメ星雲の写真をギャラリーに追加しました。
カモメ星雲は、昔は日本では「わし星雲」の愛称で親しまれていた天体ですが、海外では「Seagull Nebula」と呼ばれていることもあり、最近は「カモ...
カモメ星雲の写真をギャラリーに追加しました。
カモメ星雲は、昔は日本では「わし星雲」の愛称で親しまれていた天体ですが、海外では「Seagull Nebula」と呼ばれていることもあり、最近は「カモメ星雲」という名前の方が定着しましたね。
銀塩フィルムの頃から天体写真ファンに人気の撮影対象でしたが、デジタルになると、コントラストを強調して、赤い星雲の形をはっきり写し出す画像処理が主流になりました。
最近、そのようなコントラストの高い写真を見慣れていると、逆に、銀塩時代のボヤーっとした写りが新鮮に感じるようになりました。そこで、今回は、コントラストの強調を控え、背景に溶け込むようなイメージで仕上げてみました。
追記:天体撮影方法の項目に、電視観望のページを新たに追加しました。初めての方向けの内容ですが、よろしければご覧ください。
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天体写真
2023-02-10T10:46:38+09:00
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ZTF彗星を撮りました
今シーズン最強の寒波到来の影響で、今朝(1月25日)は宝塚市内でも雪が積もりました。
JR、路線バス共に運休になり、午前中は自宅に閉じこもっています。少しの積雪でも都会の交通網は遮断されてしまいますね。
先週末、年始頃から天文ファンの間で話題になって...
JR、路線バス共に運休になり、午前中は自宅に閉じこもっています。少しの積雪でも都会の交通網は遮断されてしまいますね。
先週末、年始頃から天文ファンの間で話題になっている、ZTF彗星を撮影することができました。
上の画像は、1月21日の午前5時頃に撮影したZTF彗星の写真です。90秒露光で撮影した画像を16枚重ね合わせ、尾を強調しています。彗星の核から伸びるイオンの尾が曲がっているのが興味深いですね。ダストの尾やアンチテイルも写りました。
21日の前々日の19日の朝もZTF彗星を撮影しましたが、その時の画像と比べると、イオンの尾が薄く短くなったように感じました。ZTF彗星が地球と最も近づくのは2月2日頃です。これからどんな変化を見せてくれるのか、楽しみな彗星ですね。
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天体写真
2023-01-25T10:47:51+09:00
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今年もよろしくお願いいたします
遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。
今年最初の画像は、昨年12月に八塔寺で撮影した、
今年最初の画像は、昨年12月に八塔寺で撮影した、魔女の横顔星雲の写真です。開放F値がF2の明るい望遠レンズと冷却CMOSカメラを使用し、合計約1時間20分露光の画像を重ね合わせて仕上げました。
星雲の淡い部分を強調したためザラツキが感じられますが、短い露光時間でも星雲の立体感や周囲の雰囲気は表現できたように思います。
近頃の天体写真では、合計10時間以上の露出時間も珍しくなくなりましたが、短時間露光で一晩にいろいろな天体を撮影するのも楽しいですね。
ところで、2007年に始めたブログ「星空日誌つぶやき」は、今年4月で満16年を迎えます。16年も経つと機材をはじめ、いろいろ様変わりしましたが、星空を楽しむ気持ちは変わりません。今年も天体撮影の楽しさをお伝えできればと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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つぶやき
2023-01-06T13:32:00+09:00
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今年も一年ありがとうございました
しばらく更新できませんでしたが、あっという間に今日は大晦日、2022年最後の日ですね。
2022年を思い返してみると、機材の面では、ZWO社のAM5赤道儀を購入して、ASIAIRをメインに据えて撮影を楽しみました。
AM5赤道儀は小型軽量なので持ち運びしやすく、遠征...
2022年を思い返してみると、機材の面では、ZWO社のAM5赤道儀を購入して、ASIAIRをメインに据えて撮影を楽しみました。
AM5赤道儀は小型軽量なので持ち運びしやすく、遠征時の負担が減りました。また、ASIAIRとの連携も良いのが嬉しいですね。今のところ大きな不満は感じられず、今後も活用していきたいと思っています。
天文現象の面では、11月8日に見られた、皆既月食と天王星食が印象に残っています。
皆既中の月に天王星が隠されるという、珍しい現象で天文ファンに注目されていました。幸い当日は天候に恵まれ、望遠鏡で天王星の潜入と出現を見ることができました。
今年もお世話になった皆様、ブログやWebサイトを訪れていただいた皆様、本当にありがとうございます。2023年が皆様にとって素晴らしい年でありますようにお祈り申し上げます。
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つぶやき
2022-12-31T15:08:33+09:00
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ASIAIRでモザイク撮影
10月末にASIAIRの最新バージョン2.0がリリースされ、モザイク撮影の支援機能が追加されました。早速新バージョンをインストールし、11月の八塔寺でモザイク撮影機能を試してみました。
モザイク撮影は、ASIAIRのPLAN機能の撮影スケジュールを使って行います。従来...
モザイク撮影は、ASIAIRのPLAN機能の撮影スケジュールを使って行います。従来バージョンでも座標を入力していけばモザイク撮影は可能だったと思いますが、今回からはスカイアトラス画面を見ながら設定できるようになりました。
ASIAIRの操作画面を取り忘れてしまったので、ステラナビゲーター10のモザイク画面を上に掲載しました。200ミリのレンズとASI2600MMカメラを使って、21画角で撮影を行いました。
撮影途中、子午線で赤道儀の反転が行われましたが、追尾エラーも発生せず、予定通り撮影を終えることができました。
上は、PixInsightのモザイク機能を使って、21枚の画像を1枚にまとめた画像です。自動処理の画像なので、重ね合わせたフレーム部が黒くなっている箇所がありますが、オリオン座の星雲の様子がよくわかります。あとは手動で仕上げていきたいと思います。
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撮影機材
2022-12-22T11:32:06+09:00
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IC348とNGC1333付近
天体写真ギャラリーに、IC348とNGC1333付近に広がる分子雲の写真を追加しました。非常に淡いですが、焦点距離300ミリ(35ミリ換算)の画角ほぼ一杯に広がる分子雲が魅力の星域です。
IC348は、左上に写っている明るい星(ペルセウス座オミクロン星)のすぐ下に存在する...
IC348とNGC1333付近に広がる分子雲の写真を追加しました。非常に淡いですが、焦点距離300ミリ(35ミリ換算)の画角ほぼ一杯に広がる分子雲が魅力の星域です。
IC348は、左上に写っている明るい星(ペルセウス座オミクロン星)のすぐ下に存在する小型の散開星団です。ここには小さな反射星雲も存在しており、反射星雲にはIC1985のナンバーが付けられています。
上画像は、IC348付近をトリミングした写真です。明るく輝いているのがオミクロン星で、そのすぐ下にIC348とIC1985が写っています。
NGC1333は、ペルセウス座とおうし座の星座境界線付近に位置する反射星雲です。比較的小さな星雲ですが、周囲に暗黒帯も走り、天体写真の対象としても面白いところだと思います。
上は、NGC1333の部分を切り取った画像です。撮影枚数が少ないので背景ノイズが目立ちますが、なかなか興味深いエリアです。オリオン座のM78星雲にどことなく雰囲気が似ていますね。
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天体写真
2022-12-13T11:29:35+09:00
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ケフェウス座の洞窟星雲
天体写真ギャラリーに、タカハシTOA130と冷却CCDカメラで撮影した「ケフェウス座の洞窟星雲」の写真を追加しました。
洞窟星雲は、星雲の形が洞窟のように見えることから この愛称で知られています。シャープレスの番号は、Sh2-155が付けられていて、海外でも「Cav...
ケフェウス座の洞窟星雲」の写真を追加しました。
洞窟星雲は、星雲の形が洞窟のように見えることから この愛称で知られています。シャープレスの番号は、Sh2-155が付けられていて、海外でも「Cave Nebula」と呼ばれている天体です。
下は洞窟の部分だけを拡大した写真です。大口径の天体望遠鏡を使えば、肉眼でも洞窟の縁の部分が微かに見えるそうですが、私は確認できたことがありません。
NASAの天体解説ページによれば、洞窟星雲の入り口部分は10光年以上の大きさがあるそうです。とても大きな洞穴ですね。
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天体写真
2022-12-06T11:41:00+09:00
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久しぶりの蒜山高原
先週末、八塔寺に撮影に行きました。着いたときは曇天でしたが、その後、晴れ間が広がり、一晩中撮影を楽しむことができました。
上の画像は、焦点距離200ミリのカメラレンズと、ZWO社の冷却CMOSカメラ、ASI2600MMProで撮影した「ハート&ソウル星雲(IC1805とIC184...
上の画像は、焦点距離200ミリのカメラレンズと、ZWO社の冷却CMOSカメラ、ASI2600MMProで撮影した「ハート&ソウル星雲(IC1805とIC1848)」の写真です。Hα、OIII、SIIフィルターを使って、SHOカラー合成で仕上げました。
その後、岡山県北部にある蒜山高原に足を伸ばしました。蒜山高原は、以前は星の撮影以外にも観光やキャンプでよく訪れていましたが、最近はご無沙汰していました。
地元の道の駅でとれたて野菜を購入したり、B級グルメのひるぜん焼そばやジャージー牛乳のソフトクリームを食べたり・・・ひるぜん焼そばは、今回初めていただきましたが、味噌を使った独特の甘辛い味わいで、麺ももちもちしていて美味しかったです。
紅葉の見頃は過ぎていましたが、寒波到来前だったので過ごしやすく、晩秋の蒜山高原を楽しむことができました。
上の写真は、蒜山高原にある国民休暇村の建物です。今はロッジ館と呼ばれているようですが、子供の頃、林間学校や家族旅行でよく利用した、思い出深い建物です。また泊まってみたいですね。
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天体写真
2022-12-03T13:12:00+09:00
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TOA130で撮ったNGC253銀河
今日は祝日ですが、前線を伴った低気圧が通過しているため、朝から雨が降り続いています。明日が新月なので、撮影に出かけたかったところですが、仕方ないですね。
天体写真ギャラリーに、タカハシTOA130と冷却CCDカメラで撮影したNGC253の写真を追加しました。
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天体写真ギャラリーに、タカハシTOA130と冷却CCDカメラで撮影したNGC253の写真を追加しました。
NGC253は、ちょうこくしつ座で輝く系外銀河です。日本からは南中高度が低いのですが、双眼鏡でも姿を確認できるほど明るく、写りもよいので人気がある被写体です。
系外銀河の撮影には、Mewlon-250CRSを使用することが多いのですが、今年はTOA130とTOA645フラットナーで撮影しました。
撮影画像を比較してみると、口径の大きいMewlon-250CRSの方が、暗黒帯のディテールがよく写っていますが、TOA130もそれほど劣らない写りと感じました。TOA645フラットナーの結像性能のお陰でしょうね。
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天体写真
2022-11-23T10:14:57+09:00
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星と自然のフェスタ 2022に参加
週末、長野県小海町で開催された星祭り「星と自然のフェスタ 2022」に参加しました。現地では、SNS等で交流させていただいている方々をはじめ、多くの方とお話し、楽しい時間を過ごすことができました。お世話になった皆様、ありがとうございました。
会場では、ビ...
会場では、ビクセンのVSD90の実機に触れることができました。開発のご担当者ともお話させていただき、VSD90にVSD100用のレデューサーを流用できることを知りました。発売開始がますます楽しみになりました。
ペンタックスのブースでは、12月発売予定のアイピースが展示されていました。ブース前には、ペンタックス150SDPが設置され、天文ファンの注目を集めていました。150SDPの実物を見たのは、天体望遠鏡ショー以来でしたが、やはり大きいですね。今回、改めて見ても、迫力があります。
「星と自然のフェスタ」に参加したのは、今回で2回目です。他の星祭りに比べると、会場が広々としていて、八ヶ岳という風光明媚な場所ということもあり、訪れるだけで気持ちよく感じます。また、シャトレーゼ系列のホテル敷地内なので、宿泊も可能で、食事やスイーツを楽しめるという点も魅力的ですね。
会場のブースも天文だけではなく、クラフトショップや飲食店も出店していて、特に星に興味が無くても楽しめるイベントだと感じました。同行した妻もクラフトショップや飲食店巡りを楽しんでいました。
そして何より、晴天に恵まれる確率が高い、11月上旬に開催されるのがいいですね。今回、日曜日の天候は下り坂でしたが、金曜日と土曜日の夜は晴天に恵まれ、星空観察を楽しむことができました。やはり星祭りですから、天候は重要だと思います。
楽しい星空イベントを開催していただいた主催者の皆様、ありがとうございました。来年の開催も楽しみにしています。
追記: 小海町に訪れる際、茅野市八ケ岳総合博物館で開催されている、諏訪天文同好会の設立100周年を記念する企画展も見学してきました。
会場には、同好会設立時の様子や古い太陽黒点の記録など、貴重な当時の資料が展示されていて、興味深く拝見しました。お近くの方は、是非ご覧になってみてはいかがでしょう。
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イベント
2022-11-17T11:14:48+09:00
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皆既月食と天王星食
11月8日の夜は晴天に恵まれ、皆既月食と天王星食を見ることができました。
下画像は、天王星食直前に撮影した、皆既中の月の写真です。赤く輝く月のすぐそばに天王星が写っているのがわかります。
皆既中は、口径6センチのタカハシFOA-60望遠鏡を使って、欠けて...
下画像は、天王星食直前に撮影した、皆既中の月の写真です。赤く輝く月のすぐそばに天王星が写っているのがわかります。
皆既中は、口径6センチのタカハシFOA-60望遠鏡を使って、欠けていく月を観察していました。肉眼で見ると、映像や写真では伝えきれない色合いの違いや地球の影の変化の様子がよくわかり、とても美しく感じられました。
天王星食については、最初はどれが天王星かよくわからず、戸惑いました。口径の大きな望遠鏡を使用していれば、倍率を上げて天王星を確認できたのですが、自動導入機能のないP2赤道儀に載せていたこともあり、混乱しました。
幸い、SNSを通じて正確な位置を教えていただき、無事に天王星の潜入から出現まで見ることができました。出現時は、月が明るすぎて天王星がわからなかったというお話も耳にしましたが、望遠鏡の倍率を上げて観察したところ、月の明るさも気にならず、天王星出現の様子もよくわかりました。
皆既月食を観測したことは、今までに何度もありますが、天王星食という珍しい現象も重なり、とても思い出深い天文現象になりました。ちなみに次回、日本で皆既月食を見られるのは、2025年9月8日のようです。
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天体写真
2022-11-10T10:06:34+09:00
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明日は皆既月食と天王星食
明日の夜(11月8日)、全国で皆既月食が見られます。食の最大時刻は19時59分です。20時頃に東の空を見上げれば、赤い月が輝いているはずです。
そして、皆既中の月に天王星が隠されるという、天王星食が起こります。月が惑星を隠す現象を「惑星食」と言いますが、惑星食...
そして、皆既中の月に天王星が隠されるという、天王星食が起こります。月が惑星を隠す現象を「惑星食」と言いますが、惑星食自体が珍しいのに、皆既月食中となると、激レアな現象です。是非とも見たい天文現象ですね。
天王星が月に潜入する(隠されていく)位置や時刻は、観測する場所によって異なります。例えば、沖縄の那覇市だと20時13分頃ですが、大阪では20時31分頃、東京では20時41分頃になります。
北に行くほど潜入時刻が遅くなりますが、詳しくは国立天文台のページをご覧ください。ライブ中継も行われるようですので、天候や都合の悪い方は、映像で楽しまれてはいかがでしょう。明日は是非、天候に恵まれてほしいですね。
追記:天王星は6等級と暗いので、肉眼ではまず見えません。特に夜空の明るい都会では全く見えないです。天王星食を観測する場合は、大きめの双眼鏡か天体望遠鏡を使って楽しみましょう。
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天体観測
2022-11-07T10:35:49+09:00
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南天で輝くらせん星雲
天体写真ギャラリーに、みずがめ座のらせん星雲NGC7293の写真をアップしました。
らせん星雲は、惑星状星雲としては非常に大きく、視直径が14′ほどもあります。しかし全体的に淡く、大口径の双眼鏡を使用してもリング状の形ははっきり見えず、面積のある星雲のように見...
らせん星雲NGC7293の写真をアップしました。
らせん星雲は、惑星状星雲としては非常に大きく、視直径が14′ほどもあります。しかし全体的に淡く、大口径の双眼鏡を使用してもリング状の形ははっきり見えず、面積のある星雲のように見えます。
一方、天体写真の被写体としては人気があり、ブロードバンドだけでなく、ナローバンドフィルターを使用しての撮影対象にもなっています。
今回の画像は、ブロードバンドで撮影した作品です。以前、RASA8を使ってナローバンド撮影した写真と比べると、コントラストは落ちますが、星雲の自然な色合いを表現することができました。
撮影カメラには、久しぶりに冷却CCDカメラを使用しました。最近主流の冷却CMOSカメラに比べると、CCDは消費電流が多く、輝点ノイズ等も多いのですが、明るい星の描写はCMOSカメラより自然に感じます。
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天体写真
2022-11-04T12:24:52+09:00
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TOA130で撮ったアイリス星雲
天体写真ギャラリーに、ケフェウス座のアイリス星雲の写真をアップしました。
アイリス星雲の撮影には、タカハシTOA130望遠鏡とASI2600MMPro冷却CMOSカメラを使用しました。当初は、レデューサーレンズで撮影する予定でしたが、アダプターリングを忘れたので、急遽、64...
アイリス星雲の写真をアップしました。
アイリス星雲の撮影には、タカハシTOA130望遠鏡とASI2600MMPro冷却CMOSカメラを使用しました。当初は、レデューサーレンズで撮影する予定でしたが、アダプターリングを忘れたので、急遽、645フラットナーを代用しました。
フラットナーの合成F値は約7.6なので、レデューサー使用時(F5.4)に比べ、約1段暗くなりましたが、その分、星雲を大きく写し出すことができ、写真の迫力は増したように思います。
アイリス星雲は、昔はマイナーな被写体でしたが、いつの間にか晩夏から秋にかけての撮影対象としてメジャーな天体になりました。珍しい青色の星雲である点が、人気の理由かもしれませんね。
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天体写真
2022-10-24T17:24:14+09:00
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ライオン星雲とナローバンドフィルター
八塔寺で撮影したケフェウス座のライオン星雲 Sh2-132の写真をギャラリーにアップしました。
このSh2-132の写真は、キヤノンEF200mmF2Lレンズと、ASI2600MMProを使って撮影しました。ナローバンドフィルターは、Chroma社のHαとOIIIフィルターを使用しています。
...
ライオン星雲 Sh2-132の写真をギャラリーにアップしました。
このSh2-132の写真は、キヤノンEF200mmF2Lレンズと、ASI2600MMProを使って撮影しました。ナローバンドフィルターは、Chroma社のHαとOIIIフィルターを使用しています。
ライオン星雲は、HαとOIII光で輝いているので、カラーCMOSカメラと、Hα光とOIII光を透過するデュアルバンドフィルターでもよく写ります。ただ光学系によっては、HαとOIIIでピント位置が大きくずれるため、デュアルバンドフィルターを使用するときは、その点に注意が必要です。
デュアルバンドフィルターといえば、OptlongのL-Ultimateフィルターが気になっています。HαとOIII共に半値幅が3nmと狭く、高コントラストが得られそうです。あとは輝星回りにハロが発生するかが気になりますね。
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天体写真
2022-10-14T11:39:18+09:00
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EF200mmレンズとASI2600MMPro
八塔寺で撮影したケフェウス座のIC1396の写真をギャラリーにアップしました。
このIC1396の写真は、キヤノンEF200mmF2Lレンズと、ASI2600MMProを使って撮影しました。星雲が秋の天の川の中でぼんやり輝いているイメージで、やわらかく仕上げてみました。
これま...
ケフェウス座のIC1396の写真をギャラリーにアップしました。
このIC1396の写真は、キヤノンEF200mmF2Lレンズと、ASI2600MMProを使って撮影しました。星雲が秋の天の川の中でぼんやり輝いているイメージで、やわらかく仕上げてみました。
これまでは、EF200mmレンズには、カラーCMOSカメラのASI2600MCProを取り付けて撮影していましたが、EF200mmレンズの星像が鋭く、撮影後に画像を拡大してみると、微恒星に偽色が発生する問題がありました。
そこで今回、モノクロCMOSカメラにEOSマウントを取り付け、EF200レンズに接続して撮影してみたのが、本作品です。拡大しても偽色の発生は見当たらず、微恒星まで綺麗に仕上がりました。
偽色問題は解決しましたが、個人的には、カメラレンズにはカラーCMOSカメラの方が合うように思います。一発撮りカラーで便利ですし、市販のデジタルカメラに採用されているローパスフィルターのようなものがあればいいなと思います。
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天体写真
2022-10-07T12:05:10+09:00
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久しぶりの快晴
八塔寺に天体撮影に出かけてきました。当日は久々の好天に恵まれ、満天の星空を楽しむことができました。今年の夏は天気が悪かったので、雲の心配なく、星空を眺められたのは、本当に久しぶりだったと思います。
撮影機材はTOA130を持参したのですが、TOA130はしばらく...
撮影機材はTOA130を持参したのですが、TOA130はしばらく使っていなかったので、いくつか忘れ物をしてしまいました。
最もショックが大きかったのが、アダプターリングを忘れたことです。TOA-35レデューサーで撮影しようと
思っていたのですが、冷却CMOSカメラを取り付けて、ピントを合わせようとすると、星にピントが合いません。
接眼部に取り付けていたオリジナルのアダプターが、フラットナー仕様のままだったのが原因で、全体の光路長が長すぎ、どうやってもピントは出ませんでした。
念のためカメラバックに入れていた645フラットナーに交換し、撮影をすることはできましたが、予定していた撮影対象が変わってしまいました。久しぶりに使う機材は、事前に接続パーツの再確認が必要ですね。
急な撮影機材の変更はあったものの、星仲間との会話も弾み、久しぶりの遠征を楽しむことができました。星空の下でいろいろ情報交換できるのは楽しいですね。また次の新月期もどうぞよろしくお願いいたします。
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つぶやき
2022-10-03T15:15:00+09:00
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星をもとめて 2022に参加
昨日、京都府南丹市にある、るり渓温泉で開催された「星をもとめて」に参加してきました。一昨年、昨年とコロナで中止になっていたので、3年ぶりの開催です。
台風14号接近のため、開催が危ぶまれましたが、2日間の日程を1日に短縮し、無事開催となりました。
...
台風14号接近のため、開催が危ぶまれましたが、2日間の日程を1日に短縮し、無事開催となりました。
現地は、どんよりとした曇り空でしたが風は弱く、雨も降りませんでした。会場には大勢の天文ファンが集まり、久しぶりにお会いする方々との会話を楽しむことができました。やっぱりリアル星祭りはいいですね。
上の画像は、協栄産業開催のガラクタ市の残り物の中から手に入れた、BORGの31.7→Cマウントアダプターです。オートガイダー用に前からほしいなと思っていたので、100円で手に入れられてラッキーでした^^
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つぶやき
2022-09-19T09:27:24+09:00
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篠山で撮ったパックマン星雲
先日、篠山市で撮影したNGC281の写真を冷却CMOSカメラギャラリーにアップしました。
NGC281は、カシオペア座に位置する散光星雲ですが、その形がゲームキャラクターのパックマンに似ていることから「パックマン星雲」とも呼ばれています。
NGC281は、RGBカラー...
NGC281は、カシオペア座に位置する散光星雲ですが、その形がゲームキャラクターのパックマンに似ていることから「パックマン星雲」とも呼ばれています。
NGC281は、RGBカラーだと赤一色に写り、少々面白みに欠けますが、今回はナローバンドフィルターを使用して、SHOカラー合成で仕上げたので、カラフルな仕上がりになりました。
焦点距離の長い望遠鏡でクローズアップすれば、星雲のグロスビュール等も写って面白そうですね。次回チャンスがあれば、Mewlon-250CRSで狙ってみたい天体です。
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天体写真
2022-09-10T10:33:00+09:00
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AM5赤道儀を本格使用
先週末、久しぶりに好天が期待できそうだったので、篠山市に天体撮影に出かけてきました。
撮影地に向かう途中、土砂崩れでアクセス路が通行止めというハプニングがありましたが、ほぼ一晩中晴れに恵まれ、久しぶりの星空を楽しむことができました。
今回は、ZW...
撮影地に向かう途中、土砂崩れでアクセス路が通行止めというハプニングがありましたが、ほぼ一晩中晴れに恵まれ、久しぶりの星空を楽しむことができました。
今回は、ZWO社のAM5赤道儀を持って行きました。AM5を本格撮影に使用したのは初めてでしたが、特にトラブルもなく、予定通り撮影を行うことができました。
AM5赤道儀に載せている天体望遠鏡は、タカハシFC-100DZです。接眼部には、同社のFC-35レデューサーとASI2600MMProを取り付けています。全ての電子機器は、ファインダー台座に取り付けたASIAIR PROに接続し、タブレット上で操作を行いました。
この日は弱い風が吹いていましたが、タカハシEM-200等に比べて、赤経側のガイドエラー値は若干大きいように感じました。しかし、エラー収束は早く感じられましたので、モーターの反応がよいのでしょう。
上画像は、この機材の組み合わせで撮影した、はくちょう座の網状星雲(NGC6960側)です。ナローバンドフィルターで撮影した画像に、RGBで撮影した星を重ね合わせた写真です。
撮影後、星像をチェックしてガイド状況を確認しましたが、どのコマも星は真円を保っていました。AM5赤道儀、なかなか良い印象を持ちました。赤道儀本体が軽いので、サブ機としても使えそうですね。
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天体写真
2022-09-03T10:58:43+09:00
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天体望遠鏡で花火を撮影
先週末(8月27日夜)、「なにわ淀川花火大会」が3年ぶりに開催されました。現地に出かけることはできなかったので、20kmほど離れた六甲山の麓から、天体望遠鏡で花火を撮影してみました。
花火撮影に使用した望遠鏡は、タカハシFOA-60Qです。FOA-60Qはエクステンダーレン...
花火撮影に使用した望遠鏡は、タカハシFOA-60Qです。FOA-60Qはエクステンダーレンズが内蔵された、F15の天体望遠鏡です。イメージサークルが広く、像も非常にシャープなので、この鏡筒を選びました。
花火は、開始直後の煙の少ない時の方が綺麗に撮ることができます。そこで、最初のスターマインに絞って撮影を行いました。
上が、撮影したスターマインの写真です。幸い、ちょうどよいタイミングで撮影することができました。花火は動画撮影が主流になりましたが、静止画撮影も緊張感があって面白いですね。
2枚目は、大きな尺玉が打ち上げられたときに撮影した写真です。大きな花火は、花開いたときの色が複雑で美しいですね。
遠くからですが、夏の風物詩の大阪の花火大会を天体望遠鏡を使って楽しむことができました。
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イベント
2022-08-30T19:22:00+09:00
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