星空日誌「つぶやき」

モノクロCMOSカメラで撮った火星

昨夜も火星を観望しましたが、気流が悪く、視野内で火星が激しく揺れていました。連日暑くて、良気流を期待できそうなのですが、なかなか難しいですね。

接近中の火星

上は、31日の夜中を過ぎてから、モノクロCMOSカメラで撮影し、パソコン上でカラー化した火星の写真です。昨日、アップしたカラーCMOSカメラの写真と比べると、火星が自転して、大シルチスやヘラス盆地が中央付近に見えているのがわかります。

最接近した火星の写真

火星が地球に大接近した昨夜(7月31日)、自宅から撮影した火星の写真です。

最接近した火星

火星の端から大シルチスが見え出した23時48分に撮影しました。昨日のシミュレーション画像と見比べていただくと、火星表面の様子がわかると思います(画像は上下逆さまです)。

昨夜は21時頃まではよく晴れていたのですが、その後、南の方角から雲が湧き出し、薄い雲を通しての撮影になりました。

最接近は過ぎましたが、火星の見頃はまだ1ヶ月以上続き、8月は、火星大接近を楽しむ観望会や星祭りが各地で予定されています。是非この機会に、15年ぶりの迫力ある火星を望遠鏡で観望してみてください。

本日、火星大接近

本日、火星が地球に最接近します。幸い、近畿地方は天気が良く、夜も晴れそうな予報です。ただ台風12号の影響で風が強く、気流は悪いかもしれません。

火星大接近

上は、星空シミュレーションソフト(ステライメージ10)による、今日の火星の様子です。

天文薄明が終わった21時頃は、キムメリアの海付近が地球に向いている形になりますが、火星表面の模様としては少し寂しいと思います。

0時ごろになると、火星で最も目立つ模様、大シルチスが見えてきます。火星の高度も上がるので、できれば、この時間帯に観望するのがベストでしょう。

明日、火星が地球に最接近

いよいよ明日(7月31日)は、火星が地球に最接近します。最接近時の地球と火星の距離は、約5,759万キロメートルです。前回の火星大接近(2003年)のときは、約5,576万キロメートルでしたので、若干遠くなりますが、それでも約15年ぶりの火星大接近は楽しみですね。

火星大接近

気になる天候ですが、現在の予報によれば、晴天に恵まれる地域が多そうです。夜、晴れていれば、21時ごろに南東の夜空を見上げると、一際明るく輝く、赤い火星が見えるはずです。火星は接近すると赤く明るく見えるため、不気味に感じられるのか、不吉な星とされてきました。

日本の火星大接近の逸話では、1877年に火星が大接近したときの話が有名です。この年、火星が地球に約5,630万キロメートルまで近づいた時、日本は、西郷隆盛率いる士族との西南戦争の真っ只中でした。

西南戦争の結果は、ご存知のとおり薩摩軍が敗退し、西郷隆盛は9月24日に自決します。このような内乱の真っ最中に火星大接近が起こったため、人々は不気味な火星を眺めて不安になったことでしょう。

そして、西郷の死後、ある新聞が「遠眼鏡で火星を観ると、軍服姿の西郷隆盛が見えた」と報じたため、誰からともなく火星を「西郷星」と呼ぶようになり、西郷星を描いた錦絵が人気を博したそうです。

1877年と言えば、イタリアのスキャパレリが22センチの屈折望遠鏡を使って、火星面の詳細なスケッチを作成していた頃です。日本が西郷星で盛り上がっていた頃、このスケッチがきっかけとなり、世界は火星の運河論争へと突入していくことになります。

ビクセンFL55SSとBORG55FL

ビクセンから、新型鏡筒「FL55SS鏡筒」が発売開始されました。FL55SSは、今年3月に開催されたCP+2018に展示されていた望遠鏡で、同社社長がプッシュされていた機種です。

ビクセンFL55SS

FL55SSの対物レンズには、色収差の発生を抑えるフローライトレンズを用いられています。オプションのフラットナーやレデューサーを用いることで、天体撮影にも使用できる結像性能が得られます。

口径55ミリの高性能望遠鏡と言えば、天体写真ファンから高評価を得ている、BORG55FLが頭に浮かびます。焦点距離は若干異なりますが、口径は全く同じで、コンバーションレンズで天体撮影に使えるというコンセプトは同じですね。 主要なスペックと価格を以下の表にまとめました。

ビクセン FL55SS BORG 55FL
口径/焦点距離/F値 55mm/300mm 55mm/250mm
重さ 約1.5キロ 約1キロ
フラットナー使用時 312mm/F5.7 専用品の設定なし
レデューサー使用時 237mm/F4.3 200mm/F3.6
鏡筒本体価格 108,000円 106,000円(天体鏡筒セット)
レデューサー価格 86,000円(フラットナーセット価格) 65,185円
BORG製品は、アダプターのセットの内容によって若干変わるので、正確な比較は難しいですが、両鏡筒の価格は似通っています。実勢価格も似たようなものでしょう。

光学性能としては、BORG55FLの方が若干F値が明るく、レデューサー使用時に200ミリという切りの良い焦点距離になるのが魅力です。一方、ビクセンは、FL55SSの周辺光量の豊富さをアピールしています。いずれにせよ、後発機のビクセンFL55SSの実写性能が気になるところですね。

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