星空日誌「つぶやき」

ビクセンSXP2赤道儀が登場

9月26日、ビクセンがSXP2赤道儀を発表しました。SXP2は、生産が終了していたSXP赤道儀の後継機ですが、想像していたより早い発表でした。

新しくなったSXP2赤道儀では、上位機種のAXJ赤道儀と同じく、ベルトドライブや、極軸をフォーク式で支える構造を採用しています。従来のSXP赤道儀は、SXD2のベアリング数を多くしただけというイメージがありましたが、SXP2になって、SXシリーズ最高峰モデルという装いになった印象です。

ビクセンSXP2赤道儀

個人的には、SXP2の極軸傾斜角の調整ネジに、これまでのタンジェントスクリューではなく、AXJやAXDと同じ方式が採用されて強度が増した点が嬉しいです。ベルトドライブのレスポンスも、SXPユーザーとしては気になります。

SXP2は、その他、ベアリングの変更などにより、最大搭載重量が16キロから17キロにアップしています。希望小売価格は、52万5000円、SXPと比べると少々高い印象を受けますね。なお、発売開始は2018年10月19日の予定です。

ビクセンSXP2のライバルとなるのは、高橋製作所のEM-200Temma2Zでしょう。価格、強度ともにほぼ同じですので、SXP2がロングセラーのEM-200Temma2にどれだけ食い込んでいけるか、注目したいですね。

星をもとめて2018に参加

週末は、京都府南丹市のるり渓高原にて開催された、「星をもとめて2018」に参加してきました。昨年は台風で中止になるなど、天気に泣かされることの多い星祭りですが、今年は曇り空でしたが雨は降らず、星空イベントを楽しむことができました。

星をもとめて2018

上は、星もとのメイン会場です。吹奏楽やハープの生演奏も行われました。以下、一部ですが、各ブースの様子です。



協栄産業さんのブースで行なわれた、ガラクタ市のスナップです。毎年、人気のガラクタ市ですが、今年は例年にもまして商品が豊富で、多くの天文ファンで熱気に包まれていました。



今年、星をもとめて初参加の天文ハウストミタさんのブースです。話題のハーモニックドライブ赤道儀を展示されていました。バランスウェイトのない赤道儀は、会場内でもかなり目立っていました。



ポータブル赤道儀のSWATシリーズでお馴染みの、ユニテックさんのブースです。SWAT赤道儀のほか、BORG製品や最新のシグマレンズも展示され、終始賑わっていました。ブース内では、外山電子さんがステッピングモーターの実演もされていました。



Astroarts社のブースです。話題の天体自動撮影ソフト、ステラショットの実演がありました。ステラショットの導入補正の機能は、やはり便利ですね。

時間の関係で、観望会ブースには立ち寄れなかったのですが、夜になると晴れ間も出てきて、天体観望を楽しめたようです。現地でお世話になった皆様、ありがとうございました。来年の星もとも天候に恵まれるといいですね。

ソニーから小型軽量で明るい24ミリレンズ

ソニーが、35mmフルサイズ対応のEマウントレンズ、「FE 24mm F1.4 GM」を発表しました。開放F値が明るく、画角も広いので、星景写真や星座写真用として注目を集めそうですね。

FE 24mm F1.4 GMの特色として、非球面レンズ2枚と特殊低分散レンズ3枚を用いて、各収差を良好に補正しているということですが、個人的に驚いたのは、その軽さとコンパクトさです。ソニーFE 24mm F1.4 GMレンズの重量は約445gと、F1.4クラスの広角レンズとしては非常に軽いのです。

FE 24mm F1.4 GM

参考までに、私が星空撮影用に愛用しているシグマの24mm F1.4 DG HSMは665g、ニコンのAF-S NIKKOR 24mm f/1.4G EDは620g、キヤノンのEF24mmF1.4LII USMは、650gの重量となっています。今回発表されたソニーのFE 24mm F1.4 GMは、それらのレンズと比べて、200g前後も軽いことになります。

またフィルター径も、他社は77mm径を採用していますが、ソニーFE 24mm F1.4 GMレンズは67mmと、10mmも小さくなっています。本当に小型軽量の明るい広角レンズですね。

ソニー製カメラは所有していませんが、もし持っていたら、欲しくなる一本だと思います。フルサイズミラーレスを発表したニコンやキヤノンからも、このような明るくて軽量のレンズが登場すると嬉しいですね。

フルサイズのミラーレス一眼のメリット

新月期なのですが、秋雨前線の影響で天気が優れません。週間天気予報を見ても期待薄ですね。

ところで、ニコンに続き、キヤノンからも35ミリフルサイズのミラーレス一眼「EOS Rシステム」が発表されました。さらにフルサイズのミラーレス一眼に注目が集まりそうですね。

ミラーレスと一眼レフ

一般的に、小型で軽量という点がミラーレスの利点ですが、天体写真撮影という点から見ると、次の2点のメリットが大きいのではないでしょうか。

1.ミラーボックスによるケラレが発生しにくい
2.フランジバックが短いので光路上にオフアキなどを入れやすい

1番については、周辺減光のために行うフラット補正が合いやすくなると思います。下は、EOS5DMarkIIとミラーレス化したEOS6D(Astro6D)の周辺減光の様子ですが、ミラーレス化したカメラにはケラレが発生しておらず、周辺減光がなだらかです。

周辺減光

マウント構造にもよりますが、今後、発売されるミラーレスも、周辺減光は同じ傾向になるのではないでしょうか。特にニコンの場合はマウント径も大きくなるので、楽しみですね。

2番のフランジバックについては、キヤノンの場合は44ミリ→20ミリ、ニコンは46.5ミリ→16ミリと、どちらも半分以下になります。

天体望遠鏡で天体撮影する場合、補正レンズからセンサーまでの距離が厳密に決められていますので、カメラと補正レンズの間にオフアキシスガイダーを挿入する場合は、いろいろな制約がありました。

しかし、ミラーレスになるとフランジバックが短くなるので、20ミリ以上の余裕が出ることになります。これなら、オフアキや各種アダプターを間に入れることができそうです。

ただ逆に、ミラーレス用に開発されたレンズは、バックフォーカスが短いので、冷却CCDカメラや他社製カメラには使用しづらくなるでしょうね。今のところ、レンズラインナップは限定的ですが、天体撮影向きの高性能な中望遠レンズが発売されると、カメラボディ自体も買う必要が出てきそうです。

ハーモニックドライブ CRUX 170HD赤道儀

先月の台風20号の大雨も大変でしたが、台風21号の強風と高潮には参りました。停電が解消していない地区もあり、少しでも早い復旧が待たれます。

先日、福岡に出かけた際、天文ハウスTOMITAさんにお邪魔してきました。

天文ハウストミタ

上は、店舗の外観です。店舗内は、とても広々としていて明るく快適です。天体望遠鏡などの機材も整理されていて、居心地のよい望遠鏡ショップでした。

ハーモニックドライブ赤道儀

お店では、ハーモニックドライブを搭載した新型赤道儀、CRUXシリーズを見せていただきました。上は、シリーズの中では小型の「CRUX 170HD」です。外観は、タカハシEM-11赤道儀と同じくらいの大きさですが、最大積載重量は18キロとEM-200赤道儀並です。

実際に電源を入れて、両軸の動きも確認させていただきましたが、とても滑らかで力強い動きでした。ハーモニックドライブ(波動歯車装置)が高価なため、販売価格は70万円と高くなってしまいますが、気になる機材です。荷物を減らせるので、海外遠征用としても魅力的ですね。

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