星空日誌「つぶやき」

戸隠 鏡池の星空

天候に恵まれなかった、戸隠の鏡池ですが、薄雲越しに撮影した星空写真を処理したので、デジタル星野・星景写真ギャラリーにアップしました。

鏡池の星空

上がその鏡池で撮影した星空写真ですが、戸隠連峰のすぐ上に北斗七星が輝いているのがわかります。北極星は北斗七星の右上で輝いていますので、この方向が真北です。

鏡池からは戸隠連峰は北方向になるため、いて座付近の天の川をバックに撮影することはできないのは残念です。ただ、はくちょう座が沈む頃になれば、夏から秋の天の川を背景に撮ることはできそうです。初秋に再チャレンジしたいところです。

北天一の球状星団M13

今日は、5月中旬とは思えない暑さでした。また、PM2.5の影響で空がかなり白っぽく、外を歩くのも躊躇するほどでした。最近、街中でもマスクをする人が多いですが、黄砂やPM2.5対策なのでしょうね。

G3-16200ギャラリーに、八塔寺で撮影したM13の写真を追加しました。下は周囲をトリミングした写真ですが、星がボール状に集まっている様子がよくわかります。望遠鏡で覗いてもその様子はよくわかります。先日、八塔寺で行われた観望会でも、ボンヤリとですが、星々が集まっている星団の様子を確認することができました。

M13

ところで、M13をはじめとする球状星団は、天文ファンには人気の高い天体だと思いますが、一般の方に写真を見せてもあまり受けがよくないように感じます。

球状星団は、カラフルな星雲の写真と比べると地味ですし、小さな写真プリントでは、多数の星々が集まっている様子がわかりづらいためかもしれません。個人的には好きな天体なのですが、その良さをお伝えするのはなかなか難しいなぁ、と感じました。

へびつかい座の巨大星雲

今月号の星ナビに掲載した「へびつかい座の巨大星雲Sh2-27」の写真を、デジタル天体写真ギャラリーに追加しました。誌面と見比べると、印刷よりWebの方が星雲の写りが若干良く見えますね
へびつかい座のSh2-27

この作品は、10年ほど前に銀塩フィルムを使って撮影した「アンタレスと巨大星雲」という写真を参考にして構図合わせをし、撮影しました。銀塩の作品は、当時としては珍しい銀塩フィルムの2枚コンポジットで撮影して高評価を得ましたが、やはりデジタルの方がシャープ感があり、綺麗に写りますね。

ちなみに、へびつかい座の星雲Sh2-27の存在を初めて知ったのは、星ナビの前身である「スカイウォッチャー」誌面のモノクロギャラリーに掲載された作品でした。そのときは、アンタレスの上にこんなに大きな星雲が輝いていることを知ってとても驚きました。ただ、星雲の形に特に特徴がなく、愛称がないのが残念ですね。オリオン座のエンゼルフィッシュ星雲のように、何かに似た形であれば、もっと有名な天体になったと思います。

M51銀河とオフアキシスガイダー

M51銀河の写真を、G3-16200天体写真ギャラリーに追加しました。M51銀河は、「子持ち銀河」と呼ばれる通り、二つの銀河が寄り添っていることで有名な天体です。

M51銀河

M51銀河を天体望遠鏡を使って観望すると、二つの銀河が寄り添った様子を確認することができます。週末の八塔寺でも、その様子を確認できたのですが、昔、観望した時と比べて、薄っすらとしか見えませんでした。倍率が高すぎたせいもあるかもしれませんが、視力が落ちた影響が大きいような気がします。目は大事にしないといけませんね。

ところで、このM51銀河の写真は、3月初めに撮影した写真です。撮影後、画像処理を始めたところ、フラットフレームが合わないことがわかり、しばらく放置していました。フラットフレームが合わない原因をいろいろ調べていると、どうやらオフアキシスガイダー内で光が反射し、迷光が発生しているのが原因のようでした。

そこで、その対策としてオフアキシスガイダーの内面に植毛紙を貼ってみました。その後、フラットフレームを再度撮影したところ、ほぼ満足できるフラット補正が可能となりました。やはり、オフアキ内の迷光が原因だったようです。

オフアキシスガイダー

上は、M51を撮影したカメラの接続システムです。オフアキの上に載っている赤い筒状の機器がオートガイダーですが、冷却タイプなので大きいですね。風が強いと煽られるかもしれません。

高野辻ヘリポートの全天星空写真

先日のブログで「高野辻ヘリポートの南方向は暗い」と書いたところ、今度の新月期に遠征を考えていらっしゃる方から、どれぐらい夜空が暗いのかと、ご質問をいただきました。

言葉で説明するよりも写真を見ていただいた方が分かりやすいと思いましたので、魚眼レンズを使って全天を撮影した星空写真を下に掲載しました。

高野辻の全天写真

上は、先日、出かけた高野辻ヘリポートで撮影した全天写真です。カラーバランスだけ合わせた画像ですので、光害の影響や夜空の暗い方角がご理解いただけると思います(方角は上が北、下が南です)。ギャラリーに大きなサイズの全天星空写真を載せていますので、是非そちらもご覧ください。

次の新月期は、ちょうどゴールデンウィークの時期に重なります。今回、現地でご一緒した迷人会のKさんのお話によれば、ゴールデンウィークの高野辻は、天文ファンでとても混み合うそうです。撮影できる場所は限られていますので、早めに現地到着した方が良さそうですね。

ちなみに下の画像は、先日の現地の撮影風景です。日曜日の夜でこの様子ですから、ゴールデンウィークにはどのような感じで赤道儀が並ぶのでしょう。恐いもの見たさで、出かけてみたい気もします(笑)。

撮影風景

ところで、最近、天の川の撮影方法についてご質問メールをよくいただきます。天の川といっても、特別な撮影方法があるわけではありませんが、天体写真の撮影方法の中に「天の川の撮影方法」というページを設けてまとめてみました。初心者の方向けの内容ですが、ご覧いただければ幸いです。

かみのけ座のM88銀河

春の銀河ギャラリーに、かみのけ座で輝くM88銀河の写真を追加しました。M88銀河は、おとめ座銀河団に属する銀河で、斜めから見下ろした渦巻きが美しい天体です。この夜は薄雲の通過がありましたが、その影響は少なく、そこそこ写ってくれました。

M88銀河

この新月期は、同じ機材を使っていろいろな春の銀河を撮影しようと考えていたのですが、現在の天気予報によると、週末に限らず、しばらく星空を望めそうにありません。Mewlon-250CRSのフードもやっと完成させただけに残念です。3月は、例年、天気の良い日が多かったように思うのですが、今年は傾向が異なるのかもしれません。

ダンボール自作フード

上の写真は、完成したMewlon-250CRS用のダンボールフードです。仕上げにダイソーのアルミテープを巻いてみたところ、見栄えが良くなりました。フードの中は手作り感満載で、お恥ずかしい限りなのですが、外見は販売されているフードのように見えると思います。あとは、実際に撮影してみて迷光が減るかどうかが問題です。

スターバースト銀河M82

先日、八塔寺で撮影した「おおぐま座のM82銀河の写真」をギャラリーにアップしました。この写真は、昨年購入したモラビアン製G3-16200冷却CCDカメラで撮影したものです。今回、新たにG3-16200ギャラリーを設けて、そのページから詳細写真に飛べるようにしました。

M82銀河

M82銀河は、スターバースト銀河として有名です。銀河中央からスーパーウィンドと呼ばれる水素ガスが噴出していることも知られており、上の写真でも赤く写っています。ただこの部分は非常に淡いので、撮影する場合は明るい光学系が 有利です。今回は、Mewlon-250CRSのレデューサーは使わず、直焦点で撮影したため、余計に写りが悪くなってしまいました。

ところで、M82銀河と言えば、2014年1月に明るい超新星が現れました(詳しくはこちらのページ)。このM82の写真を撮影中、八塔寺でご一緒したMさんと「超新星は写っていないかなぁ」と画像をチェックしましたが何も見つけられず、処理前に改めてチェックしましたが、やはり何も写っていませんでした。そう簡単に超新星は発見できませんね。

それでも超新星はいつ何時現れるかわかりませんので、銀河を撮影した時は、過去の画像と比較した方が良さそうです。誰かが発見した後、それより前に撮った画像に超新星が写っているのに気づいたら、とてもショックですよね。

まゆ銀河 NGC4490

週末は、グランフロント大阪で開催された天文イベント「宇宙Hack」にお邪魔してきました。私もイベントに協力させていただいたのですが、会場は多くの来場者で賑わっていて驚きました。このような天文イベントを通じて、宇宙や星空への関心が深まるといいですね。

春の系外銀河のギャラリーにNGC4490銀河の写真を追加しました。NGC4490は、すぐ近くに写っている伴銀河、NGC4485との相互作用によって銀河の腕が引き延ばされ、面白い形をした系外銀河です。その形から「まゆ銀河」とも呼ばれており、春のNGC天体の中ではなかなか有名な銀河です。

まゆ銀河

前回、ギャラリーに追加した惑星状星雲「PK164+31.1」は大変淡く、撮影しにくい天体でしたが、NGC4490は案外と明るく、比較的短時間で撮影できる銀河です。是非一度、望遠鏡を向けてみてはいかがでしょうか。

アルゴ座とガム星雲

ガム星雲は「ほ座」から「とも座」にかけて広がる巨大な星雲ですが、昔、この星雲が輝く場所には「アルゴ座」という星座がありました。下はオーストラリアで撮影したアルゴ座の写真ですが、みなみじゅうじ座の大きさと比べてみると、この星座の大きさがよく分かります。

アルゴ座

アルゴ座は、アルゴ船座とも呼ばれるように、ギリシア神話に登場する「アルゴ船」を形どった星座です。残念ながら南に低いため、現在の日本やヨーロッパからでは全景を見ることは難しいですが、大昔は、地球の歳差運動のため、 ヨーロッパでもアルゴ座の全景を眺めることができたと考えられています。古代の人々は、地中海に浮かぶ星の並びを見て、アルゴ座という海を渡る大船の星座を生み出したのかもしれませんね。

ところで、アルゴ座があった場所の星々は、現在は、「とも座」「ほ座」「りゅうこつ座」「らしんばん座」という各星座に分類されています。この星座の分割については、「天文学者のラカイユがアルゴ座を4つの星座に分割した」と書かれた書籍がある一方、「ラカイユは『らしんばん座』を新設しただけだ」と解説した書籍もあります。巨大な星座だけに、分割にあたっては、いろいろな意見が出て紛糾したのかもしれません。

ガム星雲を求めて

デジタル一眼レフギャラリーに「NGC2477とガム星雲」の写真を追加しました。この写真は、今月号の星ナビ連載記事に掲載した写真ですが、星団と星雲のコラボが美しい星域だと思います。

今月も末になれば、冬の星座は早々に西空に傾いてしまいますが、NGC2477の南中時刻は23時頃ですので、まだまだ撮影対象として狙うことができます。是非、南の視界が開けている場所で撮影していただきたい天体です。

NGC2477とガム星雲

ところで、ガム星雲は、ほ座からとも座にかけて広がる巨大な星雲で、大昔に超新星爆発が起こった名残だと考えられています。ニュージーランドやオーストラリアでは天頂付近に輝きますが、日本では地平線すれすれに見え、撮影条件は良くありません。しかし、撮影が難しいとなると、かえって何とかして撮ってみたいと思うもので、昔、真夜中にカメラを持って、山道を歩いて撮影スポットを探しました。

その時に撮影したのが、銀塩フィルムギャラリーに載せている「ガム星雲の広がり」という作品です。デジタル機材が全盛の今になってみると、星雲のコントラストが低く、インパクトも弱いと感じますが、当時の機材ではよく写った作品だと思います。

ガム星雲

ガム星雲の全景は、デジタル機材でもう一度撮影にチャレンジしたいところですが、この写真を撮影した奈良県十津川村の山は、平成23年の台風第12号によって引き起こされた紀伊半島大水害の影響で、大規模な崖崩れが発生し、立ち入ることができなくなってしまいました。

他に適した撮影場所があればよいのですが、南側に都市部の明りがなく、地平線まで開けていて、標高が高いという条件の場所は、なかなかないですね。

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