星空日誌「つぶやき」

FC-76DCで撮った網状星雲

八塔寺にて、FC-76DCとニコンD810Aを使って撮影した網状星雲の写真です。大きな画像や撮影条件は、デジタル一眼レフギャラリーに追加した「網状星雲」のページをご覧ください。

網状星雲

撮影時は、タカハシ純正のFC-76D用フラットナーレンズを使用しました。フラットナーレンズと組み合わせると、F値は7.8と暗くなりますが、イメージサークルは40ミリと広いため、周辺光量は豊富で処理しやすく感じました。

中心像の星像は極めてシャープですが、画面の1/2程度の辺りから、星像は若干放射状に伸びはじめます。ところが、35ミリフルサイズの最四隅になると、また円形に近づき、画面の端だけ見ると、全体的に星像が良いような印象を受けてしまいました。

星像に関しては、フラットナーレンズとカメラの距離など、検証が必要だと思いますが、得られた画像の解像度やコントラストは高いものでした。下は、網状星雲の一部をトリミングしたものです。この画像だけ見ると、大きな望遠鏡で撮影した写真のようにも見えますね。

網状星雲部分

ちなみに、FC-76DCは口径76ミリの屈折望遠鏡で、FC-76DSとFC-76DCの2モデルがあります(現在は、FC-76DSとFC-76DCUになりました)。私が使用したのは、鏡筒径が細く、よりコンパクトなFC-76DCです。鏡筒は2キロ弱しかありませんので、小型赤道儀や少し頑丈なポータブル赤道儀にも載せられそうですね。

シグマ180mmマクロで撮影したM8M20

昨日に続いて、シグマ180mmマクロで撮影した、M8 M20付近の天の川です。M8 M20付近は、夏の天体撮影の定番と言える被写体ですね。180ミリで写すと星雲は小さくなってしまいますが、周囲に天の川銀河の微恒星が写って、豪華なイメージになります。

M8とM20付近

ところで、撮影に使ったシグマ180mmマクロレンズは、重さが1.6キロ以上もあります。同じようなスペックで、天体撮影に使われているキヤノンEF200mm F2.8LII USMの重さが約765gですので、実に2倍以上の重さです。

使われているレンズの枚数は、シグマ180mmマクロが19枚のところ、キャノンEF200mmは9枚です。レンズの枚数が重さの違いに表れているのでしょうね。シグマ180mmレンズは、中望遠レンズと言えどもこのように重いので、しっかりした 赤道儀に載せて撮影したいですね。

シグマ180mmマクロで撮った出目金と彼岸花星雲

シグマの180mmマクロレンズ(APO MACRO 180mm F2.8 EX DG OS HSM)で撮影した、さそり座尾部の星雲群の写真を、デジタル一眼レフギャラリーに追加しました。さそり座尾部の星雲といえば、出目金と彼岸花星雲です。下の写真でも赤く写っ ているのがお分かりいただけると思います。

出目金と彼岸花

撮影に使ったシグマの180mmマクロは、2012年に発売開始して以来、天体写真ファンに定評のあるレンズです。確かに、実際に天体撮影で使ってみると、星像はシャープですし、少し絞れば周辺像も十分実用できます。コントラストも高いようで、低空にあるため、撮影が難しい今回の対象も綺麗に仕上げることができました。

今回は、直焦点撮影を行う横で、ポータブル赤道儀SWAT-350にレンズとカメラを載せて撮影しました。F値が明るいおかげで露光時間は短くてすみますので、ガイドは行わず、ノータッチガイド追尾撮影ですが、これだけ写ってくれれば十分満足です。このレンズは借り物なのですが、D810A用にニコンマウント版を一本欲しいなと思ってしまいました。

VSD100で撮ったアンタレス付近

夏の天体写真と言えば、さそり座のアンタレス付近ということで、今年は、ビクセンVSD100ニコンD810Aを使用して、アンタレスのカラフルな星雲を撮影してみました。

アンタレス付近

上がその画像です。D810Aは輝星周りのゴースト(ハロ)があまり出ないので、以前使用していたAstro60Dに比べると、画像処理がかなり楽でした。実際、上の画像では、ゴースト低減の処理は一切行っていません。

この画像は、先日、訪れた大塔ヘリポートで撮影したのですが、撮影し始めのコマはコントラストが悪く、画像処理の際に使うことができませんでした。最終的に16枚を加算平均して強調し、普段よりコントラストを高く仕上げたので、若干ノイズ感は感じられますが、なかなか綺麗に仕上がったのではないかと思います。

ちなみに、VSD100とニコンD810Aは、なかなか使いやすいコンビだと感じています。VSD100は、FSQ-106EDと比べると小さいので、手軽に持ち運べるのもいいですね。

戸隠 鏡池の星空

天候に恵まれなかった、戸隠の鏡池ですが、薄雲越しに撮影した星空写真を処理したので、デジタル星野・星景写真ギャラリーにアップしました。

鏡池の星空

上がその鏡池で撮影した星空写真ですが、戸隠連峰のすぐ上に北斗七星が輝いているのがわかります。北極星は北斗七星の右上で輝いていますので、この方向が真北です。

鏡池からは戸隠連峰は北方向になるため、いて座付近の天の川をバックに撮影することはできないのは残念です。ただ、はくちょう座が沈む頃になれば、夏から秋の天の川を背景に撮ることはできそうです。初秋に再チャレンジしたいところです。

北天一の球状星団M13

今日は、5月中旬とは思えない暑さでした。また、PM2.5の影響で空がかなり白っぽく、外を歩くのも躊躇するほどでした。最近、街中でもマスクをする人が多いですが、黄砂やPM2.5対策なのでしょうね。

G3-16200ギャラリーに、八塔寺で撮影したM13の写真を追加しました。下は周囲をトリミングした写真ですが、星がボール状に集まっている様子がよくわかります。望遠鏡で覗いてもその様子はよくわかります。先日、八塔寺で行われた観望会でも、ボンヤリとですが、星々が集まっている星団の様子を確認することができました。

M13

ところで、M13をはじめとする球状星団は、天文ファンには人気の高い天体だと思いますが、一般の方に写真を見せてもあまり受けがよくないように感じます。

球状星団は、カラフルな星雲の写真と比べると地味ですし、小さな写真プリントでは、多数の星々が集まっている様子がわかりづらいためかもしれません。個人的には好きな天体なのですが、その良さをお伝えするのはなかなか難しいなぁ、と感じました。

へびつかい座の巨大星雲

今月号の星ナビに掲載した「へびつかい座の巨大星雲Sh2-27」の写真を、デジタル天体写真ギャラリーに追加しました。誌面と見比べると、印刷よりWebの方が星雲の写りが若干良く見えますね
へびつかい座のSh2-27

この作品は、10年ほど前に銀塩フィルムを使って撮影した「アンタレスと巨大星雲」という写真を参考にして構図合わせをし、撮影しました。銀塩の作品は、当時としては珍しい銀塩フィルムの2枚コンポジットで撮影して高評価を得ましたが、やはりデジタルの方がシャープ感があり、綺麗に写りますね。

ちなみに、へびつかい座の星雲Sh2-27の存在を初めて知ったのは、星ナビの前身である「スカイウォッチャー」誌面のモノクロギャラリーに掲載された作品でした。そのときは、アンタレスの上にこんなに大きな星雲が輝いていることを知ってとても驚きました。ただ、星雲の形に特に特徴がなく、愛称がないのが残念ですね。オリオン座のエンゼルフィッシュ星雲のように、何かに似た形であれば、もっと有名な天体になったと思います。

M51銀河とオフアキシスガイダー

M51銀河の写真を、G3-16200天体写真ギャラリーに追加しました。M51銀河は、「子持ち銀河」と呼ばれる通り、二つの銀河が寄り添っていることで有名な天体です。

M51銀河

M51銀河を天体望遠鏡を使って観望すると、二つの銀河が寄り添った様子を確認することができます。週末の八塔寺でも、その様子を確認できたのですが、昔、観望した時と比べて、薄っすらとしか見えませんでした。倍率が高すぎたせいもあるかもしれませんが、視力が落ちた影響が大きいような気がします。目は大事にしないといけませんね。

ところで、このM51銀河の写真は、3月初めに撮影した写真です。撮影後、画像処理を始めたところ、フラットフレームが合わないことがわかり、しばらく放置していました。フラットフレームが合わない原因をいろいろ調べていると、どうやらオフアキシスガイダー内で光が反射し、迷光が発生しているのが原因のようでした。

そこで、その対策としてオフアキシスガイダーの内面に植毛紙を貼ってみました。その後、フラットフレームを再度撮影したところ、ほぼ満足できるフラット補正が可能となりました。やはり、オフアキ内の迷光が原因だったようです。

オフアキシスガイダー

上は、M51を撮影したカメラの接続システムです。オフアキの上に載っている赤い筒状の機器がオートガイダーですが、冷却タイプなので大きいですね。風が強いと煽られるかもしれません。

高野辻ヘリポートの全天星空写真

先日のブログで「高野辻ヘリポートの南方向は暗い」と書いたところ、今度の新月期に遠征を考えていらっしゃる方から、どれぐらい夜空が暗いのかと、ご質問をいただきました。

言葉で説明するよりも写真を見ていただいた方が分かりやすいと思いましたので、魚眼レンズを使って全天を撮影した星空写真を下に掲載しました。

高野辻の全天写真

上は、先日、出かけた高野辻ヘリポートで撮影した全天写真です。カラーバランスだけ合わせた画像ですので、光害の影響や夜空の暗い方角がご理解いただけると思います(方角は上が北、下が南です)。ギャラリーに大きなサイズの全天星空写真を載せていますので、是非そちらもご覧ください。

次の新月期は、ちょうどゴールデンウィークの時期に重なります。今回、現地でご一緒した迷人会のKさんのお話によれば、ゴールデンウィークの高野辻は、天文ファンでとても混み合うそうです。撮影できる場所は限られていますので、早めに現地到着した方が良さそうですね。

ちなみに下の画像は、先日の現地の撮影風景です。日曜日の夜でこの様子ですから、ゴールデンウィークにはどのような感じで赤道儀が並ぶのでしょう。恐いもの見たさで、出かけてみたい気もします(笑)。

撮影風景

ところで、最近、天の川の撮影方法についてご質問メールをよくいただきます。天の川といっても、特別な撮影方法があるわけではありませんが、天体写真の撮影方法の中に「天の川の撮影方法」というページを設けてまとめてみました。初心者の方向けの内容ですが、ご覧いただければ幸いです。

かみのけ座のM88銀河

春の銀河ギャラリーに、かみのけ座で輝くM88銀河の写真を追加しました。M88銀河は、おとめ座銀河団に属する銀河で、斜めから見下ろした渦巻きが美しい天体です。この夜は薄雲の通過がありましたが、その影響は少なく、そこそこ写ってくれました。

M88銀河

この新月期は、同じ機材を使っていろいろな春の銀河を撮影しようと考えていたのですが、現在の天気予報によると、週末に限らず、しばらく星空を望めそうにありません。Mewlon-250CRSのフードもやっと完成させただけに残念です。3月は、例年、天気の良い日が多かったように思うのですが、今年は傾向が異なるのかもしれません。

ダンボール自作フード

上の写真は、完成したMewlon-250CRS用のダンボールフードです。仕上げにダイソーのアルミテープを巻いてみたところ、見栄えが良くなりました。フードの中は手作り感満載で、お恥ずかしい限りなのですが、外見は販売されているフードのように見えると思います。あとは、実際に撮影してみて迷光が減るかどうかが問題です。

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