星空日誌「つぶやき」

今年のアンドロメダ大銀河

先月、八塔寺で撮影したアンドロメダ銀河の写真です。例年、10月はよく晴れるので、アンドロメダ銀河は何度も撮影できるのですが、今年は天候に恵まれず、これが今年初のアンドロメダ銀河の写真です。

アンドロメダ大銀河

今シーズンは、長焦点望遠鏡を使って、モザイク撮影で一枚の作品に仕上げようと考えていたのですが、天候不順のため、今年の実現は難しそうです。天体は毎年変わらず輝いているので、いつでも撮影できるだろうと思いますが、実際は 天候や月齢に左右されて、なかなか予定通りには撮影は進みません。だからこそ、何年もかけて撮影を楽しめるのかもしれません。

ところで、土曜日(11月11日)は、八塔寺で星祭りが開催されます。当初は、10月14日に開催予定だったのですが、天候が悪く、1ヶ月延期になっていました。現在の天気予報によると、朝は雨が降るようですが、昼からは天候が回復してくる予想です。お近くでしたら、お出かけになってみてはいかがでしょう。

きりん座のvdB14とvdB15

来週20日が新月ですので、そろそろ撮影時期なのですが、天気が悪いですね。下は、気象庁発表の兵庫県の週間天気予報ですが、1週間ずっと雨または曇りという予報です。例年、10月と11月は好天に恵まれるのですが、今年は望めないのか、不安です。

週間天気予報

悪天候の影響で、本日10月14日に開催が予定されていた「八塔寺星祭り」は11月11日に延期となりました。今年は、「星をもとめて」のイベントも台風の影響で中止になりましたので、「八塔寺星祭り」は晴天に恵まれてほしいです。なお、星祭りの詳細は、「八塔寺星を観る会」の公式ページをご覧ください。

天体写真ギャラリーに、きりん座のvdB14とvdB15の写真を追加しました。昨年、TOA130と冷却CCDカメラを使って撮影した画像なのですが、星雲が非常に淡く、強調するとノイズ感が目立つので、今年、ε-180で再撮影を予定していました。しかし、この悪天候ではいつ撮影できるかわかりませんので、昨年の画像を処理して仕上げたものです。

vdb14

ちなみに「vdB」とは、Sidney van den Bergh氏が、パロマー天文台のスカイサーベイ結果からまとめた反射星雲のカタログです。vdBの天体でよく知られているのが、IC1396内に位置する「vdB142」です。天体のカタログというとメシエやNGC有名ですが、観測技術が進むにつれて、カタログも細分化が進んでいますね。最近のデジタル技術のおかげで、このようなマイナー天体も撮影対象となってきました。

オレゴン海岸の星空

皆既日食を観測・撮影した後、星空写真を撮影するために内陸に移動したのですが、今年のオレゴンは山火事が多く、空自体が煙で白っぽくなっていて、晴れているのに星がほとんど見えません。そこで、晴天率が高い内陸部での撮影はあきらめ、太平洋を見渡せるオレゴン海岸へ移動しました。

ヘイスタックロック

オレゴン海岸は、太平洋の荒波がぶつかる影響でしょう、変化に飛んだ海岸線が美しい場所です。観光スポットとしても人気で、私が訪れたときも多くの方が波打ち際を散歩したり、サーフィンを楽しんだりしていました。上に写っているのは、オレゴン海岸で最も大きな岩山ヘイスタック・ロックです。日本のガイドブックによると、世界で3番目に大きな一枚岩だそうです。

天の川

上は、夜になってから撮影した、太平洋に沈む天の川の写真です。漁船の明りで明るい日本の海沿いとは違って水平線まで真っ暗で、天の川も綺麗に写っています。また、地方都市からそれほど離れていない場所なのですが、天の川がくっきりと見えて驚きました。関西都市部では百キロ以上は車で走らないと見えないような空です。

日本と比べてアメリカは都市部でも照明が控えめで光害が少なく、星空観察や撮影には好都合です。日本の都市部も無駄な街灯を減らして、星空環境を改善する取り組みを始めてほしいですね。そうすれば、自宅からでももう少しきれいな星空を眺めることができて、より多くの方が宇宙に興味を持ってくれるようになる気がします。

大台ケ原の天の川

昨夜は、神戸と大阪で花火大会が開催されました。どちらも大規模な花火大会で迫力があるのですが、とても混雑するのでなかなか出かける気になりません。人出の多い花火大会に出かけるなら、観覧席を購入する価値もありそうですね。

大台ケ原の天の川

5月末に大台ケ原で撮影した天の川の写真を、デジタル星景写真ギャラリーに追加しました。この写真は、東大台ケ原ハイキングコースの途中にある「正木ヶ原」という場所で撮影した星景写真です。正木ヶ原は、立ち枯れたトウヒが見られることで有名な場所で、夜、訪れると、朽ち枯れたトウヒが灘波した帆船のように見えて、不思議な感覚にとらわれました。

真っ暗な夜中に重い機材をかついでハイキングコースを歩くのは大変でしたが、大台ケ原独特の風景と美しい天の川を一緒に見ることができて疲れも吹き飛びました。ただ、歩いている途中は、野生動物の鳴き声が聞こえるたびにヒヤヒヤしました。もし夜、撮影に出かけられるなら、単独行は避けた方がよいと思います。

こぎつね座の星雲群

日々、蒸し暑くなり、エアコンが欠かせなくなってきました。今日は昼頃に少し晴れ間があったので、話題の太陽黒点(活動領域12665)を観察しようと思ったのですが、外はあまりに暑く、望遠鏡を設置する気力が失せてしまいました。気温がまだ低い朝のうちに観測する方が良さそうですね。

こぎつね座の星雲

写真は、今月号の星ナビに掲載した「こぎつね座の星雲群」の写真です。この星域は天の川銀河の中に位置するので、暗黒帯や色鮮やかな星雲が存在しており、なかなか美しいところです。

個人的には、たて座の星雲領域と雰囲気が似ているように思います。こぎつね座は天頂付近で輝くので、日本から好条件で撮影できるのも嬉しいですね。梅雨が明けた後、狙ってみてはいかがでしょうか。

ケフェウス座の小さな星雲「NGC7380(Sh2-142)」

台風3号は無事に過ぎ去ってくれましたが、一気に蒸し暑くなりましたね。湿度が高くなると、望遠鏡やレンズの管理が大変です。私は、防湿庫に入らないものは、カビ止めを入れたナイロンに入れて防湿しています。

Sh2-142

天体写真ギャラリーに、ケフェウス座のNGC7380の写真をアップロードしました。小さな星雲でマイナーですが、星雲中央部に暗黒帯が走っていて、なかなか面白い形をした星雲だと思います。撮影画像の枚数が少ないため、若干荒れていますが、是非ギャラリーで大きな画像をご覧ください。

このNGC7380の写真は、一昨年、タカハシε-250で撮影した画像です。撮影途中で曇ってしまったので、後日、撮り増しするつもりだったのですが、重さ35キロもあるタカハシε-250を運ぶのが辛くなり、そのままになっていました。ε-250は、星雲撮影に適した望遠鏡なのですが、重すぎて移動撮影には辛いですね。ε-250を設置できる場所を探したいところです。

Nik Collectionでアンタレス付近

今更ですが、PhotoshopやLightRoomで使えるプラグインソフト「Google NikCollection」をインストールし、早速、画像処理に使ってみました。プラグインを使うと、画面で調整度合いがすぐにわかり、大変便利でした。

アンタレス付近

個人的には、Nik Collectionの中では「Viveza」というプラグインが気に入りました。複雑なマスクを作成しなくても、部分的に画像を調整できる点が便利です。上は、そのVivezaを使って仕上げたアンタレス付近の写真です。今回は、少し構図をずらして、西方向に伸びた暗黒帯を表現しました。

Nik Collectionは、天体写真だけでなく、風景や人物写真にも使えそうです。ただ、プラグインに頼りすぎると、どれも似たり寄ったりの写真になりそうで恐いですね。いろいろな機能があるようですので、これから少しずつ使い慣れていきたいと思います。

SiriusCompがバージョンアップ

週末は新月でしたが、本格的な梅雨に入ってしまったようで、空は分厚い雲に覆われてしまいました。週間天気予報を見ても、しばらくの間、晴天は望めそうにありませんね。

昨日、比較明合成写真の生成ソフト「Sirius Comp」がバージョンアップされました。Sirius Compは、星ナビでも何度か紹介された比較明合成の定番ソフトで、私もリリースされた頃から愛用させていただいています。下が操作画面ですが、シンプルな操作で合成写真が生成できるので気に入っています。

操作画面

ただ、ニコンD810Aを使うようになり、高画素カメラで撮影した画像をSiriusCompで開こうとするとエラーが出ることがありました。今回のバージョンアップではこの点が改善されたようで、D810Aで撮影した画像も問題なく比較明合成できるようになり、とても助かりました。

富士山とオリオン座

上の作品は、バージョンアップされたSiriusCompでD810Aの画像を処理して仕上げた星景写真「富士山とオリオン座」です。バージョンアップで処理速度も速くなったようで、さらに快適に使えるようになりました。

Sirius Compは、作者のSiriusさんのブログからダウンロードすることができます。比較明合成で星景写真を撮影される方は、一度、使ってみてはいかがでしょうか。

久々の北天ぐるぐる星景写真

今日は久々の本格的な雨でしたが、梅雨入り宣言後しばらくの間は、気持ちの良い晴天が続いていました。タイミングが合わず、直焦点撮影はできませんでしたが、先日、カメラと三脚だけを持って、星景写真の撮影に行ってきました。

日本海と星空

今回、撮影した写真は、上の「浦富海岸の星空」です。浦富海岸は日本海側に面したリアス式海岸で、起伏に飛んだ海岸線が美しい場所です。今回はここで、星空と海の景色を撮影してみました。

久々の北天メインの星景写真ですが、海と合わせるとなんだか情緒が出ますね。他にも前景に良さそうな場所があったので、また星景写真を撮りに出かけたいと思います。

さそり座の球状星団 M4

金曜日の夜は、八塔寺に天体撮影に出かけてきました。月入りが1時過ぎで薄明開始が3時ですので、2時間ほどしか撮影できませんでしたが、たくさんの天文ファンが集まり、にぎやかな夜になりました。やはり梅雨入り前の晴天は貴重ですよね。

M4星団

金曜日に撮影した画像はまだ処理中ですので、5月初めに八塔寺で撮影したM4星団の写真をギャラリーにアップしました。M4は、さそり座アンタレスのすぐ側で輝く大きな球状星団です。知名度は高いですが、アンタレス付近の色鮮やかな星雲の引き立て役になってしまっている感があります。そこで今回は、Mewlon-250CRSを使って、M4をクローズアップ撮影しました。

改めてM4を単独で撮影してみると、星の色も豊富で美しい球状星団だと感じました。南中高度が低いため、長焦点の撮影では気流の影響を受けることが多いですが、お勧めの被写体だと思います。これからの夏の時期は比較的気流が落ち着きますので、一度撮影してみてはいかがでしょうか。

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