星空日誌「つぶやき」

冷却改造デジ一眼の未来は

冷却デジ一眼週間天気予報を見ると、来週月曜日前後からお日様マークが並んでいます。いよいよ梅雨明け近しでしょうか。週末はアルミケースで眠っていた機材を出して、調整しておこうと思っています。

夏の夜は暖かいので、一晩中天体観測をしていても身体が冷えず、過ごしやすいのですが、デジカメのノイズが増えるのが厄介です。高度1000m前後の山の上でも気温が25度前後あることもあり、この暖かい空気の中で長時間露出を行うと、元画像はノイズだらけです。このノイズは、ノイズリダクションしても完全には取り除けません。

このデジカメの弱点を克服したのが、冷却改造されたデジタル一眼レフカメラです。冷却装置の電源を入れると、センサーの後ろに取り付けられたペルチェ素子の働きで、撮像素子の温度が外気温から20度前後下がります。真夏でも冬に撮影したようなノイズの少ない滑らかな画像が得られるとあって、天体写真ファンに人気のあるカメラです。

冷却改造される元のカメラには、主にキヤノンの中級デジタル一眼レフカメラが使われてきました。キヤノンEOS40Dの冷却モデルが登場した後は、EOS50D、EOS60Dと改造モデルが登場しましたが、キヤノンEOS70Dには冷却モデルが登場せず、既に1年近くが経過しています。新型センサーの構造上、冷却改造が難しいためのようですが、このままいくと、EOS60Dが冷却改造デジ一眼の最終モデルになるかもしれませんね。

統計で比較、星景写真に人気のデジタル一眼

キヤノンEOS6D梅雨空が続いていますが、今夜は少し星が見えています。例年、近畿地方の梅雨明けは7月20日前後なので、そろそろ梅雨が終わる時期でしょうか。27日が新月なので、その週末までには梅雨が明けてほしいですね。

ところで、星空と風景を一緒に写した星景写真は、今ではネイチャーフォトの一分野とも言えるほど一般的になりました。昔は天体望遠鏡を使った観望から天体写真の世界へという流れだったように思いますが、現在は、星景写真から天体撮影の世界に入ってくる方の方が多いのかもしれません。

星景写真を撮るにあたって、まず気になるのが機材の選択です。中でもデジタル一眼レフカメラは、毎年のように新機種が発表されているので、どの機種が星景写真に向いているのか悩むところです。このようなときに参考になるのが、天文雑誌の読者のギャラリーの撮影データーです。中でも月刊誌の星ナビは星景写真に力を入れているので、ギャラリーの全作品数に占める星景写真の割合も高く、カメラ選択時の貴重な資料となります。

そこで、手元にあった星ナビ2009年1月号〜2014年8月号のデーターを年毎に集計し、一覧にまとめ、どのようなデジタルカメラが使われているのかを調査してみました。感覚的に「キヤノンのフルサイズ機種が人気だろう」と思っていましたが、この統計によって、その予想が裏付けられると共に、年によって人気の機種が変わっていく様子もわかりました。集計結果は「星景写真に人気のデジカメ」というページにまとめていますので、是非ご覧になってください。

シグマ 35mm F1.4 DG HSMレンズの天体適正

シグマ35mmF1.4レンズ連日晴天が続き、暑くなってきました。南向きの部屋では、もうエアコンが欲しいぐらいですね。これから夏に向けてより一層暑くなるでしょうから、体調管理には気をつけたいところです。

最近、星空撮影用として、シグマ35mmF1.4DG HSMレンズを入手しました。このレンズは昨年末に発売開始された明るい広角レンズで、カメラグランプリ2013のレンズ賞に選ばれるなど、カメラマンからの評価も高いレンズです。当初は星空撮影用にSamyangの35mmF1.4を購入しようと考えていたのですが、どうせなら一般撮影でAFが使えるこちらのレンズの方が良いと思って、このレンズを購入しました。

このシグマ35mmレンズとキヤノンEOS5DMarkIIと組み合わせて、様々な写真を撮影していますが、コントラストが良くてシャープな像を結んでくれています。肝心の星空撮影でもなかなか良い印象です。新たにシグマ35mmF1.4DG HSMのページを作成して、星空の写真と共に使用感をまとめましたので、是非そちらもご覧下さい。

ちなみに、私はよく似た焦点距離のキヤノンEF40mmF2.8STMを所有しています。しかし、残念ながらEF40mmF2.8STMのピントリングは細くて軽いので、マニュアルでピントを合わせるのが結構大変でした。そこで、ピントリングの太いシグマ35mmF1.4DG HSMレンズを購入しました。パンケーキレンズは軽量小型が売りなので仕方がない面もありますが、もう少しピントリングが回しやすいといいですね。

キャノンEOS6D

キャノンEOS6D昨晩は夜半過ぎから晴れるというので望遠鏡をセットして待っていたのですが、結局晴れることはなく、星空を見ることはかないませんでした。今日こそは晴れてくれるでしょうか。

キャノンEF40mmF2.8レンズのファームウェアアップデートのため、キャノンの梅田サービスセンターに出かけてみると、12月上旬に発売予定のキャノンEOS6Dがショールームに展示されていました。残念ながら発売日前なので、ケースに入れた状態での展示でしたが、ボディの大きさが5Dに比べてコンパクトになっていることがわかりました。最近ニコンに押され気味のキャノンですが、天体写真ファンはEOS6Dに期待を寄せていると思います。長時間&高感度でのノイズが一段と減っているといいですね。

ところで、EOS6Dの展示に合わせて、今までキャノンショールームに展示されていたEOS5DMarkIIの展示が終了していました。噂通り、CanonEOS6Dの発売と共に5DMarkIIは現行モデルではなくなるのでしょうね。キャノンEOS5DMarkIIは、2100万画素の高画素CMOSセンサーにデジタル一眼レフカメラでの動画撮影など、フルサイズデジタル一眼レフカメラの新しい時代を切り開いた名機だったと思います。この機種の展示が終わったのはちょっと寂しい気がしました。

ニコンD600発表

ニコンD600ニコンから新しいフルサイズデジタル一眼レフカメラ、ニコンD600が発表されました。ニコンD600は、D800が発売されてから登場が噂されていた廉価版フルサイズですが、本当に登場しましたね。

ニコンD600のスペックを見ると、有効画素数は2400万画素とD800には劣りますが、キャノンEOS5DMarkIIIよりも多く、十分な解像度があるものと思います。その他には防塵・防滴機能に100%ファインダーなど、機能面ではD800に見劣りしないD600です。それにニコンのフルサイズデジ一眼の中で、最小・最軽量ボディというのが魅力的ですね。海外に持って行くには、フルサイズデジ一眼は重いのでいつも躊躇していたので余計です。こうした用途でも、D600を購入に踏み切る人は多いのではないでしょうか。

ところで、ニコンD600の画像処理エンジンは、D800と同じものが使われているとアナウンスされているので、D600はD800以上の低ノイズデジタル一眼レフカメラかもしれません。もしそうなら、星景写真撮影用として人気の機種になるかもしれませんね。発売後の実写レポートが楽しみです。発売は9月27日ということで、実売価格は20万円前後。あと5万円程出せばD800が買えると思うと微妙なところでしょうか。それにしても最近のニコンは元気ですね。

SBIG STT-8300M冷却CCDカメラ

STT-8300MSBIG社から新しい冷却CCDカメラ、STT-8300Mが先日発表されました。このカメラには、人気が高いコダック社のKAF-8300チップが使われています。新しいカメラはどんなスペックだろうと思って仕様書を読んでみると、従来のST-8300Mと異なりフィルターホイールが内蔵式になっていました。STLシリーズと同じような構造ですね。

しかしSTLと違って、セルフガイドチップがフィルターホイールの前に装備されています。STL-11000Mカメラでセルフガイドを行うと、使うフィルターによってはガイド星が暗くなってしまい、別にオートガイダーが必要なことがありました。それが解消されているようです。これは大きな改良点ですね。また、フィルターホイールには8枚フィルターが入るようですから、ナローバンド撮影用フィルターも一緒に搭載できそうです。

その他には、外気から55度下げられる2段クーリングシステム装備など、魅力的な仕様となっています。しかし、STT-8300M(フィルターホイール内蔵でセルフガイドチップ装備)の価格は、5290ドル!ST-8300Mが1790ドルのことを考えると、フィルターホイールとガイドチップが内蔵とは言え、価格設定が少々高いです。それがちょっと残念なSBIGの新冷却CCDカメラです。

キャノンEOSKissX6i

キャノンEOSKissX6iキャノンから新しいデジタル一眼レフカメラ「EOSKissX6i」が発表されました。Kissシリーズはキャノンのデジタル一眼レフカメラの入門用カメラとしての位置づけですが、新型になる度に新機能が追加されて、中級機よりも高機能になることが多い機種です。今回もタッチパネル式のバリアングルモニターが採用されるなど、ESO60D顔負けの新機能搭載で登場しました。

Kissシリーズの新型は気になるので、大阪に出かけたついでにキャノンショールームに先行展示されていたEOSKissX6iに触れてきました。実機を比べてみると、大きさや見た目はキャノンEOSKissX5とほぼ同じですが、画像処理エンジンがDIGIC5になったと共に、常用高感度がISO12800になっていました。ISO6400で撮り比べてみると、確かにEOSKissX6iの方がX5よりも若干ノイズが少ないような感じがしました。

天体写真ファンとしては、新しく搭載されたマルチショットノイズ低減機能が気になります。これは1度シャッターを押すと連続して4枚の画像をカメラが撮影し、自動位置合わせした後、自動合成するというものです。天体写真でよく行う加算平均と同じようなものですね。実際にその機能を使って撮ってみると、4回シャッターが切れた後、しばらく待ってから画像が画面に表示されました。明るい撮影環境だったので比較できる条件ではありませんでしたが、確かに少しランダムノイズが減っているかなという気がしました。

ただこのEOSKissX6iのマルチショット機能は、JPEGモードでしか動かないとうことです。また、バルブでも機能しないので、天体写真撮影時に使うことは希かもしれません。でもこうしたノイズ低減の機能が標準で搭載されるのは面白いですね。今後は他の機種にも拡がってくるのかもしれません。

キャノンEOS60Da

キャノンEOS60Da今日は天気予報通りの荒れた天気でした。台風並みに風が強く、外に出たら飛ばされそうでした。咲き始めた桜の花が飛んでいないかどうか心配です。

キャノンのサイトを何気なしに見てみると、なんとEOS60Dの天体写真専用モデル、EOS60Daが発表されていました。EOS20Daの時と同様、フィルターを天体写真専用に交換したモデルで、Ha線の透過率をノーマル機の3倍に高めているそうです。デジカメ界がEOS5DMark3とD800の話題で盛り上がっている時期に、EOS60Dの天体専用モデルを発表するとは驚きです。

デジタル一眼レフカメラは、天体写真撮影に人気がありますが、そのままではカメラ内のフィルターがHa光をカットしてしまうため、赤い星雲が写りにくくなっています。そこで、フィルター改造が天文ショップで行われていますが、改造するとメーカー保証が受けられなくなってしまいます。その点、EOS60Daはキャノン純正ですから問題ないでしょう。純正の安心感ですね。このカメラの登場で、天体写真をはじめてみようと思う方が増えてくれると嬉しいです。

天体用Webカムキャプチャーソフト

SharpCapここ数日晴天続きですね。週末に晴れないので月曜日に遠征してきましたが、明け方の夜空は白くて天の川はほとんど見えませんでした。春霞と黄砂の季節ですね。

しし座で輝く火星に加えて、最近土星が見頃を迎えています。惑星撮影には、ToUcamProをはじめとしたWebカメラを私は使っているのですが、これらのカメラに付属する制御ソフトは使いづらく、何か良いものがないかと探していました。

そんな中、海外の天文サイトを見ていると、SharpCapというフリーのキャプチャーソフトがあることに気づきました。どうやら天体写真用に作られたWebカメラのキャプチャーソフトのようで、早速インストールして試用してみました。パラメーターが分かりやすい上に、SharpCapを使って画像をキャプチャーすると、撮影時のセッティングをテキストファイルで保存してくれるので、次回撮影時の参考にもなりそうです。まだ使いこなせていませんが、これから土星のシーズンに向けて使いこなせば面白そうです。SharpCapのサイトはこちらです。ほとんどのWebカムに対応しているようなので、人気のイメージングソース社カメラにも使えるのかもしれません。

ネット上では、いろいろな便利なソフトが公開されていて、いろいろな場面で助けになっています。本当に感謝感謝です。

ニコンD800の画素サイズ

D800のピクセルサイズニコンから新しいデジタル一眼レフカメラD800が昨日発表されました。D700は画素数を抑えた代わりに高感度特性に優れたデジカメでしたが、今回は世界最高となる3630万画素のセンサーで登場です。画素数だけで比較すると、D800はD700の2倍以上ですね。どんなデジタル一眼に仕上がっているのか楽しみです。

ニコンD800の画素サイズを計算してみると、約4.9μmになります。これはニコンD3SやD700の8.45μmよりもかなり小さくなっています。高画素フルサイズデジカメとして人気の高い、キャノンのEOS5DMarkIIは6.4μm、EOS1DMark犬5.7μmですから、D800は高級機としてはかなり小さな画素ピッチです。天体写真ファンとしては、ピクセルサイズが小さくなって高感度特性がどうなったかが気になるところですね。と言っても、APS-Cサイズデジタル一眼のEOSKissX5やEOS7Dには、ピクセルサイズ4.3μmのセンサーが使われていますから、現在の技術をもってすればそれほど問題ないのかもしれません。

しばらくフルサイズデジタル一眼レフの新機種が登場しませんでしたが、キャノンEOS1D-X、ニコンD4に続いて、このニコンD800が登場し、デジカメ界も俄然賑わってきました。今年は新製品ラッシュの年かもしれませんね。ニコンD800の発売開始は3月22日の予定です。キャノンEOS5DmarkIIの後継機の登場はいつになるのか、それも気になるこの頃です。

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